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インデックス投資

楽天バランス3姉妹は期待に反して高コストでした

投稿日:2019年6月29日 更新日:

僕は長期投資を前提とするなら株式100%で良く、他の資産を混ぜる必要はないという考えです。しかし、株式100%だと変動率(ボラティリティ)が高くて自分のリスク許容度を超えるのであれば、リスクもリターンも中庸とされるバランスファンドの選択を否定しません。どちらの場合も投資対象が質の良いローコストインデックスファンドなら、積立投資を継続することで期待したリターンを手にできるでしょう。

先日、楽天バランス3姉妹の第一期運用報告書が公開されました。がっかりするほど高コストでした。

トータルコスト

次は第一期運用報告書から計算したトータルコストです。比較のためにスリムバランス(8資産均等型)も載せてあります。

第一期運用報告書から計算したトータルコスト

トータルコストは税込み0.536%から0.453%です。はっきり言って高いです。スリムバランスは0.212%しかありません。楽天バランスの隠れコストはスリムバランスの3倍から4倍もあります。

次は隠れコストの明細です。

隠れコストの明細

高いものを赤字にしています。まず売買委託手数料が高いです。楽天バランスの株式部分は楽天全世界株式ですから、均等型だと50%が楽天全世界株式となります。楽天バランスが設定されたのは、楽天全世界株式の第二期開始の2日後です。次は楽天全世界株式の臨時レポートにある数値を1年に換算して第二期の予想値としたものです。

第二期は売買委託手数料が激減しています。この数値を半分にした0.0325%が均等型の楽天全世界株式部分だとするなら、債券部分の売買委託手数料は0.0775%もあることになります。

また、その他費用が高いですが、0.081%ほどは「印刷費用」です。これはどうかなと思ってしまいます。

リターン比較

次は楽天バランスの設定日直後を避けて2018年8月1日からのリターン比較です。

楽天バランスの設定日直後を避けて2018年8月1日からのリターン比較

赤のラインが株式重視型、緑のラインが均等型、青のラインが債券重視型です。この比較期間だと債券重視型が最もパフォーマンスが高いですが、これは最近の株価と債券価格の関係によるものだと思います。

次は楽天全世界株式と、スリム先進国債券のリターンをプロットしたものです。楽天バランスの債券部分は参照できる良いものが存在しないので、代わりに先進国債券を選びました。

楽天全世界株式と、スリム先進国債券のリターンをプロットしたもの

なんとなく楽天バランス3姉妹の動きがイメージできると思いませんか。

楽天バランス(均等型) vs スリムバランス(8資産均等型)

次は均等型とスリムバランスの比較です。

楽天バランスファンド(均等型) vs スリムバランス(8資産均等型)

赤のラインが均等型、緑のラインがスリムバランスです。同じバランスファンドとは言え、その組成意図がまるっきり違う2つを同じ土俵で比較するのは乱暴ですが、それを前提にして見れば、大差ありません。でも時期によって優劣に差が出るであろうことは容易に察しが付きます。

楽天バランス(均等型) vs セゾンVGBF

次は均等型とキング・オブ・バランスファンドであるセゾンVGBFの比較です。

セゾンVGBFは株式と債券の比率が1:1で、楽天バランス(均等型)と同じです。そもそも、楽天バランス(均等型)はセゾンVGBFに代わるローコストバランスファンドとして組成されたはずです。そのためリターンに大差がないのは想定通りです。

売れ行きは

純資産総額は株式重視型、均等型、債券重視型の順に10.1億円、3.5億円、3.1億円しかありません。

次は設定来の総口数の推移です。

もっと売れていないインデックスファンドは掃いて捨てるほどありますが、楽天バンガードの名を冠したバランスファンドとしては厳しい状況と言っていいでしょう。

人気の高いスリムバランスを一緒にプロットするとこうなります。

スリムバランスが設定以来安定的に総口数を増やし続けていることが分かります。これだと楽天バランス3姉妹は勝負になりません。

でも、そのスリムバランスも、キング・オブ・バランスファンドであるセゾンVGBFにはかないません。

セゾンVGBFは信託報酬が税込み0.6%程度と現在では高額な部類に属しますが、不思議なことにその人気の高さは健在です。

結論

  • 楽天バランス3姉妹のトータルコストは期待に反して高コストでした。
  • 株式と債券の比率が1:1のバランスファンドを嗜好しておらず、8資産均等型でも良いのなら、超ローコストのスリムバランスをおすすめします。
  • 株式と債券の比率が1:1のバランスファンドを嗜好するなら、楽天バランス(均等型)は選択肢になると思います。セゾンVGBFよりは良いと思います。

組成は全く違いますが、Smart-i 8資産バランスは楽天バランスよりローコストです。でもSmart-i 8資産バランスには株式と債券の比率が1:1のものはありません。

楽天全世界株式の販売会社は現在16社ありますが、楽天バランスの販売会社はまだ9社しかありません。ファンドの人気を反映しているとも言えますが、まだまだ営業努力が足りないと言えるかも知れません。

第一期決算結果は残念なものでした。楽天投信投資顧問株式会社には低コスト化の努力を怠らないで欲しいです。

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