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農中<パートナーズ>S&P500はやはり高コストでした

投稿日:2019年4月18日 更新日:

次の記事で「農中<パートナーズ>つみたてNISA米国株式S&P500」を取り上げました。iFree S&P500よりも後に設定されたにも関わらず信託報酬はiFree S&P500の税込み0.243%に対して税込み0.486%とやる気がありません。リターン比較でも差は歴然で、トータルコストは0.8%を超えると予想しました。

農中<パートナーズ>S&P500の第一期運用報告書が公開されましたので、トータルコストを確認します。

高い隠れコスト

運用報告書にある数値です。

トータルコストの数値

引用:運用報告書

これを1年間に引き直すとトータルコストは税込み0.692%になります。iFree S&P500のトータルコストは税込み0.372%です。0.320%ポイントも高いです。

隠れコストをiFree S&P500と比較しました。差の大きいものを赤字にしています。

隠れコスト比較

売買手数料と保管費用の高さが目立ちます。

iFree S&P500 vs 農中<パートナーズ>S&P500

リターンをiFree S&P500と比較します。農中<パートナーズ>S&P500の設定日直後を避けて2018年年初から2018年4月12日までです。

iFree S&P500 vs 農中<パートナーズ>S&P500

赤のラインがiFree S&P500、緑のラインが農中<パートナーズ>S&P500です。青のラインはリターンの差で、iFree S&P500ー農中<パートナーズ>S&P500です。青のラインは右肩上がりで、1年3ヶ月で0.5%ポイント強の差が生まれています。1年で考えると0.4%ポイントにはなります。

運用報告書から計算したトータルコスト差は0.320%ポイントでしたので、実際のリターンはそれ以上に差が大きかったと言えます。そうなった要因は想像するしかありませんが、農中<パートナーズ>S&P500がコスト的に不利なのは確かです。

売れ行き

純資産総額は22.1億円ですが、そのうち20億円は運用会社の初期投資です。つまり、実質2.1億円しか集められていません。

次は設定来の総口数の推移です。

総口数の推移

素晴らしいカーブで上昇中ですが、これで2.1億円です。もっと売れていないインデックスファンドも掃いて捨てるほどありますが、人気ジャンルであることを考慮すると、残念な状況です。

これは次の2つの結果だと想像します。

  • 信託報酬が高い。
  • そもそも対象顧客が一般人ではなく、農業関係者だと思われる。

農中<パートナーズ>S&P500の受益者は、iFree S&P500かスリムS&P500に投資した場合よりも損します。無視できないほど大きなコスト差があるからです。おそらくその選択肢を考えたこともないのでしょうが、ほんのわずかな知識の有無で長期的には大きな差が生まれるというのは怖い話です。

金融機関にカモにされないために

2019年3月4日に「農林中金〈パートナーズ〉米国株式S&P500インデックスファンド」が設定されました。「農中<パートナーズ>つみたてNISA米国株式S&P500」から「つみたてNISA」を外して、「インデックスファンド」を付けました。マザーファンドは同じですが、名前以外にも大きな違いがあります。

  • 税抜き1.5%を上限として販売会社は購入時手数料を設定できます。(つみたてNISAの認定を受けるにはノーロードでないといけません。)
  • 税抜き信託報酬が0.1%ポイント高い、税込み0.594%です。

同じマザーファンドを利用したベビーファンドを新たに作り、販路と信託報酬を変えた商品を揃えることは珍しくありません。三菱UFJ国際投信のスリムシリーズ、つみたてんとうシリーズはその代表例です。

でも、この商品をわざわざ設定する意図が理解できません。販路と対象顧客が変わるのでしょうか。農林中金全共連アセットマネジメントの商品一覧ページには並んで表示されています。

引用:農林中金全共連アセットマネジメント

これは僕の理解を超えています。

総じて、金融機関にカモにされないためには、最低限の金融リテラシーが必要です。

  • 金融機関の窓口で相談などしないこと。
  • ルートに関わらず金融機関からのセールスは即座に断ること。
  • 自分で勉強して自分で商品選択すること。

カモにされかねない商品を避けるという意味では、つみたてNISAの認定制度は良い取り組みだと言えますね。

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