個人事業主が節税してインデックス投資

個人事業主のリアルな節税やインデックス投資、お金についてお話しします

インデックス投資

一般人はVTIよりも楽天全米株式を買う方が儲かります

投稿日:2019年6月16日 更新日:

次の記事で、毎月の積み立て可能金額が5万円から10万円の一般人の場合は、VTを自分で買うよりも楽天全世界株式を買った方が儲かると書きました。

楽天全米株式とVTIについても同じことが言えます。損したくなかったらVTIの購入を勧めるETFマニアの甘言に乗らないことです。

VTIより楽天全米株式の方が儲かる理由は主に2つあります。

  • 為替手数料と売買手数料の存在。
  • 配当金の再投資効率が悪い。

VTIの場合、配当金には国内課税が適用されますし、1株以上にならないと再投資できません。

VTIの経費率に加算される楽天全米株式の運用コストは十分小さく、VTIを自分で買うのが馬鹿らしくなるほどのメリットがあります。

比較方法

次の条件で比較します。

  • 国内の特定口座での比較です。
  • 楽天全米株式またはVTIを購入する月額予算を12万円とします。ETFはそのぐらいは買わないと手数料負担的に不利だからです。
  • 楽天全米株式は設定日直後に恥ずかしいことが起きているのでそれを外して2017年11月から毎月初に積み立てします。
  • 円をドルに転換する為替手数料は4銭とします。SBIネット銀行+SBI証券でしか4銭にはできないと思います。
  • 購入時手数料は購入代金の0.45%で最低5ドル、最高20ドルとします。
  • 毎月の購入予算12万円ぴったりにはETFを買えませんが、端数は翌月に回しません
  • VTIの保有株数に応じてもらえる配当金に10%の米国課税を適用、さらに20.315%の国内課税を適用します。
  • 配当金を再投資しない場合、する場合の両方で比較しますが、配当金の再投資は毎月初の積み立て時にまとめてVTを購入することで行います。
  • 楽天全米株式の積み立て金額は、VTIと比較するため、VTIの購入にかかった費用(=購入代金+為替手数料+購入時手数料)とします。これ以上公平な比較方法はないでしょう。
  • 2019年5月末における楽天全米株式の税引き後評価額と、VTIの税引き後評価額(累積配当金額を含む)を比較します。
  • 外国税額控除は無視します。

配当金を再投資しない場合

配当金を再投資しない場合

赤のラインが楽天全米株式、緑のラインがVTI、青のラインが税引前評価額の差です。楽天全米株式の評価額は一般的なものです。VTIの評価額は、保有株数×その日の取引価格+ドルで口座に入っている配当金を円換算したものです。再投資してはいないものの、評価額には配当金が含まれている点に注意してください。

青のラインにある大きなヒゲは無視してください。

青のラインが下がろうとするのは楽天全米株式の運用コストのためです。青のラインが階段状に上がっているのは、楽天全米株式はVTIの配当金を国内課税なしで取り込むのに対し、VTIは国内課税されてしまうためです。

この期間の比較では楽天全米株式の方が0.70%儲かりました。元本2,139,543円に対して15,038円の差です。でも青のラインの推移を見ると変動しながらも一定の範囲にとどまっていることから、常時この程度の差があると思っていいでしょう。

なお、VTIの評価額は円で表示していますが、実際に円で手にするには為替手数料(多分4銭にはできないと思います)と売却時手数料が別途必要です。楽天全米株式なら手数料負担なしで売却できます。

配当金を再投資する場合

VTIは一株単位でしか買えませんから、保有株数が少なくて、もらった配当金が一株の取引価格に満たない場合は再投資できません。

次は毎月初の積み立てタイミングで、もらった配当金の累計が取引価格以上になっている場合は、再投資分をいっしょに購入するようにしたものです。

配当金を再投資する場合

再投資なしとの違いです。

  • 毎月初の積み立てタイミングに、ためてある配当金が一株の取引価格を超えていたら配当金で買えるだけの株数をいっしょに買います。

評価額の計算方法は同じです。

税引き後評価額の差は、再投資なしの15,038円から13,421円に減りました。同じ比較でVTは3株再投資できましたが、VTIは取引価格がVTより高いので、毎月の投資予算額が12万円では1株しか再投資できませんでした。

配当金再投資履歴

それでも再投資効果はしっかりと認められます。

再投資なしとありの比較

上が再投資なし、下が再投資ありです。

もし毎月の予算が100万円なら

僕が「一般人」として想定しているのは毎月の積み立て可能金額が5万円から10万円のごく普通の人です。でもそれだと明らかにETFを購入する際の手数料負担が大きいので比較方法として不適当との指摘があり、この記事では月額予算を12万円にしました。

その一般人から外れますが、月額予算が100万円ならどうなるか試しました。再投資ありです。

再投資あり、予算100万円

積立額が増えたので再投資できる株数も増えました。

再投資履歴

再投資なしのグラフと比較しました。

再投資なしとありの比較

上が再投資なし、下が再投資ありです。再投資効果は実感できますが、楽天全米株式にはかないません。それは青のラインが0.25%程度のところより下に行かないことが明確に示しています。

積立額を増やしたことで、青のラインが下方向にシフトしました。ETFの購入時手数料の負担率が下がるからです。それでも、配当金への国内課税の有無が生み出す差は大きく、配当金を年4回もらうタイミングで青のラインが階段状に上がっているのがはっきり認識できます。

楽天全米株式の配当金再投資効率の高さ

楽天全米株式は配当金に国内課税を適用せずに再投資しています。そしてインデックスファンドですから、毎月1万円以下の少額投資であっても、1円のムダもなく配当金の再投資効果の恩恵を享受できます。その効率の高さは圧倒的です。

楽天全米株式がVTIより不利なのは楽天投信投資顧問が純資産総額から天引きする運用コストだけです。が、それは十分小さく、この比較結果から分かるように一般人ならVTIを自分で買うよりも儲かります。

初心者を対象読者にしているブログでVTIの購入を勧める記事を見ると僕は残念な気持ちになります。そのブロガーは次のどちらでしょうか。

  • 楽天全米株式の方が有利であることを知らず、VTIが最適解だと信じている。
  • 楽天全米株式の方が有利だと知っているが、ETFマニアなのでVTIの推奨をやめられない。

それでもVTIを自分で買いたいなら僕は止めたりしません。

-インデックス投資

Copyright© 個人事業主が節税してインデックス投資 , 2019 All Rights Reserved Powered by STINGER.