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楽天全米株式と本家VTIのトータルリターンを比較しました(3)

投稿日:2019年5月9日 更新日:

毎月1回楽天全米株式と本家VTIのトータルリターンを比較することで、楽天全米株式が純資産総額から毎営業日天引きしている運用コストの推移を確認しています。

楽天全米株式はVTIを買うだけのインデックスファンドなので、VTIのトータルリターンとの差は楽天投信投資顧問が受益者に代わって本家VTIを購入してインデックスファンドの形態で運用してくれていることへの対価です。

VTIのトータルリターンの作り方

次の手順で生成しました。

  • 2010年1月5日に10,000円でVTIを買ったことにします。扱う株数は「端株数」です。つまり、VTIの取引価格が15,000円なら0.6667株買ったことになります。
  • 配当金が出たら米国での10%課税後のドルを再投資します。税引き後の配当金でVTIを端株数で買うのです。そうして保有株数を増やします。保有株数が増えるのは配当金を再投資した時だけです。
  • 円をドルに替える為替手数料もVTIの購入手数料もゼロとします。
  • 評価額は円換算して求めます。
  • 評価額の推移を指数化します。

たとえると、河童証券がVTIを買うだけのインデックスファンドを運用して、配当金の再投資までしますが、信託報酬も隠れコストもゼロ円の場合の基準価額の推移を生成するようなものです。そのため、このトータルリターンは現実にはありえない仮想的なものです。

本家VTIのトータルリターンとの差の変化

次は楽天全米株式の設定日直後を避けた2017年10月16日から2019年4月26日までの、楽天全米株式と本家VTIのトータルリターンとの比較です。

2017年10月16日から2019年4月26日までの、楽天全米株式と本家VTIのトータルリターンとの比較

青のラインがリターンの差です。赤の矢印のところにある鋭いトゲは楽天全米株式と本家VTIのトータルリターンで配当金を取り込むタイミングが違うために生じたものです。年末年始の休みにあたったためです。正常ですから無視してください。

緑の丸で囲ったところは右肩下がりでないが気に入らないです。本家VTIのトータルリターンから運用コストを引くので、右肩下がりになるべきですが、そうなっていません。これは僕には説明できません。

第一期決算期間に色を塗りました。

第一期決算期間に色を塗りました

運用報告書から計算された楽天全米株式の第一期決算期間におけるトータルコストは、本家VTIの経費率を除いて税込み0.268%でした。が、本家VTIのトータルリターンとの差は0.37%以上ありました。運用報告書にはすべてのコストを記載しなくても非難されませんし、運用上の問題で下方乖離してもそのことが説明されるとは限りません。楽天全米株式の場合はされていませんので、下方乖離はなかったのでしょうか。(あったと思いますよ。)

確かなことは、本家VTIの取引価格と配当金履歴から生成したトータルリターンから、運用報告書に記載されている数値以上の差が生まれているということです。

第二期決算期間は

次は第二期決算期間である2018年7月18日以降の比較です。右軸のスケールは同じです。

2018年7月18日以降の比較

鋭いトゲがあるのは2018年12月です。2018年と2019年で青のラインの傾きに明らかな差があります。楽天全世界株式もそうでした。

先月より悪化しました

青のラインをエクセルに取り込んで最後の4営業日の平均を求め、それを年率に換算したところ0.226%になりました。この予想コストにVTI(ETF)の経費率であった0.04%(現在は0.03%)を加えると、予想トータルコストは税込み0.266%になります。先月の予想トータルコストは税込み0.193%でした。

青のラインの形状から分かりますが、毎月悪化(コストが上昇)しています。

思ったより安くない?でも第一期決算期間よりは確実に(リターン差は)改善されているので、運用報告書で公表される数値は第一期よりも減るはずです。

結論としては、こうやって計算した予想トータルコストと、第二期運用報告書が公開されてから計算したトータルコストは一致せず、VTIのトータルリターンとの差は誰も説明しないはずです。

トータルコストが予想通りなら

ベンチマークにこだわりがなく、全米株式に投資するのにVTIでもS&P500でも良いという人も少なくないと思います。S&P500に投資する場合、コストを考慮するとiFree S&P500かスリムS&P500になりますが、現状この2つにリターン差はありません。(つまり推定トータルコストは同じです。)そしてiFree S&P500のトータルコストは運用報告書から税込み0.3723%と計算されます。

楽天全米株式のトータルコストは第一期運用報告書にある数値から計算すると税込み0.308%でしたが、現在の見込みだと第二期は改善されると思います。その通りならiFree S&P500、スリムS&P500よりもコスト的に有利です。なお、楽天全米株式が買っているVTIには三重課税問題がありません。

全米株式インデックスファンドのベストバイがどれになるかは、あと何回か運用報告書が公開されるのを待たないと分からない気がします。でもそれには年単位の時間が必要なので、今から全米株式に投資したい人は運任せで好きなのを選ぶしかないです。

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