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野村つみたて外国株投信の運用報告書もあてになりません

投稿日:2019年5月14日 更新日:

野村つみたて外国株投信はMSCI ACWI ex Japanをベンチマークにしています。先進国株式と新興国株式に87:13程度の比率で投資します。ベンチマーク的にはスリム全世界株式(オール・カントリー)の日本抜きと思っていいです。

野村つみたて外国株投信は隠れコストが少ないことで知られていますが、近年、運用報告書にはすべてのコストが記載されていないことが公然と語られるようになりました。

では野村つみたて外国株投信の運用報告書の内容はどうでしょうか。運用コストがもれなく記載されているでしょうか。

おことわり

この記事ではごまかしの効かない基準価額データと運用報告書にある数値から「ある推理」をしています。それが正しいかどうかは野村アセットマネジメントにしか分かりません。

よって、その推理方法、導いている結論の正しさを保証するものではありません。

eMAXIS全世界株式

eMAXIS全世界株式のベンチマークもMSCI ACWI ex Japanです。2010年に設定されました。野村つみたて外国株投信の先輩にあたります。

コスト比較1

eMAXIS全世界株式は数世代前の商品なので信託報酬が高いです。スリム全世界株式(除く日本)がその低コスト版ですが、設定されたのが2018年3月で、運用報告書が未公開なため今回の比較対象にできません。

次は隠れコスト比較です。

コスト比較2

信託報酬は3倍以上の差がありますが、隠れコストは(運用報告書にある数値を信じるなら)倍もありません。突出して差があるものはなく、eMAXIS全世界株式の隠れコストは全般的に高めです。

この2商品のトータルコスト差は0.482%ポイントあります。よって、リターン差は年率0.48%ポイント程度になるというのが従来の理解でした。

が、三菱UFJ国際投信は運用報告書にはすべてのコストは記載されていないが、すべてのコストは基準価額には反映されているとしているので、eMAXIS全世界株式の真のトータルコストは税込み0.733%以上あると思われます。そのため、野村つみたて外国株投信の真のトータルコストが運用報告書通りなら、余裕で年率0.48%ポイント以上のリターン差が生まれるはずです。

eMAXIS全世界株式 vs 野村つみたて外国株投信

次は野村つみたて外国株投信の設定日直後を避けて2017年10月16日から2019年5月10日までのリターン比較です。

eMAXIS全世界株式 vs 野村つみたて外国株投信

赤のラインがeMAXIS全世界株式、緑のラインが野村つみたて外国株投信です。青のラインがリターン差で、eMAXIS全世界株式ー野村つみたて外国株投信です。

野村つみたて外国株投信の方が低コストなのでリターンが高いため青のラインは右肩下がりです。

次は野村つみたて外国株投信のコストを年率0.40%増量したものとの比較です。スケールは同じです。

野村つみたて外国株投信のコストを増量

青のラインはほぼフラットです。次の図は上のコスト増量分が0.38%、下が0.42%です。

上のコスト増量分が0.38%、下が0.42%

0.42%だと過剰です。0.38%から0.40%が適量と思われます。おや、運用報告書にある数値からは年率0.48%以上の差があるはずでしたよね。なのに、実際のリターン差はせいぜい0.40%しかありません。計算が合いません。0.08%はどこへ消えたのでしょう。

あてにならない運用報告書

状況証拠的には、野村つみたて外国株投信の運用報告書にある、少なくて素晴らしい隠れコストはあてになりません。運用報告書にある数値が正しければ、年率0.48%以上の差があるはずなのに、せいぜい0.40%しかないからです。

おそらく、野村つみたて外国株投信の真のトータルコストは税込み0.251%より高いと思います。そうではあっても、野村つみたて外国株投信がローコストインデックスファンドであることに変わりはなく、MSCI ACWI ex Japanに投資したい人にとって有力な選択肢のひとつです。

でも、運用報告書にある数値は過信しない方がいいでしょう。信じていいのは基準価額だけです。(困った業界ですね。)

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