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たわら新興国株式のトータルコストはeMAXIS新興国株式並に高いです

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投資信託の運用会社は目論見書に信託報酬を明記しなければなりません。また運用報告書を公開する義務を負いますが、そこに記載される信託報酬以外のコストには漏れがあっても許されているのが現状です。そのため、運用報告書から計算したトータルコストと実際のリターンが一致しないことは普通に起こります。

運用報告書に記載する隠れコストを、理由を付けて正しいものから少なくした場合、それを信じてトータルコスト比較ができなくなります。どう考えても公平ではありません。

投資信託は、金融機関が一般投資家からボッタクるのが当たり前だった時代から、十分良心的な信託報酬と商品性で一般投資家の期待に応えられる時代に移行する過程にあると思っていますが、実際にかかっている費用を包み隠さず公開する姿勢についてはまだまだです。

たわら新興国株式

たわら新興国株式は2016年3月14日に設定されました。信託報酬は税抜き0.495%でしたが、2017年12月30日に税抜き0.340%に引き下げられました。

eMAXIS新興国株式とFunds-i 新興国株式は税抜き信託報酬が0.6%と数世代前の水準です。次は運用報告書から計算した税込みトータルコストの一覧です。

運用報告書から計算した税込みトータルコストの一覧

運用報告書の記載内容を信じると、こうなります。

  • たわら新興国株式のトータルコストは他の2商品より十分安いので、リターンに相応の差が生まれるはず。
  • eMAXIS新興国株式とFunds-i 新興国株式はトータルコストが変わらないので、リターン差はほとんどないはず。

ごまかしの効かない基準価額を比較すると、たわら新興国株式の運用報告書が信用できないことが分かります。

eMAXIS新興国株式 vs Funds-i 新興国株式

たわら新興国株式が信託報酬を引き下げた後の2018年1月から2019年4月26日までの比較です。

eMAXIS新興国株式 vs Funds-i 新興国株式

青のラインはリターンの差で、Funds-i 新興国株式ーeMAXIS新興国株式です。この比較期間では概ねプラス圏にあるので、Funds-i 新興国株式の方がリターンが高いと言えますが、比較期間によって変わると思われます。

たわら新興国株式 vs eMAXIS新興国株式

以下、グラフのスケールはみな同じです。

たわら新興国株式 vs eMAXIS新興国株式

青のラインはたわら新興国株式ーeMAXIS新興国株式です。おどろいたことにほとんど変わりません。このグラフは、たわら新興国株式とeMAXIS新興国株式のリターンはほとんど変わらない、つまり、この2商品の真のトータルコストはほぼ同じであることを示しています。

たわら新興国株式 vs Funds-i 新興国株式

たわら新興国株式 vs Funds-i 新興国株式

青のラインはたわら新興国株式ーFunds-i 新興国株式です。この比較期間ではほぼマイナス圏です。このグラフは、たわら新興国株式とFunds-i 新興国株式のリターンはほとんど変わらない、つまり、この2商品の真のトータルコストはほぼ同じであることを示しています。

スリム新興国株式 vs たわら新興国株式

スリム新興国株式の信託報酬は税込み0.20412%です。

スリム新興国株式 vs たわら新興国株式

青のラインは右肩上がりなので、明らかにリターン差があることが分かります。ラインは直線ではありませんが、1年4ヶ月で0.5%ほどの差が生まれています。

積み立てシミュレーション

*シミュレーション結果の間違いを訂正しています。

2018年1月から毎月初5万円積み立てた場合のシミュレーションです。

利益率はスリム新興国株式が1.9%、他は1.6%でした。80万円投資して、含み益に2,500円ほどの差が生まれました。

たわら新興国株式の受益者がこの事実をどう受け止めるかは僕には分かりません。

売れ行きは

次は総口数の推移です。たわら新興国株式とスリム新興国株式だけプロットしました。

赤のラインのたわら新興国株式は増加ペースが落ちています。世界経済の減速の影響もあるでしょう。

緑のラインのスリム新興国株式は勢いがあります。でも、たわら新興国株式の純資産総額は56.6億円もあり、決して少なくない受益者のことを思うと残念な気持ちなります。

結論

たわら新興国株式のトータルコストは信託報酬が数世代前のeMAXIS新興国株式と大差ありません。運用報告書を信じるなら「看板に偽りあり」ではないでしょうか。でもこれが許されているのが現実です。

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