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ニッセイTOPIXとeMAXIS TOPIXのトータルコスト差は運用報告書通りか

投稿日:2019年5月23日 更新日:

運用報告書には信託報酬以外の、俗に「隠れコスト」と呼ばれる費用の明細が記載されます。売買委託手数料、有価証券取引税、保管費用などです。信託報酬は低いのに、隠れコストが期待より高かったということは頻繁に起きています。そのため、投信の選択においてはトータルコスト(=信託報酬+隠れコスト)を意識する必要があります。

ところが困ったことに、運用報告書にはすべてのコストが記載されないことが分かってきました。事実、ごまかしの効かない基準価額を比較すると、運用報告書から計算されるトータルコストと一致しないケースがあります。

では国内株式(TOPIX)に投資するインデックスファンドの運用報告書も同様にあてにならないでしょうか。ニッセイTOPIXとeMAXIS TOPIXを使って調べてみました。

eMAXIS TOPIX

2009年に設定されてから信託報酬は税抜き0.40%のままです。次は入手できた運用報告書から計算したトータルコストです。

eMAXIS TOPIXのトータルコスト

直近の5期はほぼ一定です。

ニッセイTOPIX

2015年に設定されてから、これまでに2回信託報酬を引き下げています。

信託報酬引き下げ履歴

次は運用報告書から計算した、各決算期間における信託報酬とトータルコストです。最後の列は同時期のeMAXIS TOPIXのトータルコストの差です。

運用報告書から計算した、各決算期間における信託報酬とトータルコスト

でもこれだと期の途中で信託報酬が変化しているのでリターンを比較しにくいです。そこで信託報酬が同じ期間のトータルコスト差を求めました。

信託報酬が同じ期間のトータルコスト差

基準価額データが示すリターン差は、運用報告書から計算されるトータルコスト差に符合するでしょうか。

全期間

ニッセイTOPIXの設定直後を避けて2015年5月15日から2019年5月17日までの比較です。

2015年5月15日から2019年5月17日までの比較

赤のラインがニッセイTOPIX、緑のラインがeMAXIS TOPIXです。青のラインがリターン差で、ニッセイTOPIXーeMAXIS TOPIXです。

期間1

571日ありました。

期間1、そのまま

ニッセイTOPIXのコストを、計算上のトータルコスト差である0.1138%ポイント増量します。

期間1、コスト増量

青のラインはほぼフラットになりましたので、計算上のトータルコスト差と基準価額の差は一致したと判断します。

期間2

825日ありました。

期間2、そのまま

ニッセイTOPIXのコストを、計算上のトータルコスト差である0.2346%ポイント増量します。

期間2、コスト増量

増量しすぎたようです。0.21%ポイントが適量でした。

このことから、計算上のトータルコスト差と基準価額の差はあっても1割だったと判断します。

期間3

86日しかありませんでした。

期間3、そのまま

ニッセイTOPIXのコストを、計算上のトータルコスト差である0.2603%ポイント増量します。

期間3、コスト増量

青のラインはほぼフラットになりましたので、計算上のトータルコスト差と基準価額の差は一致したと判断します。

結論

ニッセイTOPIXとeMAXIS TOPIXのリターン差は、運用報告書から計算したトータルコスト差からせいぜい1割でした。調べる前はもう少しあると予想していました。

この記事の結論としては「ニッセイTOPIXとeMAXIS TOPIXのトータルコスト差はほぼ運用報告書通り」とします。

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