インデックス投資

セゾングローバルバランスを検討中の方へより低コスト商品の提案

2019年3月20日

セゾングローバルバランスファンドの純資産総額は1,754億円もあり、間違いなくキングオブバランスファンドです。設定されたのは2007年3月15日なので、生誕12周年を迎えたところです。

このセゾングローバルバランスファンドの最大にして異様とも言える特徴は、信託報酬が数世代前の高水準でありながら、人気に衰えが見られないことです。セゾン投信には(もう)信託報酬を他社の商品並に引き下げる意思はないので、受益者の金融リテラシーが向上した将来は暗いと見ています。それは次の理由によります。

  • 現在毎月資金を投じてくれているありがたい受益者も不老不死ではないため、いずれ売却するか相続人の手に渡ります。
  • 今より年数が経つほど受益者の金融リテラシーは向上するはずで、わざわざ高コストな商品を選択する人の比率は減ります。

セゾングローバルバランスファンドのトータルコスト

次は運用報告書からの抜粋です。

運用報告書からの抜粋

引用:運用報告書

セゾングローバルバランスファンドは8本以上のETFを組み合わせるインデックスファンド(公式見解はアクティブファンド)ですが、上記税込み0.498%はETFの経費率を含んでいません。ETFの経費率を含めたトータルコストは税込み0.65%程度になります。

ETFの経費率が0.15%もあるわけですが、これはセゾングローバルバランスファンドが組み入れているETFが高コストなものだからです。このことは長年批判されてきました。

他の選択肢1:楽天バランスファンド(均等型)

セゾングローバルバランスファンドは株式と債券の比率がほぼ1:1のバランスファンドです。なぜかその組成の超ローコストインデックスファンドはなかなか登場しませんでしたが、昨年7月に楽天バンガードシリーズに追加されました。楽天バランスファンド(均等型)です。株式部分は楽天全世界株式と同じVTです。債券部分はバンガード・グローバル・ボンド・インデックス・ファンドで円ヘッジされます。

株式と債券の比率が1:1で全世界に投資するバランスファンドを指向するのであれば、投資先として十分選択肢になります。ここで、楽天バランスファンド(均等型)の債券部分の円ヘッジが云々と言うマニアはそもそもセゾングローバルバランスファンドに投資するはずがありません。

目論見書には実施的に負担する運営管理費用は税込み0.2546%とありますが、楽天バンガードシリーズは隠れコストが高いという欠点があるため、楽天全世界株式並に税込み0.35%程度になるかも知れません。これは運用報告書が公開されるまで待つしかありません。

そうだとしても、セゾングローバルバランスファンドのトータルコストより0.3%ポイント安いです。

次は楽天バランスファンド(均等型)の設定日直後を避けた2018年8月1日から2019年3月15日までのリターン比較です。

楽天バランスファンド(均等型)の設定日直後を避けた2018年8月1日から2019年3月15日までのリターン比較

この比較期間だと大差ありません。そもそも投資先が違うので、リターン比較結果ではなくて、リスクと期待リターンが自分の嗜好に合っているか、トータルコストは合理的か、で判断するのが良いと思います。

他の選択肢2:スリムバランス(8資産均等型)

スリムバランスの純資産総額は230億円です。その先輩にあたるeMAXISバランス(8資産均等型)は信託報酬が高いにも関わらずまだ290億円もあります。8資産均等型は人気の組成で、2匹目のどじょうを狙った商品が粗製乱造されました。でも投資するならスリムバランス一択です。現在のトータルコストは税込み0.233%と推測されます。(現在の信託報酬+運用報告書から計算した隠れコスト。人によって計算結果が変わります。)

スリムバランスは現物株運用で超ローコストです。株式と債券の比率がほぼ1:1のバランスファンドにこだわらないのであれば、検討して良いと思います。

次はスリムバランスの設定日直後を避けた2017年5月22日から2019年3月15日までのリターン比較です。

スリムバランスの設定日直後を避けた2017年5月22日から2019年3月15日までのリターン比較

赤のラインがセゾングローバルバランスファンド、緑のラインがスリムバランスです。セゾングローバルバランスファンドの方がリターンが高い期間が多いです。

次はeMAXISバランス(8資産均等型)の設定日直後を避けた2011年12月15日からの比較です。

eMAXISバランス(8資産均等型)の設定日直後を避けた2011年12月15日からの比較

時々入れ替わりますが、ほとんどの期間でeMAXISバランスの方がリターンが高いです。

かつては我が家の主力ファンドでした

僕はセゾングローバルバランスファンドに2014年6月から積み立て投資していましたが、スリムバランスに乗り換えました。

その後スリムバランスも売却してスリム先進国株式への集中投資に切り替えました。僕はバランスファンドを指向する人に株式100%にした方がいいとは言いません。(僕がそのようにした理由は説明しても、人それぞれリスク選好度もリスク許容度も違うので、自分で判断して下さいということです。)でも、セゾングローバルバランスファンドはおすすめしません。高コストであり、それは待っていても下がらないからです。

コスト0.3%の破壊力

セゾングローバルバランスファンドと同じ組成で信託報酬が0.3%ポイント安い商品があったらどれぐらいのリターン差が生まれるか調べました。

赤のラインは本物、緑のラインはトータルコストが0.3%ポイント安いものです。こういう話で良くあるのは数学的に計算した0.3%の複利効果を示す曲線ですが、これは違います。青のラインはリターンの差で、弓なりに曲がってはいますが基準価額の変動の影響を受けています。12年間で3.8%程度の差になっています。

この差をどうでもいいと思うなら、セゾングローバルバランスファンドを選択しても後悔しないでしょう。そうでないなら、他のローコスト商品を選択しましょう。

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