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【債券研究】上場インデックスファンド米国債券 ETF(ヘッジあり)は落選

投稿日:2019年5月16日 更新日:

不老不死でないインデックス投資家のみなさん、インデックス投資の出口戦略を考えていますか?

僕はスリム先進国株式に集中投資していますが、次の暴落時には全力で追加投資できるよう準備しています。ところが資産を取り崩しながら生活するようになると、次の暴落を楽しみに待つなんてできません。スリム先進国株式の評価額は簡単に3割、4割下落します。

死ぬまでリスクの高いポートフォリオを維持するという人もいるようですが、僕にはできません。

そこで、資産を取り崩しながら生活するようになったら次の暴落を恐れなくていいように、リスク資産の多くをスリム先進国株式からリスクの低い債券に移すことを考えています。有望な選択肢が2つあります。

この記事で取り上げるのも国内ETFですが、残念ながら落選です。

上場インデックスファンド米国債券 ETF(ヘッジあり)

上場インデックスファンド米国債券 ETF(ヘッジあり)は「S&P 米国債7-10年指数(TTM、円建て)」をベンチマークにしています。投資対象は満期までの残存期間が7年から10年の米国債です。

信託報酬は税抜き0.16%です。

このETFには為替ヘッジなしもありますが、僕の目的にはあいません。

次は上場インデックスファンド米国債券 ETFの為替ヘッジあり、なしの取引価格の推移をプロットしたものです。

上場インデックスファンド米国債券 ETFの為替ヘッジあり、なしの取引価格の推移

赤のラインがヘッジあり、緑のラインがヘッジなしです。ヘッジありは2018年以降、5%程度の狭いレンジ内での値動きとなっています。

為替ヘッジの効果

ドル円のTTM(仲値)の推移をヘッジなしとプロットしました。

ドル円のTTM(仲値)の推移をヘッジなしとプロット

赤のラインがヘッジなし、緑のラインがドル円の推移です。見事な相関関係です。

米国長期債の利回りの推移

次は2016年9月以降の米国10年国債の利回りの推移です。

2016年9月以降の米国10年国債の利回りの推移

引用:日経平均株価AI予想

上場インデックスファンド米国債券 ETF(ヘッジあり)と並べてみます。下が利回りの推移です。

金利が上がると債券価格は下がるという理屈通りの動きをしています。米国債(特に長期債)の金利の動向さえ把握すれば、このETFの取引価格が安い時期なのか高い時期なのか見当が付きます。

でも上場インデックスファンド米国債券 ETF(ヘッジあり)には想定外の大きなトゲがあるのが気になります。

出口戦略で使うなら

米国の景気が絶好調、過熱気味でFRBが金利を上げた時期だと、次の可能性が高いです。

  • スリム先進国株式の基準価額も高くて含み益が大きいです。
  • 米国債券の価格が下がるので、上場インデックスファンド米国債券 ETF(ヘッジあり)も安くなっています。

含み益が高い時に売却するのは人間の欲が邪魔するので難しいはずですが、スリム先進国株式を売却した代金で上場インデックスファンド米国債券 ETF(ヘッジあり)を購入できると、うまくリスクを下げられるはずです。

買った後どうするの

上場インデックスファンド米国債券 ETF(ヘッジあり)は年2回配当金を出します。ETFなので出さないようにはできません。過去12ヶ月の分配金利回りは税引前で1.95%でした。

資産を取り崩しながら生活するのですから、必要な口数だけ適宜売却します。できれば、購入時よりも取引価格が下がっていない時に売却したいですね。でもなかなかそうも行かないでしょう。だからこそ、できるだけ米国の金利が高い時期にスリム先進国株式から上場インデックスファンド米国債券 ETF(ヘッジあり)への転換をしたいものです。

でも、そもそも、スリム先進国株式の含み益が大きい時の売却代金で購入したのですから、数パーセント下落している時に(このETFを)売却することになってもいいじゃないですか。スリム先進国株式のままだったらそれとは比較にならない高い変動率(ボラティリティ)を許容しなければならないのですから。

もしこのETFを購入時よりも安い価格で売却するのさえイヤだというなら、無リスク資産を選択するしかないですね。それも出口戦略の選択肢のひとつです。

iシェアーズ米国債7-10年 ETF(ヘッジあり)との比較

iシェアーズ米国債7-10年 ETF(ヘッジあり)のベンチマークは「FTSE米国債7-10年セレクト・インデックス(国内投信用 円ヘッジ円ベース)」です。投資対象は上場インデックスファンド米国債券 ETF(ヘッジあり)に似ていますが、同じではないのでリターン比較には注意が必要です。

iシェアーズ米国債7-10年 ETF(ヘッジあり)との比較

赤のラインが上場インデックスファンド米国債券 ETF(ヘッジあり)です。上場インデックスファンド米国債券 ETF(ヘッジあり)は暴れているようですが、理由は分かりません。

リターンの差を見ます。

リターンの差

青のラインがリターン差で、上場インデックスファンド米国債券 ETF(ヘッジあり)ーiシェアーズ米国債7-10年 ETF(ヘッジあり)です。この比較期間だとおおむねマイナス圏にあるので、iシェアーズ米国債7-10年 ETF(ヘッジあり)の方がリターンが高いと言えます。

売買手数料

楽天証券ならiシェアーズ米国債7-10年 ETF(ヘッジあり)の売買手数料は無料です。が、上場インデックスファンド米国債券 ETF(ヘッジあり)は無料ではありません。そのため気軽に売買できないです。

次は楽天証券で国内ETFを売買した時の手数料です。

楽天証券で国内ETFを売買した時の手数料

引用:楽天証券

十分安いとは思います。出口戦略用に買う時は最低でも100万円以上買うでしょうから大して気にならないとも思いますが、売る時(=資産を取り崩す時)は10万円、20万円という少額で売りたいです。10万円だと手数料は0.097%なので、無視するには大きく感じます。

これはiシェアーズ米国債7-10年 ETF(ヘッジあり)と比べて大きなデメリットです。

結論

明らかにiシェアーズ米国債7-10年 ETF(ヘッジあり)の方が有利です。iシェアーズ米国債7-10年 ETF(ヘッジあり)ではなくて上場インデックスファンド米国債券 ETF(ヘッジあり)を選択する理由は見当たりません。

よって、上場インデックスファンド米国債券 ETF(ヘッジあり)は我が家の出口戦略に採用されることはありません。

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