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ニッセイ外国株式が信託報酬を0.0999%に引き下げる不思議

投稿日:2019年5月28日 更新日:

ニッセイ外国株式の信託報酬は6月27日から税抜き0.0999%に引き下げられます。信託報酬が0.1%を切るのは確かに凄いことだと思いますが、引き下げは0.0091%ポイントでしかありません。引き下げ率で言えばわずか8.3%です。

2019年2月にVTの経費率が0.1%から0.09%に0.01%ポイント引き下げられました。引き下げ率は10%です。

2019年4月にVTIの経費率が0.04%から0.03%に0.01%ポイント引き下げられました。引き下げ率は25%です。

たとえ8.3%であっても信託報酬が安くなることは歓迎しますし、それを実現するための経営努力は高く評価します。が、僕はニッセイアセットマネジメントのこの判断を不思議に思っています。

人気の陰りを気にしたのか

次はニッセイ外国株式とスリム先進国株式の設定来の総口数の推移です。

ニッセイ外国株式とスリム先進国株式の設定来の総口数の推移

傾向だけ見れば、赤のニッセイ外国株式と緑のスリム先進国株式の総口数の増加率に大差はないので、このままだとスリム先進国株式がニッセイ外国株式に追いつくのは(追いつけるとしても)遠い未来です。

でも直近のニッセイ外国株式は人気に陰りが見られます。次は2018年年初の総口数をゼロにしてそこからの変化をプロットしたものです。

2018年年初の総口数をゼロにしてそこからの変化をプロットしたもの

総口数の増加率はスリム先進国株式に負けています。次は総口数の月ごとの差分を示したグラフです。

総口数の月ごとの差分を示したグラフ

世界経済の減速が影響していることは間違いないと思いますが、スリム先進国株式と比べて人気の陰りが顕著です。

ニッセイアセットマネジメントはこれを気にしたのでしょうか。

0.0999%ならスリム先進国株式は追随するはず

これまでの実績から考えて、スリム先進国株式は同率への引き下げを近日中に発表するはずです。実施時期はニッセイ外国株式より早いかも知れません。

三菱UFJ国際投信にとって、スリム先進国株式の信託報酬を0.0999%に引き下げるのは大したことではないはずです。どうせ儲かっていないからです。

それよりもFund of the Year 2018で手にできた1位の座をニッセイ外国株式に奪還されたくはないので、喜んで0.0999%に引き下げるでしょう。そして再度、セコいと批判されてきた信託報酬の同率首位追随戦略の妙味を噛みしめることでしょう。

競合するインデックスファンドの信託報酬が引き下げられたら追随して同率に引き下げてくれる。この安心感は大きいです。

その意味で、僕はニッセイアセットマネジメントが何をしたかったのか理解できないでいます。スリム先進国株式が今回も追随したら(追随すると確信していますが)、それはスリム先進国株式の人気をより強固なものにするだけで、ニッセイ外国株式の人気の陰りに歯止めをかける効果はないと思うのです。

2019年6月3日追記

スリム先進国株式は追随します。ニッセイ外国株式より2日早く実施されます。予想通りです。

追随できない水準まで下げたらどうなるのか

三菱UFJ国際投信は信託報酬の引き下げについて、限度はあると話しています。スリム先進国株式の場合それがどの程度なのかは分かりませんが、もしニッセイ外国株式がそこまで下げてきたらどうするでしょうか。怖いもの見たさ的な興味があります。

0.0091%ポイントの引き下げで起こること

スリム先進国株式が追随するとしての話です。

ニッセイ外国株式の純資産総額は1,176億円です。ニッセイアセットマネジメントが信託報酬から得る売上は税抜き5,204万円です。それが4,163万円に下がります。現在の純資産総額で年間1,041万円の売上減です。

スリム先進国株式の純資産総額は429億円です。三菱UFJ国際投信が信託報酬から得る売上は税抜き1,909万円です。それが1,713万円程度に下がると思います。現在の純資産総額で年間196万円の売上減です。(信託報酬のうちの運用会社の取り分の比率によって変わります。)

相対的に、ニッセイアセットマネジメントの方がダメージが大きいですが、競争なので仕方ないでしょう。

我が家はスリム先進国株式に集中投資していて、4月末の評価額は1,930万円でした。100%スリム先進国株式なので、年間の信託報酬は2.1万円です。それが8.3%削減されるので、1.9万円に減ります。信託報酬は引き下げ前で十分安くなっていましたし、そこから8.3%の削減なので、我が家の信託報酬負担額(税抜き)の削減効果は大した金額ではありません。でも純資産総額に比例して毎年負担するものですから、まだ投資を続けることですし、信託報酬引き下げは素直にうれしいです。

それから今日はにわとりの日です。

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