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楽天全米株式とVTIトータルリターンの差について

投稿日:2019年6月5日 更新日:

楽天全米株式が買っているVTIのトータルリターンと楽天全米株式のリターン差には、程度の差はあるものの楽天全世界株式とVTトータルリターン比較と同じ傾向が見られます。抱いていた疑問も同じです。

次の記事で「売買委託手数料」が原因ではないかと推測しました。

同じ見方を楽天全米株式にもしてみます。

VTIトータルリターンとの差

次は第二期決算期間である2018年7月18日以降の、楽天全米株式とVTIトータルリターンの比較です。右端は5月末です。

VTIトータルリターンとの差

真ん中にある大きなトゲは配当金を取り込む日がVTIトータルリターンと楽天全米株式で違うためで正常です。無視してください。

黄色の丸で囲ったところが気に入りません。青のラインは右肩下がりであるべきなのに、そうなっていません。縦軸のスケールを変えると良く分かります。

縦軸のスケールを拡大

楽天全米株式は受益者からの売買注文をまとめて(可能ならば相殺することで売買量を減らすはずです)VTIの売買注文を米国のブローカーに出します。その時に発生する売買委託手数料は純資産総額から天引きされますが、それは純資産総額に対して一定ではないため、青のラインはこのような動きをすると推測しました。

純資産総額の推移と比較

次のグラフの赤のラインは同じ期間の純資産総額の推移です。

純資産総額の推移と比較

純資産総額が減る理由は2つあります。基準価額が下がる、買い注文よりも売り注文の方が多い、です。

次は同じ期間の総口数の推移です。

総口数の推移

増加ペースは一定ではないものの、動きはおだやかです。

これらのことから、楽天全米株式の売買委託手数料は基準価額の変動の影響が大きく、基準価額(VTIの取引価格)が下がっている時期はコスト負担が小さいことが、あの青のラインの不思議な動きにつながっていると考えます。

売買委託手数料が下がったのは

次は第一期と第二期の隠れコスト比較です。臨時レポートにある数値を1年に換算して第二期の予想値としました。

第一期と第二期の隠れコスト比較

問題だった売買委託手数料が激減しています。これには楽天投信投資顧問株式会社がブローカーと交渉して値下げしてもらったなどの企業努力もあると思いますが、VTIの取引価格と売買量の影響が大きいかも知れません。

次は楽天全米株式の設定来の基準価額の推移です。臨時レポートの計算期間を黄色に塗ってあります。

楽天全米株式の設定来の基準価額の推移

世界同時株安がなく、強気相場がそのまま続いていたら結果的に売買委託手数料はもっとかかっていたように思います。

S&P500とどちらが良いか?

VTIをインデックスファンドとして買えることにメリットを感じるのなら、間違いなく素晴らしい投資先です。間違っても自分でVTIを買おうなどとは思わないことです。

全米株式への投資で、十分に分散されているものにS&P500があります。現状コスト面でiFree S&P500かスリムS&P500の二択です(この2つにリターン差はほとんどありません)。iFree S&P500のトータルコストは(運用報告書を信用するなら)税込み0.372%なので、スリムS&P500もその程度になると思われます。

でも、iFree S&P500とスリムS&P500のリターン実績にほとんど差がなくても、運用報告書から計算されるトータルコストは一致しない可能性が十分あります。とても不思議な業界なのです。

VTには三重課税問題があるため、楽天全世界株式はスリム全世界株式(オール・カントリー)より不利ですが、VTIには三重課税問題がありません。よって、ベンチマークがS&P500種指数でもCRSP USトータル・マーケット・インデックスでも良いのであれば、楽天全米株式は(全米株式に投資したい人にとって)コスト競争力がある良い投資対象と言えます。

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