インデックス投資

2019年に毎営業日積み立てを選択した人は損しています

2019年7月11日

毎営業日積み立ての方が毎月初積み立てより無条件に有利だと(いまだに)誤解している人がどれぐらいいるかは分かりませんが、2019年前半の結果を見ると、毎営業日積み立てを選択した人のほとんどは損しています。(毎営業日積み立てが得するインデックスファンドを見つけられませんでした。)

2018年は毎営業日積み立てが有利でした。

でも毎年そうだとは限りません。むしろ、毎営業日積み立てが損する可能性の方が高いです。そうでなければ、キャピタルゲインが見込めないので、ほとんどの人はその資産に投資しないはずです。

基準価額が右肩上がりで成長する強気相場の年は毎月初積み立てが有利です。逆に、基準価額が右肩下がりで減衰する弱気相場の年は毎営業日積み立てが有利です。このことは次のリシーズで検証しました。

でも次の魅力的に思える言葉を鵜呑みにして「毎営業日積み立て」を優位誤認している人もいるかも知れません。

引用:SBI証券

「究極の時間分散投資」が真実だとしても、それが毎月初積み立てより得すると主張されてはいません。単なるセールストークです。

あるいは、どこかのブログ記事を読んで、毎営業日積み立てが無条件で有利だと誤解している人もいるかも知れません。

2019年前半は強気相場

代表的な資産クラスの2019年年初から6月末までの基準価額の推移を見ます。対応する商品がスリムシリーズにあればそれを、なければeMAXISシリーズを選択しています。

米国株式(S&P500)

米国株式(S&P500)

右肩上がりの期間の方が長いです。

先進国株式

先進国株式

右肩上がりの期間の方が長いです。

新興国株式

新興国株式

右肩上がりの期間の方が長いです。

国内株式(TOPIX)

右肩上がりの期間の方が長いです。

先進国債券

先進国債券

右肩上がりの期間の方が長いです。

新興国株式債券

新興国株式債券

右肩上がりの期間の方が長いです。

先進国リート

先進国リート

右肩上がり半分、現状維持半分です。

国内リート

国内リート

ほぼ右肩上がりです。

毎営業日積み立て vs 毎月初積み立て

営業日の数は月によって変化します。投資元本を同じにするため、次の方法で比較します。

  • 毎営業日に1,000円を積み立てます。
  • 月初営業日にその月の営業日日数×1,000円を積み立てます(月末時点で投資元本は同じになります。)
  • 2019年1月4日から2019年6月28日を対象期間とします。
  • 2019年6月28日約定時点における利益率が高い方が有利だったと判定します。

結果発表

数字は毎営業日積み立ての利益率、毎月初積み立ての利益率、利益率の差(毎月初ー毎営業日)です。利益率の差がプラスなら、毎月初積み立ての方が有利です。

主要資産クラスの基準価額の推移からも想像できる通り、上記銘柄はすべてプラスです。つまり、毎営業日積み立ては損だったということです。

結論

  • 強気相場で基準価額が右肩上がりで増えることが期待できる時に、毎営業日積み立てを選択すると損するという理屈通りの結果でした。
  • 利益率の差は無視できないほど大きいです。もしそれだけの手数料を(1回限りであっても)取られることを思えば身に染みるでしょう。
  • 2019年後半の基準価額の動向は誰にも分からないので、2019年が終わってみたら毎営業日積み立ての方が得したとなるかも知れません。

投資対象の資産クラスの基準価額が右肩下がりで推移するとの確信があるなら、毎営業日積み立てを選択してもいいと思います。でもそれって、相場を読み切る能力か、予知能力でもない限り無理です。そして、毎年、いつも、基準価額が右肩下がりで推移する資産にはそもそも投資しないでしょうから、毎月初積み立ての方が無難なことは明らかです。

極論を言えば、毎月初積み立てより一括投資の方が(統計的には)有利です。でも、一括投資するまとまった資金がないなら積み立て投資するほかありません。まとまった資金があり、かつ、一括投資直後に暴落しても後悔しない自信があるなら一括投資すれば良いのです。

有利だと思って毎営業日積み立てをしている人は何かに踊らされているだけだと思います。いえ、相場を読み切る能力または予知能力を備えている人を除いてです。

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