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もし英国が合意なき離脱をしたらスリム先進国株式はどうなるのか

投稿日:2019年4月3日 更新日:

英国議会はあらゆる選択肢に合意できない末期症状を呈しています。あれもイヤ、これもイヤで、このままだとそのイヤのひとつである「合意なき離脱」で終わるかも知れません。英国民の代表である英国議会にとっては他国からどう言われようが英国の責任で決めることだと考えるでしょうが、他国(全世界)への経済的影響が心配されます。

国際通貨基金(IMF)は、もし英国が合意なき離脱をすると長期的に国内総生産(GDP)を5から8ポイント押し下げる恐れがあると指摘しています。そうなると、たとえ英国以外への影響が小さいとしても、先進国株式に投資しているインデックス投資家は影響を免れません。英国は世界経済の一員であり、先進国の中でも時価総額が上位の国だからです。

ところでこの記事のアイキャッチ画像はイングリッシュマフィンです。

MSCIコクサイで第二位

英国はMSCIコクサイの国別投資比率で言うと米国に次いで第二位です。

MSCIコクサイ国別投資比率

出典:iシェアーズMSCIコクサイETF

現在6.29%です。ざっくり言えば、英国の株価が10%下落すると他の国、地域への影響がゼロだとしても、僕が集中投資しているスリム先進国株式のリターンは0.6%悪化します。これを小さいと見るか大きいと見るかは受益者次第ですが、短期的にも長期的にも経済の停滞は好ましくありません。停滞していた時間はあとから取り戻すことができないからです。

スリム先進国株式の受益者として、英国にはMSCIコクサイの問題児になって欲しくないです。

VGK vs EWU

EWUは英国に投資するETF(iShares MSCI United Kingdom ETF)です。それと欧州に投資するETFであるVGKの取引価格の変化を比較しました。円換算しています。配当金は含まれていません。

VGKについては次の記事で取り上げました。

赤のラインがVGK、緑のラインがEWUです。

2010年から2019年3月まで

2010年から2019年3月まで

前半は英国の好調さが目立ちましたが、2015年以降は逆転して不調です。

2013年から2019年3月まで

2013年から2019年3月まで

2013年以降、EWUはVGKのお荷物になっていたことが分かります。

2016年から2019年3月まで

2016年から2019年3月まで

時々成長できず、その後遅れを取り戻せないまま差が広がるパターンですね。

2018年10月から2019年3月まで

世界同時株安が始まる直前からの比較です。

ほとんど差がありません。英国も頑張っているのです。

過度な心配は不要

SMTグローバル株式の2015年5月決算の運用報告書によると、MSCIコクサイの国別投資比率はこうでした。

出典:SMTグローバル株式第15期運用報告書

米国が59.4%から67.4%に比率を高めたのに対して、英国は9.7%から6.3%に減らしました。それはVGKとEWUのリターン比較から見ても当然の結果でしょう。

もし英国が合意なき離脱をすればMSCIコクサイの第二位国から陥落するのは確実ですね。

でもMSCIコクサイは時価総額加重平均方式で投資銘柄を決定するため、成長している国の比率は増え、そうでない国の比率は減ります。できの悪い銘柄への投資比率を減らしていく過程ではリターンは劣化するでしょうが、そうしてリターンの市場平均を求めてくれるのです。MSCIコクサイに投資すれば、あとは先進国株式の成長を信じて買い持ちしているだけで良いのです。

よって、英国のこれからを過度に心配する必要はなく、僕はスリム先進国株式への集中投資を継続すれば良いと考えます。

合意なき離脱は不要

合意なき離脱は世界的に株価を暴落させる引き金になりかねません。どうせ株価は暴落する、その時期が早まるだけだから合意なき離脱が暴落の引き金になっても良い、とは思いません。

インデックス投資家にとって、次の2つのどちらが都合が良いでしょうか。

  1. 英国の合意なき離脱が引き金になって2019年6月に暴落が始まる。後に「ノーディールブレグジットショック」と呼ばれることになる。
  2. 英国は合意なき離脱だけは避け、2020年4月に明確な理由が見つからないまま暴落が始まる。

僕は後者が良いです。理由は、前者の方が暴落から回復するのに要する期間が長くなると思うからです。そのため、合意なき離脱だけは避けることを心から願っています。

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