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インデックス投資

SBI全世界株式は買うべきではありません

投稿日:2019年1月30日 更新日:

SBI全世界株式はベンチマークを詐称したまがい物です。

目論見書にはFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスをベンチマークにしていると書かれていますが、実態は無関係な3本のETFを組み合わせて、そのベンチマークに連動させるというものです。そんなことできるわけがありません。投資対象に違いが多すぎます。よくそんなインチキな目論見書を堂々と出せますね。

引用:目論見書

SBI全世界株式の目論見書に、こういう3本のETFをこの比率で組み合わせて運用します、参考指数はFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスですと書いてあるのなら全く問題ありません。

トータルコスト

第一期運用報告書にあるトータルコストの数値は税込み0.281%でした。決算期間は342日だったので、365/342倍すると税込み0.2999%になります。これに購入しているETFの経費率0.042%を加えた税込み0.3419%がトータルコストになります。

FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスはVTのベンチマークとして有名で、VTを買うだけのインデックスファンドである楽天全世界株式は(Fund of the Year 2018では順位を大きく下げたとは言え)圧倒的な人気を誇る「全世界株式インデックスファンド」です。FOY2017で1位でしたが、FOY2018で9位に沈んだのはトータルコストが異様に高かったためだと思われますが、FOYはわずか241名の投信ブロガーの投票結果に過ぎません。

実際の人気は純資産総額(人気の動向なら総口数の推移)で見るべきで、その点で言えば楽天全世界株式の人気は盤石です。

その楽天全世界株式の第一期運用報告書から計算されるトータルコストはETFの経費率込みで税込み0.501%でした。SBI全世界株式よりも高いです。でも、SBI全世界株式のベンチマークは楽天全世界株式とは違うので、横並びで比較するのは不適当です。

ベンチマークとの差異

運用報告書には、しぶとく、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスがベンチマークだとありますが、それを1.2%下回ったと書かれています。

引用:運用報告書

ベンチマークとの差異については多くの運用報告書が理解不可能な表現しかしないので、理由については追求しませんが、1.2%下回ったというのは非常に残念です。でも、そもそもFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスをベンチマークにできるはずがないので、無理なことをしています。たとえ決算期間における基準価額の騰落率がFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスと変わらなかったとしてもそれはまぐれでしかありません。

楽天全世界株式 vs SBI全世界株式

SBI全世界株式は楽天全世界株式より2ヶ月ちょっと遅れて設定されました。設定当初の名前は違っていましたが、もうそれはどうでもいいでしょう。

次はSBI全世界株式の設定直後を避けた2017年12月15日から2018年1月25日までのリターン比較です。

赤のラインが楽天全世界株式、緑のラインがSBI全世界株式、青のラインがリターンの差で、楽天全世界株式ーSBI全世界株式です。

このブログではインデックスファンドのリターン比較を頻繁に行っていますが、ベンチマークが同じ場合、たいていリターンの差のラインは直線か弓なりの線になります。そうならない時は先物の比率が高いとか、運用に問題がある場合が多いです。

この比較では青のラインは大きくうねっています。傾向としては楽天全世界株式の方がリターンが高い時期が多いものの、現在はわずかではあるもののSBI全世界株式の方が良いです。(よりマイナスでないということです。)

楽天全世界株式のリターンの推移は、本家VTのそれと比較して把握済みです。その経験から断言しますが、この比較結果は、SBI全世界株式がFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスをベンチマークとして忠実に運用するのは無理なことを証明しています。

人気はどうなの

次は設定来の総口数の推移です。

設定来の総口数の推移

もちろん赤のラインが楽天全世界株式です。楽天全世界株式の人気は圧倒的で、高コストだと分かってからもその勢いに衰えは感じられません。一方SBI全世界株式は、増加率は高くはありませんが、全く売れていないわけでもありません。

せっかくですからFOY2018で3位になったスリム全世界株式(オール・カントリー)もプロットしました。

スリム全世界株式(オール・カントリー)もプロット

増加率はSBI全世界株式より高いですが、まだ追いついていません。でもSBI全世界株式を抜くのは時間の問題でしょう。

それでも買うのは自由です

僕が残念に思うのは、ベンチマークを詐称したインチキなインデックスファンドの受益者がそれなりにいるという事実です。実際にはSBI全世界株式の受益者のほとんどはベンチマークを気にしちゃいないかも知れません。でも、僕はこのインチキな商売が嫌いです。

何を買うかは個人の自由であって、他人にとやかく言われる筋合いはありません。それでも僕は、SBI全世界株式は買うべきではないと思います。

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