個人事業主が節税してインデックス投資

個人事業主のリアルな節税やインデックス投資、お金についてお話しします

インデックス投資

円グラフで見るスリムシリーズの現状

投稿日:2019年2月20日 更新日:

スリムシリーズ合計の純資産総額がNISAの日(2月13日)に1,000億円を超えました。ニュースリリースが出ています。

都合が悪くなると当初の志を忘れてしまう(変節してしまう)インデックスファンドが散見される中、スリムシリーズは登場後2年になりますが、業界最低水準の運用コストを目指すという公約を、保証はしないものの守り続けています。

 

スリムシリーズの志

引用:三菱UFJ国際投信

でも基本的に自ら進んで信託報酬を引き下げることはせず、条件を満たす競合インデックスファンド(ETF、確定拠出年金専用を除く普通の投資信託)の信託報酬と同率にする戦略なので、それをセコいと批判する投信ブロガーもいます。僕はそれも戦略のひとつだと思いますし、同率でも最安を目指してくれる、またこれまでのところその志を守ってくれていることを高く評価しています。

純資産総額順

スリムシリーズを純資産総額順に並べるとこうなります。単位は億円です。

純資産総額順

円グラフにすると現状が良く分かります。

純資産総額順

上位4位までの商品で全体の75%を超えます。そもそも多くの純資産総額を集められない投資先も存在するので、商品によって売れ行きに差が出るのは避けられません。超ローコストインデックスファンドとして、他社に取られるよりはうちで取りたいという考え方でラインナップを揃えたのだと思われます。

でも、全世界株式(3地域均等型)は不発でしたね。これが清涼飲料水とか食料品なら販売中止するところでしょうが、そうならないのは投資信託ならではですね。

売上順

スリムシリーズを三菱UFJ国際投信の売上順に並べるとこうなります。(順位は変わりませんでした。)純資産総額に、信託報酬のうちの三菱UFJ国際投信の取り分を乗じたのを売上としています。金額は税抜きです。単位は万円です。

三菱UFJ国際投信の売上順

シリーズ全体でたったの6,367万円しかありません。これでは給与水準が高いと言われる証券会社は儲からないですね。

三菱UFJ国際投信の売上順

上位4位までの合計が占める割合はほぼ同じですが、信託報酬の多い少ないで面積が変わっています。

eMAXISシリーズ

スリムシリーズはeMAXISシリーズに属します。eMAXIS Slimというぐらいですからね。eMAXIS Neoシリーズもそうです。でも意外なことに、つみたてんとうシリーズは意図的に除外しているようです。スリムシリーズと同じマザーファンドを買っていて、おそらくファンドマネージャーもeMAXISシリーズ、スリムシリーズと兼任していると想像されるのに、別扱いなのは営業戦略が関係しているのだと思います。

次は、つみたてんとうシリーズを含めたeMAXISシリーズの純資産総額一覧です。

つみたてんとうシリーズを含めたeMAXISシリーズの純資産総額一覧

円グラフです。

スリムシリーズが登場した時、既存のeMAXISシリーズの信託報酬をそのままにしたことに不満を持った受益者が多数いましたが、三菱UFJ国際投信のその判断はビジネス上極めて自然なものでした。表向きは既存販売会社の同意を取り付けるのが大変だからと言われましたが、それが支配的な理由かどうかはともかく、eMAXISシリーズの信託報酬はそのままにして、限られたネット証券を販路に新しいシリーズを競争力のある信託報酬設定で新設したのは賢明な選択だったと思います。

次はeMAXISシリーズで純資産総額が多いものの、スリムシリーズ登場以降の総口数の推移です。

eMAXISシリーズで純資産総額が多いものの、スリムシリーズ登場以降の総口数の推移

  • 赤の先進国株式は徐々に減らしていますが、最近はフラットです。
  • 青のバランス(8資産均等型)は増えています。
  • オレンジのTOPIXは最初の1年は大きく減らしましたが、その後は下げ渋っています。
  • 黄色の全世界株式(日本を除いたもの)は微増です。
  • 緑の新興国株式は現状維持です。
  • 紫の日経225は増えています。
  • 水色の先進国債券は大きく減らしています。

信託報酬を下げなかったeMAXISシリーズの総口数がそれほど減っていないということは、上記判断が正しかったことを裏付けます。

大切なのはトータルコストコストと安定した運用

ネットにある情報は玉石混交です。もちろんこのブログも含めて書かれていることが自分にとって適切な情報であるかどうかを見極めるリテラシーが求められます

僕は、インデックス投資家が気にすべきはトータルコストと安定した運用だと考えています。最近、トータルコストには三重課税コストも含めるべきだと思うようになりました。そのため、米国外に投資する米国籍ETFを買うインデックスファンドは要注意です。現在のスリムシリーズは現物株運用と言って良く、三重課税コスト問題はありません。また、設定直後を除いて運用に不安を感じたことはありません。こう書くとスリムシリーズに忖度していると思われるかも知れませんが、自分が投資対象としての商品を選ぶ際に何を重視するべきか考えて欲しいです。

投信ブログによっては、トータルコストと安定した運用を重視しないものや、三重課税コストを気にしないで良いとするものもあります。少なからず投信ブロガーは自分のポジションを持っていて、そのバイアスのかかった記事を書きますから(もちろん僕もです)、すぐに結論に飛びつかずに異なる見解の記事も読んだ上で判断すべきです。

そして、三菱UFJ国際投信には、隠れコストの低減化も含めてトータルコストの追求と安定した運用を目指して欲しいです。その努力を続ける以外に、日本のバンガードになる方法はありません。

よろしければ次の記事もご覧ください。

-インデックス投資

Copyright© 個人事業主が節税してインデックス投資 , 2019 All Rights Reserved Powered by STINGER.