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インデックス投資

iFree NEXT FANG+インデックスの厳しい現実

投稿日:2019年4月4日 更新日:

iFree NEXT FANG+インデックスは米国株式に強い関心があり、米国株や米国ETFを買う気はないけどインデックスファンドでこれら企業に投資できるなら信託報酬が高くてもいい、という人向けの商品のはずです。設定されたのは2018年1月末で、まだその頃はFANGに代表されるハイテク株がもてはやされていました。それから1年ちょっと過ぎましたが、iFree NEXT FANG+インデックスの受益者の多くは後悔しているかも知れません。

iFree NEXT FANG+インデックス

NYSE FANG+指数をベンチマークにしています。投資対象銘柄です。

NYSE FANG+指数の投資対象銘柄

引用:大和投資信託

投資割合は均等で、年に4回リバランスされます。自分でこれらの個別株を10種類金額が均等になるように買い揃えるのは大変なので、インデックスファンドで代わりにやってくれるなら信託報酬税込み0.7614%は決して高くないかも知れません。いや、10銘柄しか扱わないインデックスファンドなのにその信託報酬は明らかに足元を見ていると感じる人もいるかも知れません。

僕はインデックスファンドの信託報酬はなんでもスリム先進国株式並の低水準であるべきだとは思っていません。投資対象、他の選択肢を勘案した上で妥当な水準かどうかを各自が判断すれば良いという立場です。

米国籍ETF

NYSE FANG+指数に連動するETFはあっても良さそうなものですが、検索しても見つかりませんでした。2倍、3倍のレバレッジ型はありました。

レバレッジ型でない普通のETFがあって日本の証券会社で買えるなら、米国籍ETFを買う手間と効率の悪さをいとわない人はiFree NEXT FANG+よりそちらを嗜好するかも知れません。

iFree NEXT FANG+ vs iFree S&P500

次はiFree S&P500とのリターン比較です。iFree NEXT FANG+の設定日直後を避けて2018年2月15日からの比較です。

iFree NEXT FANG+ vs iFree S&P500

赤のラインがiFree NEXT FANG+、緑のラインがiFree S&P500です。iFree NEXT FANG+はボラティリティ(変動率)が高いです。

2、3月の株価調整の後急激に上昇しましたが、10月に始まった世界同時株安で大きく下落しました。iFree S&P500はそこまで上げず、そこまで下げずでした。

この比較期間だとiFree S&P500の方が有利です。先のことは分かりません。

積み立てシミュレーション

2018年3月から毎月初に5万円積み立てていたらどうなっていたでしょうか。

iFree NEXT FANG+です。右端は2019年3月末です。

iFree NEXT FANG+の積み立てシミュレーション

利益率は1.1%でした。しょぼいですね。

次はiFree S&P500です。

iFree S&P500の積み立てシミュレーション

利益率は5.1%でした。

iFree NEXT FANG+ vs スリム先進国株式

米国株式インデックスファンドとスリム先進国株式では勝負にならないものですが、試しにやってみました。

iFree NEXT FANG+ vs スリム先進国株式

スリム先進国株式とスリムバランスを比較しているような感じです。

次は積み立てシミュレーションです。

スリム先進国株式の積み立てシミュレーション

利益率はiFree NEXT FANG+の1.1%に対してスリム先進国株式は3.7%でした。

でもiFree NEXT FANG+はもうじきスリム先進国株式を追い抜くでしょう。

運用報告書

第1期運用報告書によるとトータルコストは税込み0.846%でした。隠れコストは税込み0.085%なので驚きはありません。

が、ベンチマークからの乖離が大きいです。1.8%ポイントも劣化しています。運用報告書にはこうあります。

ベンチマークの騰落率は△7. 4%となりました。一方、当ファンドの基準価額の騰落率は△9. 2%となりました。マザーファンドの組入銘柄に配当金が計上されたのに対し、ベンチマークは配当分が含まれていないため、かい離要因となりました。また、マザーファンドで組み入れているETF(上場投資信託証券)の原資産がベンチマークと異なっていることや、マザーファンドで組み入れているポートフォリオの騰落率とベンチマークの騰落率との差異が、かい離要因となりました。その他、信託報酬、およびマザーファンドにおける売買委託手数料や保管費用等のコスト負担がかい離要因としてあげられます。

引用:運用報告書

この説明はインデックスファンドの運用報告書で見られる典型的な「意味不明」で「不誠実」なものです。配当金うんぬんは、ベンチマークから下方乖離した説明には寄与していません。

運用報告書にある基準価額とベンチマークの騰落率の差を見ると様子が分かります。(運用報告書には差は示されていません。)

基準価額とベンチマークの騰落率の差

設定後1ヶ月でマイナス1.0%です。でもこれは設定されたばかりのインデックスファンドではままあることです。その後も時々差をマイナス方向に広げています。ベンチマークは配当なし、基準価額は配当込みであることを考えれば、基本、基準価額はベンチマークに対してプラス方向に乖離するものなので、それを運用コストが打ち消しさらに明らかにされることのない理由で下方乖離しているのだと思います。

ベンチマークからの乖離=配当金によるプラス要因+運コストによるマイナス要因+運用中の下振れまたは上振れ

ベンチマークからの乖離がマイナス1.8%ポイントというのは大きいです。第2期はもっと安定した運用を期待します。

売れ行きは

次は設定来の総口数の推移です。現在の純資産総額は13億円ですが、そのうち5億円は運用側の初期投資です。次のグラフからはその5億円は除外してあります。

設定来の総口数の推移

2018年8月に頭打ちになっています。世界同時株安で損切りした受益者もそれなりにいたようです。

実質、1年間で8億円集めたことになります。もっと絶望的に売れていないインデックスファンドは掃いて捨てるほどありますし、テーマ型であることを考えるとiFree NEXT FANG+は一定の人気は得たと言えるでしょう。でも設定時期が悪く、設定後半年でテーマの旬に陰りが出始めたのが痛かったですね。それがなければもっと総口数を増やせていたと予想します。

FANG株ブームが終わったと言われる現在だと今後の伸びは期待しづらいですね。でも再度S&P500指数よりも高いパフォーマンスを発揮するようになれば、人気も復活することでしょう。そうなるかどうかは未来にならないと分かりません。

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