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スリム先進国株式よりもSSGA先進国株式の方がローコストかも知れません

投稿日:2019年2月27日 更新日:

MSCIコクサイをベンチマークにしているインデックスファンドでトータルコストが最安なのはスリム先進国株式とニッセイ外国株式(この2つはほぼ同じで有意差なし)だと思っていたのですが、実はそうではない可能性があります。運用報告書から計算されるトータルコストはスリム先進国株式、ニッセイ外国株式より高いものの、リターンはSSGA先進国株式の方が高いのです。

「そんな馬鹿な」と言いたくなりませんか。

SSGA先進国株式

ステートストリートグローバルアドバイザーズが2016年5月9日に設定しました。信託報酬は税抜き0.20%で当時は最安だったと思います。でも解約時信託財産留保額が0.3%もかかります。

次はニッセイ外国株式、たわら先進国株式、スリム先進国株式の税抜き信託報酬引き下げ履歴です。太字は設定日のものです。

税抜き信託報酬引き下げ履歴

SSGA先進国株式の運用報告書によるとトータルコストは税込み0.28%程度です。スリム先進国株式とニッセイ外国株式のトータルコストは税込み0.20%程度です。0.08%ポイント程度の差があり、これはリターンに現れるはずです。

たわら先進国株式 vs SSGA先進国株式

次はたわら先進国株式が信託報酬を税抜き0.20%に引き下げた、2017年12月30日以降の比較です。

たわら先進国株式 vs SSGA先進国株式

青のラインはたわら先進国株式ーSSGA先進国株式です。右肩下がりなので、SSGA先進国株式のリターンが高いことを示しています。約1年2ヶ月で0.2%の差が生まれています。たわら先進国株式のトータルコストは税込み0.251%だとされていますから、それを信じるとSSGA先進国株式より0.03%ポイント程度低いことになりますが、実際のリターンはそうなっていません。

ニッセイ外国株式 vs SSGA先進国株式

次はニッセイ外国株式が信託報酬を税抜き0.20%に引き下げた、2016年11月22日以降の比較です。

ニッセイ外国株式 vs SSGA先進国株式

青のラインはニッセイ外国株式ーSSGA先進国株式です。赤の丸で囲ったところの段差は、SSGA先進国株式が配当金を出したことにより基準価額が下がって生じたものです。でも全体的に右肩下がりなので、SSGA先進国株式のリターンが高いことを示しています。赤の矢印のところにあるヒゲはニッセイ外国株式特有のものですが、この記事のテーマではないので無視します。

1年で約0.25%の差が生まれています。2018年8月21日以降は、ニッセイ外国株式のトータルコストは税込み0.20%程度だと考えられていますが、実際のリターンはトータルコストが税込み0.28%程度であるSSGA先進国株式の方が高いです。「そんな馬鹿な」と叫びたくなりませんか。

スリム先進国株式 vs SSGA先進国株式

今日はスリム先進国株式生誕2周年記念日です。次はスリム先進国株式が信託報酬を税抜き0.20%で設定された2年前からの比較です。

スリム先進国株式 vs SSGA先進国株式

青のラインはスリム先進国株式ーSSGA先進国株式です。段差はSSGA先進国株式が配当金を出したことで生じたものです。全体的に右肩下がりなので、SSGA先進国株式のリターンが高いことを示しています。

段差の前後でラインの傾きが変わっていますが、段差が生じた2ヶ月後に信託報酬を大幅に引き下げたためです。それでも、SSGA先進国株式の方がリターンが高いなんて「あり得ない」と叫びたくなりませんか。

解約時信託財産留保額の影響は

解約時信託財産留保額が0.3%あるため、売却があるともれなく、解約される一口あたり基準価額の0.3%が純資産総額に取り込まれます。でもこれまで見てきたリターン差がこれによって生まれているとは思えません。

運用報告書を見ても解約時信託財産留保額の総額がいくらだったかは分かりませんでした。仮に、解約時信託財産留保額によって基準価額が年率0.3%上昇したとするなら、年間の解約口数=総口数となります。SSGA先進国株式の総口数の推移も確認しましたがもちろんそんな激しい変化ではありません。よって、解約時信託財産留保額によるものではないと判断します。

きっと明かされることのない謎

運用報告書に記載されている隠れコストが全てではないと言われますが、では現実はどうなのかは開示してくれません。それって中学校の先生が生徒に向かって「テストの結果だけで内申点は決まりませんよ」と言っているようなもので、明確な基準が明らかにされない不透明感が残ります。(先生は優越感にひたり、生徒は不信感をつのらせます。先生を運用会社、生徒を受益者に置き換えてみて下さい。これが現状です。)

運用報告書にあるトータルコストの数値は、SSGA先進国株式の方が明らかに高いです。でもごまかしの効かない基準価額データから分かるリターンは、SSGA先進国株式の方が高いです。これは単にSSGA先進国株式が上振れしたからかとも思いましたが(安定して上振れするのもおかしいです)、運用報告書にはこう書かれています。過去2回分です。

それぞれベンチマークから0.4%、0.3%下回った、その理由は費用の控除と収益率がベンチマークよりも低かったからだとあります。至極まともなことしか書かれていません。

しばらく考えましたが、僕には合理的な説明が見つかりませんでした。それだけSSGA先進国株式のリターンが高いのです。

スリム先進国株式 vs たわら先進国株式

次はスリム先進国株式とたわら先進国株式の2018年1月30日以降の比較です。

スリム先進国株式 vs たわら先進国株式

スリム先進国株式とたわら先進国株式のトータルコスト差は0.05%ポイント程度だと考えられています。でも1年で0.1%ポイントほどの差が生まれています。

この記事に出てきたグラフの右軸のスケールは同じです。つまり、スリム先進国株式とたわら先進国株式のリターン差以上の差が、スリム先進国株式とSSGA先進国株式の間にあるということです。しかも運用報告書にある数値とは逆方向で。

極論すると基準価額データ以外は信用ならんとなってしまいます。

お誕生日おめでとう

すっきりしませんが、スリム先進国株式の2歳の誕生日を祝って終わりにします。スリムシリーズにはこれからも頑張って欲しいです。マザーファンドの制約で隠れコストの低減化は難しいかも知れませんが、競争は必ずそちらに波及します。期待してます。(それは僕がスリム先進国株式に集中投資しているからに他なりません。)

よろしければ次の記事もご覧ください。

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