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インデックス投資

iFree S&P500 vs スリムS&P500

投稿日:2019年4月11日 更新日:

インデックス投資家がS&P500に投資する場合、コスト的に見てiFree S&P500かスリムS&P500の二択になります。米国ETFを自分で買うのはETFマニアに任せておけば良く、一般人はローコストインデックスファンドを選択するのが賢明です。決してETFマニアの甘言に乗らないことです。

iFree S&P500の信託報酬は税込み0.243%、10ヶ月遅れて設定されたスリムS&P500の信託報酬は税込み0.1728%です。スリムS&P500の方が0.0702%ポイントも安いので、信託報酬しか見ない受益者はスリムS&P500を選択するかも知れませんが、これまでのところトータルコストに差はありませんでした。

リターン比較

次はスリムS&P500の運用が安定したと思われる2018年9月3日から2019年4月5日までのリターン比較です。

2018年9月3日から2019年4月5日までのリターン比較

2018年中はリターンに差は見られませんでしたが、2019年はわずかながらスリムS&P500の方がリターンが高いように見えます。これまではiFree S&P500とスリムS&P500にリターン差は見られない(=トータルコストに差はない)としていましたが、最近それに変化が出てきたということです。

でも時間の経過とともに逆の動きになることもあるので、もうしばらく様子を見たいです。

iFree S&P500の現物株比率

次はiFree S&P500の運用報告書からの抜粋です。左から現物株比率、先物比率、ETF比率です。

組入比率

引用:運用報告書

先物比率(2列目)は設定直後は高かったものの、後半は2%程度なので改善されたと言えます。

現物株比率は50%から92%と変動が大きいです。変動の多くはETFで埋められています。

iFree S&P500は本来現物株運用を目指し、補完的にETFを利用するのを意図していると思われます。目論見書にはこうあります。

引用:目論見書

現物株比率をいくら以上にしますとはどこにも書かれていませんので、ETFの比率をどのようにしようが運営側の自由です。でも、そもそも現物株運用のインデックスファンドとETFを買うだけあるいは複数のETFを組み合わせただけのインデックスファンドは違うはずです。その違いを受益者が意識するか、選択の判断材料にするかどうかは別の問題です。

最新の運用報告書によると現物株比率は75.0%、ETF比率は20.8%です。第二期になってもダイナミックに比率を変えていると思われます。僕は、これを残念に思います。

スリムS&P500の現物株比率

月次レポートによるとスリムS&P500の現物株比率は97から93%です。先物比率が2から7%ありますが、ETFは利用していません。一般的に先物比率が低く現物株比率が高い方がベンチマークに忠実な運用ができるとされています。明確な基準を目にしたことがないのですが、スリムS&P500は現物株運用だと言っていいでしょう。

売れ行き

次はiFree S&P500とスリムS&P500の総口数の推移です。現在の純資産総額は70億円と154億円です。倍以上の開きがあります。

赤のラインがiFree S&P500、緑のラインがスリムS&P500です。スリムS&P500の圧勝です。

iFree S&P500は最近頭打ちになっています。それには世界経済の減速の影響もあるかも知れません。一方のスリムS&P500はスリムシリーズのブランドのおかげもあってか(これは単なる想像)、このグラフでは絶好調に見えます。

インデックスファンドから得る運用会社の売上は、純資産総額✕信託報酬の運用会社部分で決まりますから、信託報酬の低廉化が進んでいる現在、儲けるためには純資産総額を多く集めるしかありません。そのためには高い人気を獲得してそれを維持する必要がありますが、iFree S&P500の現状は非常に厳しいと言えます。強力なライバルがいる中でこのように総口数が伸び悩むカーブを描き始まると、逆転するのは難しいと思われます。

他の条件が同じ場合、赤のラインと緑のラインのどちらのインデックスファンドに投資すべきかと言えば、間違いなく緑です。

結論

次の理由から、S&P500に投資するならスリムS&P500が良いと考えます。

  • トータルコストはほぼ同じか、スリムS&P500がわずかに安いと思われます。
  • スリムS&P500は現物株運用ですが、iFree S&P500はETFを利用しており、その比率が高い時があります。
  • 売れ行きの圧倒的な差はiFree S&P500の厳しい未来を示唆しています。
  • スリムシリーズはこれまで競合商品の信託報酬引き下げに対抗してきた実績があります。保証はないものの、この姿勢を評価します。

もし僕がS&P500に投資するなら迷わずスリムS&P500を選択しますが、現在はスリム先進国株式に集中投資していて2019年中にその考えが変わることはないと思われます。

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