インデックス投資

スリム全世界株式(オール・カントリー)のリターンは期待通りか

投稿日:2019年7月20日 更新日:

スリム全世界株式(オール・カントリー)のベンチマークはMSCI ACWIです。ACWIはオール・カントリー・ワールド・インデックスの略です。三菱UFJ国際投信の方は「あくうぃ」と発音していました。これをベンチマークにしている米国ETFに「iShares MSCI ACWI ETF」があります。ティッカーシンボルはACWIです。これの配当金を再投資したトータルリターンとスリム全世界株式(オール・カントリー)の基準価額を比較しました。

そんなめんどくさいことをした理由は、スリム全世界株式(オール・カントリー)のリターンが期待通りなのか知りたかったからです。

iShares MSCI ACWI ETF

経費率は0.31%と安くないです。スリム全世界株式(オール・カントリー)のトータルコストは、運用報告書にある数値を信じれば税込み0.2503%です。8月9日からは税込み0.22654%に引き下げられます。安いです。これならわざわざ手数料と手間を負担してまで運用コストの高いACWIを買う意味は(入金力に関わらず)ないですね。

さらに、ACWIには米国外資産に投資する米国籍ETFを、日本で買う際に避けられない三重課税問題があります。おそらくVTと同じ0.1%程度になると思われます。

スリム全世界株式(オール・カントリー)には三重課税問題がないため、その点でも有利です。

経費率0.31%+三重課税分の負担はオール・カントリーのトータルコストより(計算上)高いので、オール・カントリーのリターンはACWIトータルリターンを上回るのが期待値となります。

トータルリターン

ACWIのトータルリターンの生成方法はここには書きませんが、次の記事と同じです。

リターン比較

オール・カントリーの設定日から2019年6月28日までの比較です。

ACWIとオール・カントリーのリターン比較

青のラインはリターン差で、ACWIトータルリターンーオール・カントリーです。激しく暴れていますが、オール・カントリーはこのETFを買うだけのインデックスファンドではないので、リターン差が暴れることが即座に問題を示唆するわけではありません。(オール・カントリーは現物株運用です。)

オール・カントリーの運用がベンチマーク通りと見なせることは、次の記事で確認済みです。

青のラインは暴れていますが、傾向としてはマイナス圏を推移しています。それはオール・カントリーの方がリターンが高いことを示しています。期待通りと言ったら、三菱UFJ国際投信に忖度してると言われるでしょうか。では、こうしておきましょう。オール・カントリーのトータルコストはACWIのそれよりは低いと思われます。

SSGA全世界株式

SSGA全世界株式のベンチマークもMSCI ACWIで、オール・カントリーより14ヶ月ほど先輩です。でも信託報酬は2017年に設定されたとは思えない高さです。

トータルコスト比較

次はSSGA全世界株式の設定日から2019年6月28日までの比較です。

SSGA全世界株式の設定日から2019年6月28日までの比較

青のラインはACWIトータルリターンーSSGA全世界株式です。暴れを無視するとプラス圏内を推移しています。傾向としては右肩上がりです。

これはSSGA全世界株式のトータルコストがACWIより高いことを示しており、運用報告書から計算した結果と符合します。

結論:オール・カントリーのリターンは期待通り

スリム全世界株式(オール・カントリー)の運用報告書から計算したトータルコスト税込み0.2503%は、いくらか少なめの値かも知れませんが、大きくは外れていないと思われます。ACWIトータルリターンとのリターン比較結果から見て間違いないでしょう。

よって、オール・カントリーの受益者は安心して全世界株式への投資を継続できます。

  • 運用はベンチマーク通りであると思われます。運用に不安はありません。
  • SSGA全世界株式とのリターン差は期待値通りです。
  • ACWIトータルリターンとの比較結果も納得できます。

さらにスリムシリーズなので、(その保証はないものの)競合商品の信託報酬引き下げに同率まで対抗してくれる安心感があります。

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