インデックス投資

【債券研究】国内債券インデックスはデメリットが大きく買う意味ありません

2019年3月27日

僕は債券不要論者で、リスク資産は株式100%で良いと考えています。そして複数の理由から、スリム先進国株式に集中投資しています。が、それを死ぬまで続けることはできないと分かっているので、債券について勉強中です。

国内債券インデックスファンドは有力な選択肢になり得ますが、残念ながら現在はほとんど買う意味がありません。なぜでしょうか。

NOMURA-BPI総合指数

スリムもニッセイもたわらもSmart-iもiFreeも、国内債券インデックスファンドはNOMURA-BPI総合指数をベンチマークにしています。次はその指数の登録率の推移です。

引用:myINDEX

右端をカットしています。1970年、80年代は年率12%を超えた時もあったわけですが、2000年代は数%しかありません。2018年はたったの1%です。

次はeMAXIS国内債券の運用報告書からの抜粋です。

2018年1月決算の指数の騰落率は0.6%でした。これは2017年の指数の騰落率がその程度だったということです。eMAXIS国内債券の受益者が得られるリターンは、指数の騰落率からeMAXIS国内債券のトータルコストを引いたものになります。eMAXIS国内債券のトータルコストは運用報告書によると税込み0.431%です。

スリム国内債券

スリム国内債券の信託報酬は税込み0.1296%、推定トータルコストは税込み0.1322%です。近年のNOMURA-BPI総合指数の騰落率からこれを引くと、受益者が得られるリターンはあっても1%未満です。

債券価格は株価と(ある程度)逆の相関があります。次はスリム国内債券の設定来の基準価額の推移ですが、2018年10月に始まった世界同時株安で2.5%上昇しました。

スリム国内債券の設定来の基準価額の推移

次は同時期のスリム国内株式(TOPIX)の基準価額の推移です。

スリム国内株式(TOPIX)の基準価額の推移

逆の相関と言っても国内債券インデックスの値動きは小さいです。

eMAXIS国内債券

次はeMAXIS国内債券の設定来の基準価額の推移です。

eMAXIS国内債券の設定来の基準価額の推移

設定されてから変動しつつも右肩上がりで上昇して来ましたが、ある時を堺に成長が止まりました。緑の丸で囲ったところはスリム国内債券の基準価額の推移で見たとおりです。

マイナス金利政策

日銀は2016年2月からマイナス金利政策を導入しました。もう3年が経過しましたが副作用ばかりが目立ち、デフレ脱却に本当に効果があるのか疑問です。

マイナス金利政策により国内債券の利回りは低下しました。もう金利はこれ以上下げることはできず、いつになるかは分かりませんが上げるしかありません。金利を上げると債券の利回りも上がりますが、そうすると債券価格が暴落します。国内債券インデックスの基準価額が暴落するということです。

デュレーション

デュレーションとは、債券の金利変動に対する価格変化を表す指標で、例えば、債券の金利が1%上昇(低下)した場合、デュレーション1年の債券は額面100円につき1円下落(上昇)するのに対して、デュレーション3年の債券は3円下落(上昇)する。

引用:モーニングスター

NOMURA-BPI総合指数のデュレーションは9年を超えています。そのため、債券の金利が1%上昇すると国内債券インデックスの基準価額は9%下落します。先進国株式インデックスなら9%下落したところでガチホしていれば数年以内に回復すると思えますが、国内債券インデックスが9%下落したら絶望的です。

たとえば2021年に債券の金利が1%上昇して国内債券インデックスが9%下落(暴落)したとします。国内債券インデックスのリターンが2%に改善したとしても回復するのに4年はかかります。

いつかは暴落し、回復に長期間必要

現在リターンが低いのは許すとしても、マイナス金利政策をやめると債券の金利上昇によって国内債券インデックスは暴落します。これは必然です。そして、回復には長期間必要です。このリスクを考えると国内債券インデックスに投資する気になれません。

バランスファンドの多くがこの国内債券に投資しているのも心配です。僕はバランスファンドは卒業してスリム先進国株式にしか投資していないので、この国内債券の暴落リスクは負っていませんが。

結論:現在は買う意味ありません

国内債券インデックスファンドは、僕がインデックス投資の出口戦略として求めている対象にはなり得ません。債券の金利上昇がいつ始まるかは予測不可能ですが、そもそも出口戦略は予測不可能なリスクを減らすために考えているのです。その点において、昔はともかく現在の国内債券インデックスファンドは決してローリスクではありません。ローリターンですが、とても怖いリスクを内包しています。

スリムバランス(8資産均等型)に投資している場合、国内債券の比率は12.5%未満なので、そのリスクが現実のものになってもダメージは1/8未満で済みます。でも僕が探している、スリム先進国株式を売却して乗り換える先とする場合の比率は100%です。とてもじゃないですが選択肢にできません。

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