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スリム先進国株式は最安の先進国株式インデックスファンドではありません

投稿日:2019年4月24日 更新日:

MSCIコクサイをベンチマークにしている先進国株式で信託報酬が最安なのはスリム先進国株式とニッセイ外国株式で、税抜き0.1090%です。最近、アセットマネジメントOneがDC(確定拠出年金)専用商品「One DC先進国株式インデックスファンド」を信託報酬税抜き0.1090%で新設しましたが、普通に買えないのでここでは対象外とします。

現状、スリム先進国株式とニッセイ外国株式のリターンに差はほとんどありません。

三菱UFJ国際投信の代田取締役によると、運用報告書に記載されないコストが存在するが、あらゆるコストは基準価額に反映されているそうです。よって、基準価額がベンチマークを正確にトレースできている場合に限られますが、ごまかしの効かない基準価額データ(リターンデータ)を比較することで、コストの大小が判定できます。

SSGA先進国株式

ステートストリートグローバルアドバイザーズが2016年5月9日に設定しました。信託報酬は当時最安の税抜き0.20%でした。でも解約時信託財産留保額が0.3%もかかります。

次は人気の高い先進国株式インデックスファンドの信託報酬引き下げ履歴です。設定日を太字にしています。

人気の高い先進国株式インデックスファンドの信託報酬引き下げ履歴

SSGA先進国株式は設定来ずっと0.20%ですが、実は真のトータルコストは最安です。

トータルコスト

信託報酬+隠れコスト=トータルコストと信じられていた時期がありましたが、近年、運用報告書に記載されないコストの存在が話題に上がるようになりました。これは都市伝説ではなくて、証券会社の取締役が断言している事実です。それだと運用報告書の内容を横並びで比較できないため公平でないことも認識されていますが、これが現実です。

次は運用報告書から計算したトータルコスト一覧です。

運用報告書から誰でも計算できる数値だと、スリム先進国株式とニッセイ外国株式がほぼ同じ、たわら先進国株式は少し高い、SSGA先進国株式はもう少し高いです。でも、これらの数値は必ずしも真実を表してはいません。金融商品であるにも関わらずです。

SSGA先進国株式 vs スリム先進国株式

スリム先進国株式が信託報酬を0.1095%に引き下げた2018年1月30日から2019年4月19日までの比較です。

SSGA先進国株式 vs スリム先進国株式

青のラインはSSGA先進国株式ースリム先進国株式です。445日間で0.1%を超える差が生まれています。年率0.08%です。

運用報告書から計算したトータルコストは、スリム先進国株式の方が年率0.08%低いので、ちょうど真逆の結果です。

三菱UFJ国際投信主催のブロガーミーティング後の懇親会で、代田取締役に「真逆の結果」について尋ねたところ、認識されているようでした。スリム先進国株式としてもまだやれることはあるとの理解です。

SSGA先進国株式の残念なところ

SSGA先進国株式は残念なことに配当金を出しています。次はスリム先進国株式の設定来の比較です。

スリム先進国株式の設定来の比較

左軸のスケールだけ変えています。青のラインがドーンと下がったところで配当金を50円出しています。下落率は配当金の額相応です。

青のラインの傾きが途中から緩やかになったのは、スリム先進国株式の信託報酬引き下げによるものと考えられます。

配当金は出さないで再投資してくれた方が資産形成上好ましいので、SSGA先進国株式もそうなって欲しいものです。

売れ行き

純資産総額は6.6億円しかありません。次は設定来の総口数の推移です。

設定来の総口数の推移

ニッセイ外国株式が信託報酬を0.1090%に引き下げた頃に大きく総口数を減らしていますが、偶然でしょうか。

真のトータルコストが最安でも、それだけでは高い人気は獲得できないのが現実です。

努力を続けて欲しい

信託報酬の引き下げは分かりやすい、明確なコストの低減であり、競争から脱落した運用会社を除いて皆が歓迎・評価するものです。でも隠れコストと呼ばれる、運用報告書が公開されるまでさっぱり分からないコストも存在します。さらに運用報告書に記載されないコストまで実在します。

運用会社には信託報酬以外のコストの低廉化の努力を続けて欲しいです。

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