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ニッセイ外国株式とスリム先進国株式の隠れコストの違いを調べました

投稿日:2019年2月16日 更新日:

次の記事で先進国株式インデックスファンドの信託報酬と隠れコストの一覧表を作成し、その比率に結構な違いがあることを確認しました。

現在、先進国株式インデックスファンドで信託報酬が最安なのは同率でニッセイ外国株式とスリム先進国株式です。それに優れた運用実績と隠れコストが安いことで定評があるたわら先進国株式を加えた3本を抜粋したのが次の表です。

ニッセイ外国株式とスリム先進国株式とたわら先進国株式を抜粋

隠れコストだけに着目すると、たわら先進国株式はたったの0.035%なのに、ニッセイ外国株式は0.087%、スリム先進国株式は0.079%とたわら先進国株式の倍以上あります。マザーファンドの純資産総額にもよりますが、たわら先進国株式が隠れコストを0.035%に抑えられるのなら、ニッセイ外国株式やスリム先進国株式だって抑えられるのではないか、と思いました。この時点で運用会社の中の人から「そんなに単純な話じゃない」と失笑を買うと思われますが、このブログは素人が運営しているのでそんなことは気にしません。

おことわり

ここでは運用報告書に書かれている数値が正しいものである、実態を反映しているものだと信じて比較検討しています。どうせ運用報告書には全てが記載されているわけではないから比較しても無意味と思われる方は、時間の無駄でしょうからこの先は読まない方がいいです。

隠れコストの違い

最新の(と言っても運用報告書は年に1回しか更新されないので大きな時差がありますが)運用報告書から数値を取り出しました。スリム先進国株式だけ決算期間が1年でないので補正しています。各行内で一番高いものを赤字、一番低いものを青字にしました。

隠れコスト一覧表

これを学業の成績とするなら、生徒によって得手不得手があるということですね。でもたわら先進国株式は苦手科目がない優秀な生徒と言えます。

売買委託手数料

売買委託手数料のみ

たわら先進国株式の少なさが目立ちます。逆にスリム先進国株式の多さが目立ちます。

この売買委託手数料は、決算期間内に発生した有価証券の売買にかかった手数料を、決算期間内の平均受益権口数(総口数)で割ったものです。つまり、売買件数が少なくて総口数が大きいと少なくなるはずです。

たとえば総口数が100億だとして、決算期間内に誰も買わず誰も売らなかった場合、発生する売買はベンチマークの指示によるものだけになります。(これが売買件数最小ケースになるかどうかは分からないのですが)その場合、ベンチマークの指示によって発生した売買を総口数100億で割ったものが1口あたりの負担になります。(運用報告書では多くの場合1万口あたりの費用が使われます。)

同じ総口数100億でも、人気沸騰で決算期間内に総口数が50億から150億に増えた場合、買い注文が多数発生します。それを平均総口数100億で、受益者みんなで公平に負担するわけです。買いまくった受益者も、ガチホしただけの受益者も、1口あたりの負担額は同じです。インデックスファンドは受益者全員の有償の愛(現金)で支え合う共同体なのです。

比較している3商品はみなマザーファンドを買っています。運用報告書の各商品のマザーファンドの明細にある売買金額の比率を調べました。

たわら先進国株式は0.12です。少ないですね。

ニッセイ外国株式は0.38です。たわら先進国株式の3.2倍あります。

スリム先進国株式は1.27ですが、1年に換算すると1.095になります。たわら先進国株式の9.1倍、ニッセイ外国株式の2.9倍もあります。

この売買比率の違いは、売買委託手数料の違いに近いので、おそらくマザーファンドで発生した売買委託手数料を、ベビーファンドの純資産総額比率で平等に負担した結果だと思われます。

それにしても、スリム先進国株式のマザーファンドの売買比率はとんでもなく大きいですね。マザーファンドの純資産総額(平均)が3,412億円なのに、売買金額は4,336億円もあります。このマザーファンドを利用している三菱UFJ国際投信の商品で大規模な売買があったのでしょうか。

有価証券取引税

有価証券取引税のみ

有価証券取引税のことは運用報告書を見ても全く分かりませんでした。明細が書かれていません。傾向としては売買金額の多少に比例していて、それは十分納得できます。

その他費用

その他費用のみ

たわら先進国株式の運用報告書には「保管費用」が出てきません。保管費用がゼロだとは思えないので、「その他」に分類しているのだと思います。

また、どの運用報告書でも「その他費用」の明細は分かりませんでした。

この保管費用は、海外の資産の保管に関わる費用らしいので、もしかすると困ったことに純資産総額に比例して増える(売買が発生しなくても保有しているだけでかかる)のかも知れません。

現在の純資産総額はニッセイ外国株式が1,102億円、スリム先進国株式が339億円、たわら先進国株式が297億円です。純資産総額の比率からするとニッセイ外国株式の保管費用は割安な気がしますが、これも総口数で割っています。すると、ニッセイアセットマネジメントが契約している、海外で資産を保管している会社は、三菱UFJ国際投信やアセットマネジメントOneが契約している会社より割高なのかも知れません。

また、一口あたりの金額(=基準価額)も影響しているかも知れません。

  • ニッセイ外国株式:15,153円
  • スリム先進国株式:11,447円
  • たわら先進国株式:12,362円

これを考慮しても、やはりニッセイアセットマネジメントが契約しているところは割高な印象ですね。

結論:勝手な予想です

ニッセイ外国株式、スリム先進国株式が、隠れコストをたわら先進国株式並に下げられるか?という視点で勝手に想像します。

売買委託手数料はそのファンドで、あるいはマザーファンドで発生した売買金額に比例すると思われるので、純資産総額(分母)が大きくなり、それに比べて発生する売買金額(分子)が小さくなれば少なくなるはずです。そのファンドが成長する(純資産総額を増やす)ためには買いが発生することは避けられませんが、スリム先進国株式のマザーファンドの売買比率は異様に高いので、これはたわら先進国株式並に減ってもいいと思います。でも総口数の推移を見ると分かるように、たわら先進国株式の総口数の伸び率はニッセイ外国株式、スリム先進国株式より低かったので、そう単純な話ではないでしょう。

総口数の推移

青のラインがたわら先進国株です。緑のラインのニッセイ外国株式、赤のラインのスリム先進国株式と「角度」が大きく違います。当然、発生する「買い注文数」は相対的に少なくなります。

また、この総口数の増え方を見ると、スリム先進国株式の売買比率はニッセイ外国株式のそれと同じぐらいで良いと思います。

有価証券取引税は売買委託手数料と比例関係にあると思われますので省きます。

保管費用を決めているのが、契約している会社が請求するレートだとすると、現在の水準から下げるのは難しいかも知れません。ニッセイ外国株式は他より高いので不利ですね。また、保管株数または金額が増えると割引があるなら、受益者の愛によってみんなで低減化できるかも知れません。

この記事の結論としては、スリム先進国株式の売買委託手数料と有価証券取引税はニッセイ外国株式並に下がる可能性は十分ある、としておきます。それが実現すると、スリム先進国株式の隠れコストは0.022%ポイント下がります。するとスリム先進国株式のトータルコストは0.197%から0.175%に下がります。本当だといいですね。

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