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インデックス投資

WealthNaviはリバランス時に国内課税されます

投稿日:2019年6月17日 更新日:

僕は2017年12月からWealthNaviに投資を始め、2019年3月に売却しました。WealthNaviを利用したのは、実際に投資してみないと分からないことを知りたかったからです。

WealthNaviは預かり資産1,400億円、利用者数12万人の資産運用サービスです。ニッセイ外国株式の純資産総額が1,200億円、スリム先進国株式の純資産総額が458億円ですから、2016年7月のサービス公開からまだ3年しか経過していないことを考えると、人気の高さは本物です。

WealthNaviは良質なインデックスファンドに勝てません

僕はWealthNaviに本気で投資しました。決して結論が先にあって、それを確認するために自己資金100万円をリスクにさらしたわけではありません。

僕のWealthNaviのポートフォリオのパフォーマンスは、良質なインデックスファンドに劣りました。もちろん、僕のWealthNaviのポートフォリオ(リスク許容度5)と同じ組成のインデックスファンドは存在しませんから、誰もが納得できる公平な比較は不可能です。が、その制約を踏まえた上で、受益者視点でパフォーマンスを比較したくなるものです。

次の比較結果はこちらの記事からの抜粋です。

WealthNavi vs スリム先進国株式

赤のラインがWealthNavi、緑のラインがスリム先進国株式です。

WealthNavi vs スリム先進国株式

スリム先進国株式に投資している人なら、手数料が税込み1.08%もかかる(ETFの経費率が別にかかっています)WealthNaviに投資する価値はないですね。

WealthNavi vs 楽天全世界株式

WealthNaviのリスク許容度5のポートフォリオは楽天全世界株式に近いので、似たような動きになることが分かっています。

WealthNavi vs 楽天全世界株式

全世界の株式に投資したいのであれば、楽天全世界株式で十分でWealthNaviに優位性はないですね。

良質なインデックスファンドに勝てない理由

WealthNaviが日本の良質なインデックスファンドに勝てないと僕が断定する最大の理由は、配当金の再投資効率の低さです。WealthNaviはETFの保有により配当金を得ますが、次の2つの制約が再投資効率を悪くします。

  • 配当金は20.315%の国内課税後に受益者の円口座に入ります。
  • 円口座の残高が数万円に満たない場合はそうなるまで再投資は延期されます。

日本の良質なインデックスファンドは株式から得られる配当金に国内課税を適用することなく再投資します。

また、現在は改善されている可能性がありますが、僕のWealthNaviには致命的な問題がありました。次はこちらの記事からの抜粋です。

WealthNaviの致命的な問題(デメリット)

WealthNaviの取引履歴を見ていて今更ながら気付いたのですが、WealthNaviには仕組み上非常に不利なことがあります。次の表は僕がWealthNaviに積み立てまたはスポット購入で投入した金額(ノーロードのインデックスファンドなら購入金額に相当)と、WalthNaviが入金をきっかけにして実際にETFを購入した金額、その差の比率を示したものです。差が大きい行に色を付けています。なおこの比率はWealthNaviの受益者各個人ごとに違うはずです。

投入金額と購入金額の差

WealthNaviは手数料を徴収するために入金額の一部を現金で保有します。が、それにしては入金額に対して実際の購入金額が低すぎるところが散見されます。次はその顕著な例です。(下の方が古いです。)

入金額と実際の購入金額の差

10万円分スポット購入しようとクイック入金しました。でもその結果実際にETFを購入した合計金額は85,059円です。端株取引しているので、株価の倍数うんぬんによる制約が理由ではありません。

その後、5万円の入金で61,393円購入したりしています。最終的には辻褄が合うとしても、これは致命的に不利です。基準価額が右肩上がりで上昇する場合、早く資金を投入した方が絶対に有利なのは真理ですが、WealthNaviは時々大きな割合の金額分、ETFの購入を先送りするので、同額を普通のインデックスファンドに投資した場合に比べて確実に不利となります

リバランス時の国内課税

最近気付いたのですが、WealthNaviはリバランス時に国内課税されることがあります。WealthNaviは次のタイミングでリバランスを行うとあります。

  • 受益者がリスク許容度を変更した時。
  • 原則半年に一度のタイミングで、ポートフォリオの状況からリバランスが必要と判断された時。

このリバランスに伴いETFを売却すると、売却益に対して国内課税されてしまいます。次は取引履歴になったリバランスの様子です。

リバランス履歴

この半年前のタイミングではリバランスは発動しませんでした。

リバランス不発

「リバランス」とありますが、中身が空です。これはリバランスをしなかったことを示しています。(ちょっと表示内容が不親切。)

リバランスが発動した2018年12月初旬は世界同時株安の真っ最中で、(幸い)リバランスで売却益は発生せず、国内課税もされませんでした。

インデックスファンドなら

スリム全世界株式(オール・カントリー)もスリムバランス(8資産均等型)も野村つみたて外国株投信も、受益者に見えないところでリバランスを行いますが、国内課税は発生しません。VTを買うだけの楽天全世界株式ではVTの内部でリバランスされ、国内課税は発生しません。

たとえば全世界株式インデックスファンドを自作しようと、特定口座でスリム先進国株式、スリム新興国株式、スリムTOPIXをバラ買いした結果、売却しないノーセル・リバランスでは間に合わないから、売却を伴うセル・リバランスをする際は国内課税が発生します。これは自分で選択した結果ですし、分かってやっていることです。

でも、WealthNaviでリスク許容度を選択した際、それで決まるポートフォリオについてETFをバラ買いしているだけだとは、(うかつにも)僕は認識していませんでした。投資対象のETFについて、もう少し違う扱いをしていると勝手に思っていました。

実際にはこのリバランスにおける国内課税問題は、他のデメリットから見れば屁のようなものかも知れませんが、WealthNaviを利用するなら承知しておくべきです。

WealthNaviの評価

次は僕の結論です。過去の記事から引用します。

スマホの利用を前面に出してこれまで投資に興味のなかった若い人たちに訴求する投資商品の中では、WealthNaviは良心的だと正直思います。それでも、楽天証券などで普通に質の良い超ローコストインデックスファンドを積み立て投資した方が(できればつみたてNISAで)ずっと良いです。

投資への入り口がWealthNaviなのは、他に悪い選択肢がいくつもあることを考えると、決して悪くない選択だと思います。そうして投資に慣れることができたら、自分にとってより好ましい選択をすれば良いでしょう。

悪い選択肢をつかんでしまうとその経験に懲りて投資から遠ざかってしまうかも知れません。でもWealthNaviはそこまで悪くありませんし、僕は若い人に投資を体験する良い入り口を(大きな宣伝広告費を投じて)提供していると評価しています。でもその宣伝広告費(+キャンペン費用)は高額な手数料(年率税込み1.08%)が原資なのも事実です。

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