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インデックス投資

資産形成を勧める記事が反感を買っています

投稿日:2019年2月5日 更新日:

次のブログ記事で知りましたが、セゾン投信の中野社長のよくある論法に、コメント欄は批判でいっぱいです。

その中野節が炸裂している記事はこれです。(記事はコメントごと消されてしまいました。コメントした人の時間は無駄になりました。)

 Yahoo!ニュース
40代貯金ゼロなら、何が何でも「月5万」の積み立てを始めよう(現代ビジネス) - Y...
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190201-00059454-gendaibiz-bus_all
----------40代貯金ゼロでも、定年までに3000万円。はたしてそんなことが可能なのだろ - Yahoo!ニュース(現代ビジネス)

記事の骨子は、年利5%の商品に毎月5万円積み立てるのを25年間続けると元利合計額が2,977万円になるので、頑張って5万円積み立てましょう、というものです。(元本は1,500万円です。)それに対していろいろと批判的なコメントが寄せられています。

読者層を考えるとやむを得ないか

Yahoo! JAPANニュースの記事なので、読者層は投資に全く興味のない人を含む一般人です。よって、批判的なコメントが多くなるのは仕方ない気もします。日本国民の意識を変える点において、貯蓄から投資への道のりはとっても険しいわけですが、批判的なコメントを書いた人の中にはそもそも貯蓄の必要性を説かねばと思うものもあります。

また、記事は中野社長が良く使う言い換え、レトリックが多用されていると思いました。総じて、掲載するメディア(対象の読者層)に合っていない内容との印象です。

年利5%の前提

株式の期待リターンがせいぜい年利6%ですから、年利5%を狙うには株式比率の高いインデックスファンドを選択する必要があります。

次はMSCIコクサイをベンチマークにしている日興インデックスファンド海外株式の過去17年間の基準価額の推移です。

平均年利5.5%ですが、基準価額がずっと右肩上がりで上昇を続けるものなんてこの世に存在しませんから、不定な市場サイクルにもまれて変動を繰り返します。でも記事はまるで安定して年平均5%が期待できるかのように書かれているところがまずいと思います。

では17年間毎月5万円を積み立てていたらどうなっていたでしょうか。

利益率80.6%、年利4.7%ですから、積み立て投資結果としては十分満足できると思います。でもこれは現在の評価額でしかなく、暴落すると大きく下がります。そういうリスクの話をしないで、損しないかのように書かれてしまっているので、机上の空論と言われてもしょうがないでしょう。

譲渡税が考慮されていない

こちらの金融電卓で確認しましたが、年利5%で毎月5万円の積み立てを25年間続けると元利合計額は2,977万円になります。でもそれには譲渡税が考慮されていません。

  • 通常NISAでは期間的に無理。
  • つみたてNISAでは金額的に無理、期間的にも無理。
  • iDeCoで自営業なら可能性はあるものの、記事が40代の人を対象にしていることから期間的に無理。(現在iDeCoで拠出できるのは60歳の誕生日前まで。)

このように真面目に絡んでしまいましたが、非課税枠では無理ですから、元本+含み益は2,977万円になります、解約する時に利益に約20%の税金がかかります、とすべきでしょう。読者は投資の素人だと分かっているわけですから。

でも譲渡税の税率が25年後も20%だとは思えないので、税金の話は扱いが難しいですね。

そもそも25年先のことは分からない

過去のことは十分に調査できますが、これからの未来が過去と同じパターンの繰り返しとは限りません。あの水瀬インイチ様は2002年からインデックス投資を開始したので約17年です。セゾンVGBFが設定されたのは2007年なのでまだ12年経っていません。25年先とはそれほど遠い未来なので、投資の話ならなおさら、確定的な推測はしない方がいいでしょう。ただでさえ「うさんくさい」と思われているのですから。

時間がかかっても

中野社長の好き嫌いは別にして、セゾン投信がこれまでに果たしてきた役割や、インデックス投資業界への貢献、影響は高く評価します。現在、セゾンVGBFがキングオブバランスファンドなのはその長い歴史によるものだと思います。同じように、貯蓄から投資へ国民の意識を変えて行くには長い時間がかかることでしょう。でもそうしないと、僕らインデックス投資家が良質かつ超ローコストなインデックスファンドで資産形成できる環境が持続的に発展しません。

僕らが現在、実際に享受できている素晴らしい投資環境への参加者を増やすことは、僕ら既存の受益者にとっても利益になるのです。でも、このブログもそうですが、良いと思うものを薦めたり、良くないと思うものを批判することが予期せぬ反感を買うのも事実です。つまるところ・・・この先を書くのは自粛します。

よろしければ次の記事もご覧ください。

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