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たわら新興国株式低ボラティリティ高配当戦略の存在価値

投稿日:2019年6月11日 更新日:

アセットマネジメントOneは「たわらノーロード」シリーズで有名ですが、「たわらノーロードplus」という名称で始まる商品も扱っています。アクティブファンドです。

「たわらノーロードplus新興国株式低ボラティリティ高配当戦略」という長い名前のアクティブファンドは2016年3月31日に設定されました。信託報酬は税込み0.972%と高額です。MSCIエマージング・マーケット・インデックスの対象から厳選した銘柄に投資します。たわら新興国株式のアクティブファンド版です。信託報酬が高くても、たわら新興国株式を凌駕する高いパフォーマンスを維持できるなら投資対象の候補にしてもいいでしょう。

なお、たわら先進国株式のアクティブファンド版である「たわらノーロードplus先進国株式低ボラティリティ高配当戦略」の評価は散々でした。

たわら新興国株式 vs たわら新興国株式高配当戦略

たわら新興国株式との比較なら誰でもフェアだと思えるでしょう。次はたわら新興国株式高配当戦略の設定日直後を避けて2016年4月15日からの基準価額の推移です。

たわら新興国株式 vs たわら新興国株式高配当戦略

赤のラインがたわら新興国株式、緑のラインがたわら新興国株式高配当戦略です。たわら新興国株式の圧勝です。

次は2017年年初からの比較です。

2017年年初からの比較

たわら新興国株式の方が高パフォーマンスです。

次は2018年年初からの比較です。

2018年年初からの比較

2018年7月頃からたわら新興国株式高配当戦略は下落率が小さいですが、最近は差が小さくなっています。微妙ですね。

高いトータルコスト

そもそも信託報酬が高いですが、隠れコストも桁違いに高いです。次は運用報告書から計算した隠れコストとトータルコストです。

トータルコスト比較

税込み隠れコストが0.762%だなんて、数世代前のローコストインデックスファンドの信託報酬並の高さです。

そしてひどいことに、第一期、第二期は隠れコストがもっと高額でした。

期ごとの比較

結果、トータルコストは2%を超えていました。あのパフォーマンスでそんなに高いなんて「ひどい」と思ってしまいます。

次は隠れコストの明細です。気になるところを赤字にしています。

隠れコストの明細

新興国株式インデックスファンドの第一期は特に高くなりがちですが、それでも高いです。保管費用は第二期も高かったです。

また、その他費用の「その他」がずいぶん高いです。運用報告書には「信託事務の処理に要する諸費用」とだけありますが、何のことだか分かりません。

売れ行きは

純資産総額は0.67億円しかありません。アセットマネジメントOneによる初期投資は0.11億円しかありません。

次は設定来の総口数の推移です。

設定来の総口数の推移

たわら新興国株式高配当戦略は全く売れていないと言っていいでしょう。リターン実績から考えても妥当な結果です。隠れコストに目を向けたら受益者は「ふざけるな」という気持ちになるでしょう。

結論:現状では存在価値を感じません

同じ指数をベンチマークにしているインデックスファンドよりパフォーマンスが悪く、トータルコストが驚くほど高額なことを考えると、残念ながら存在価値を感じません。売れていないことが、顧客が高い信託報酬を払うに値しないと思っている証でしょう。新興国株式に投資するなら普通のローコストインデックスファンドで十分だと思います。

なお、MSCIエマージング・マーケット・インデックスをベンチマークにしているインデックスファンドを選ぶなら、たわら新興国株式よりもスリム新興国株式の方が(ローコストなので)リターンが高いです。

次はスリム新興国株式とたわら新興国株式のリターン比較です。

スリム新興国株式とたわら新興国株式のリターン比較

青のラインはほぼきれいな右肩上がりの直線です。その傾きはトータルコスト差で生まれます。

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