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eMAXIS先進国株式からスリム先進国に切り替えなかった人が失った利益

投稿日:2019年6月20日 更新日:

eMAXIS先進国株式は2009年10月に設定されました。信託報酬は税抜き0.60%です。最近インデックス投資を始めた人は「高い!」と引いちゃうかも知れませんが、当時は十分安かったようです。

その後信託報酬引き下げ競争が進みましたが、三菱UFJ国際投信は複数の理由から既存のeMAXISシリーズの信託報酬には一切手を付けずに、信託報酬を柔軟に変更できる仕組みを織り込んだスリムシリーズを設定しました。2017年2月のことです。三菱UFJ国際投信主催のブロガーミーティングで聞いた話では、スリムシリーズを扱う販売会社には信託報酬の動的な引き下げに同意してもらったそうです。

次は主なローコスト先進国株式インデックスファンドの信託報酬引き下げ履歴です。数値は税抜きです。スリム先進国株式は0.20%で登場しましたが、その後5回引き下げを実施しています。

信託報酬引き下げ履歴

スリム先進国株式が登場してからもうじき2年4ヶ月ですが、eMAXIS先進国株式の信託報酬は税抜き0.60%のままです。そのため、古くから投資してくれている既存受益者を軽視していると批判されることもありますが、ビジネス上の選択なので仕方ないでしょう。それは、たわら先進国株式が信託報酬を0.20%から引き下げなくなった(DC専売商品を除きます)のを嘆くのと同じです。

コスト目線は大切なのか

スリムシリーズは次の図を使って信託報酬差がパフォーマンスに与える影響を示しています。

引用:スリムシリーズ

これは数学的に計算した結果に過ぎませんが、(誇張された例だとしても)ウソではありません。次はeMAXIS先進国株式と、8年先輩の日興インデックスファンド海外株式のリターン比較です。

eMAXIS先進国株式 vs 日興インデックスファンド海外株式

日興インデックスファンド海外株式の現在の信託報酬は税込み0.9072%です。設定来ずっとそうだったかどうかは分かりません。でも登場当時十分安かったeMAXIS先進国株式とのリターン差は、青のラインが示す通り右肩上がりで開いていますし、複利効果で弓なり曲がっています。このようにコスト差は確かにリターンに影響します。

利益率を年換算すると、日興インデックスファンド海外株式は17.75%でしたが、eMAXIS先進国株式は18.31%でした。どちらもMSCIコクサイをベンチマークにしているので、負うリスクは同じです。違うのは負担するコストだけです。

前記利益率は比較期間の最初に一括投資した場合のものです。それは現実的ではないので、毎月初に3万円を積立投資したシミュレーション結果を見ます。

毎月初に3万円を積立投資したシミュレーション結果

利益率を年換算すると、日興インデックスファンド海外株式は7.30%でしたが、eMAXIS先進国株式は7.51%でした。

スリム先進国株式 vs eMAXIS先進国株式

リターン実績を比較すると、スリム先進国株式とのコスト差がはっきりと分かります。

スリム先進国株式 vs eMAXIS先進国株式

利益率を年換算すると、eMAXIS先進国株式の6.19%に対してスリム先進国株式は6.77%でした。

次は毎月初に3万円を積立投資したシミュレーション結果です。

毎月初に3万円を積立投資したシミュレーション結果

利益率を年換算すると、eMAXIS先進国株式の1.35%に対してスリム先進国株式は1.64%でした。無視できない差が生まれていると思いませんか。

この積立シミュレーションでは、税引前利益で5,384円の差でした。同じ金額を投資し、同じだけのリスクを負った結果の差です。違いは証券会社での設定内容だけです。

現状維持バイアス

人間には現状維持バイアスがあり、不当に「今のままで良い」と判断することがあるようです。eMAXIS先進国株式に積立投資していた人で、スリム先進国株式の登場を知りながらその後もずっとeMAXIS先進国株式に積立続けている人がどれほどいるのかは分かりませんが、損得だけを考えればスリム先進国株式に乗り換えるべきです。eMAXIS先進国株式はガチホして、新規投資はスリム先進国株式に変更したほうが間違いなく儲かります。トータルコスト差は確実だからです。

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