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楽天全世界株式と本家VTのトータルリターンを比較しました(2)

投稿日:2019年4月7日 更新日:

毎月1回楽天全世界株式と本家VTのリターン比較をすることで、楽天全世界株式が純資産総額から毎営業日天引きしている運用コストの推移を確認しています。先月から本家VTのトータルリターンと比較するようになりました。

楽天全世界株式はVTを買うだけのインデックスファンドなので、VTのトータルリターンとの差は楽天投信投資顧問が受益者に代わって本家VTを購入してインデックスファンドの形態で運用してくれていることへの対価です。

VTのトータルリターンの作り方

次の手順で生成しました。

  • 2010年1月5日に10,000円でVTを買ったことにします。扱う株数は「端株数」です。つまり、VTの取引価格が8,000円なら1.25株買ったことになります。
  • 配当金が出たら米国での10%課税後のドルを再投資します。税引き後の配当金でVTを端株数で買うのです。そうして保有株数を増やします。保有株数が増えるのは配当金を再投資した時だけです。
  • 円をドルに替える為替手数料もVTの購入手数料もゼロとします。
  • 評価額は適切な方法で円換算して求めます。
  • 評価額の推移を指数化します。

なお、配当金の反映日の扱いにあった間違いを修正しています。これにより配当金取り込み時の鋭い山が減っています。

たとえると、河童証券がVTを買うだけのインデックスファンドを運用して、配当金の再投資までしますが、信託報酬も隠れコストもゼロ円の場合の基準価額の推移を生成するようなものです。そのため、このトータルリターンは現実にはありえない仮想的なものです。

本家VTのトータルリターンとの差の変化

次は楽天全世界株式の第一期決算期間の翌日である2018年7月18日から2019年3月29日までの、楽天全世界株式と本家VTのトータルリターンとの比較です。

本家VTのトータルリターンとの差の変化

青のラインがリターンの差です。鋭いトゲは楽天全世界株式と本家VTのトータルリターンで配当金を取り込むタイミングが違うために生じたものです。年末年始の休みにあたったためです。正常ですから無視してください。

配当金はこの比較期間だと9月27日、3月26日にも取り込んでいます。

青のラインの傾きは2018年と2019年で明らかに異なります。補助線を引いてみました。

青のラインの傾きは2018年と2019年で明らかに異なる

これは、2019年に入ってから毎営業日天引きされる運用コストが増えたことを示していると考えています。違う解釈があるならぜひ知りたいです。

トータルコスト予想

回帰分析しても有益と思えなかったのでしませんでした。代わりに、青のラインをエクセルに取り込んで最後の4営業日の平均を求め、それを年率に換算したところ0.267%になりました。この予想コストにVT(ETF)の経費率であった0.1%(現在は0.09%)を加えると、予想トータルコストは税込み0.367%になります。先月の予想トータルコストは税込み0.345%でした。

税込み0.367%が本当だとすると高いでしょうか。目論見書上では実質的に負担する費用が税込み0.2296%だとうたっているので、それからすると高いです。でもその比率は0.367/0.2296=1.598倍で決して高くはありません。超ローコストインデックスファンドだと1.6倍はザラです。ただ、スリム先進国株式の推定トータルコストは税込み0.197%なので、投資先が違うとはいえそれと比べると税込み0.367%は低くはありません。

楽天全世界株式の費用に関する臨時レポートから計算されたトータルコストは税込み0.3430%でした。その後臨時レポートは出なくなりましたので、このトータルコスト予想がどれだけ外れるかは第二期運用報告書が公開されるまで待つしかありません。

三重課税コストを考慮すると

楽天全世界株式は本家VT(ETF)を買うだけのインデックスファンドですから、VTが内包している三重課税問題を避けることができません。次の記事でVTの2018年の三重課税コストを0.1181%としました。

これは毎年変動しますが、それでも0.10%程度は実在すると思います。これを今回の推定トータルコスト税込み0.367%に加えると、税込み0.467%になります。流石にこうなると高いと感じますね。

おそらくスリム全世界株式(オール・カントリー)のトータルコストはここまで高くないと予想しているので、楽天全世界株式かスリム全世界株式かで迷っているなら、僕はスリム全世界株式をおすすめします。

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