インデックス投資

三井住友DC全海外株が高コストなのは新興国株式が原因です

2019年2月26日

三井住友・DC新興国株式が先物比率を下げた結果、隠れコストが増大するという困ったことになっています。

以前は100%先物運用でしたが、それを2017年12月1日から2018年11月30日の間に、先物比率を53.8%に下げています。先物比率を下げて現物株運用に近づけるのは、一般的には良いことなのですが、残念ながら保管費用と売買委託手数料がべらぼうに高くなってしまいました。

そして、三井住友DC全海外株もこの問題のマザーファンドを買っています。当然その資産比率に応じた負担を求められます。

三井住友DC全海外株

次の記事で三井住友DC全海外株が残念な商品だと書きました。

残念な理由は資産の12%程度を占める新興国株式が100%先物だからです。

直近の運用報告書によると、トータルコストは税込み0.363%から0.410%に0.047%ポイント悪化していました。

隠れコストを比較

直近の第8期運用報告書とひとつ前の第7期運用報告書の隠れコストを比較しました。

直近の第8期運用報告書とひとつ前の第7期運用報告書の隠れコストを比較

売買委託手数料と保管費用が増えています。問題の新興国株式マザーファンドが資産の12%程度を占めるためです。

リターン比較

同じ指数であるMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)をベンチマークにしているスリム全世界株式(除く日本)、野村つみたて外国株投信とリターンを比較します。比較期間はスリム全世界株式(除く日本)の設定日直後を避けた2018年4月2日から2019年2月22日です。

リターン比較

この比較期間での利益率はこうなりました。

  • スリム全世界株式(除く日本):5.8%
  • 野村つみたて外国株投信:5.7%
  • 三井住友DC全海外株:5.5%

でもリターンの差をプロットすると三井住友DC全海外株の残念さが明らかになります。

スリム全世界株式(除く日本) vs 野村つみたて外国株投信

問題のない2商品の比較です。

この比較期間では、スリム全世界株式(除く日本)の設定後しばらくは野村つみたて外国株投信の方がリターンが高かったのですが、その後ほぼ同じに変わっています。

スリム全世界株式(除く日本) vs 三井住友DC全海外株

縦軸のスケールは同じです。リターンの差が激しく暴れるのは新興国株式の先物比率が高いためです。

野村つみたて外国株投信 vs 三井住友DC全海外株

以下同文です。

売れ行きは

三井住友DC全海外株は2011年に設定されました。その後数年間は全く売れていませんでしたが、2014年頃から売れ始めました。次は設定から3年後以降の純資産総額の推移です。

純資産総額の推移

三井住友DC全海外株は、時間はかかりましたが、十分大きな純資産総額を集めています。

基準価額の影響を受けて変動していますが、それを除くと3商品とも安定して総口数を増やしています。(ここで総口数のグラフを出さないのは、基準価額の差が大きくて誤解与えるためです。三井住友DC全海外株にとても不利なグラフになってしまいます。)

三井住友DC全海外株の受益者が特定口座やNISA口座で買っているのか、その多くが企業型確定拠出年金で買っているのかは分かりませんが、もし前者であるなら問題の多い三井住友DC全海外株を選択するのは賢明とは思えません。もし後者なら、きっと企業型確定拠出年金には限られた選択肢しかなく、その中ではきっと三井住友DC全海外株はまともな選択肢なのだろうと想像します。その場合は三井住友DC全海外株の新興国株式の問題など気にしないことです。

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