個人事業主が節税してインデックス投資

個人事業主のリアルな節税やインデックス投資、お金についてお話しします

インデックス投資

S&P500の過去26年間を振り返ります

投稿日:2019年7月31日 更新日:

S&P500種指数をベンチマークにしている米国籍ETFは複数ありますが、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズが運用しているSPYは設定されたのが1993年と古いです。そのため過去26年間のリターンの推移を振り返ることができます。

取引価格の推移

次はSPYの取引価格を円換算したものの推移です。1993年2月1日から2019年6月28日までです。

SPYの取引価格を円換算したものの推移

26.4年間の利益率が473.8%なので、平均年率17.9%になります。でもずっと右肩上がりで推移してきたわけではありません。

また、これはSPYの保有で年4回もらえる配当金を無視しています。

SPYトータルリターン

SPYの取引価格、配当金実績、ドル円換算データからSPYトータルリターンを生成しました。配当金は米国での10%課税のみ適用しています。取引価格といっしょにプロットしました。

赤のラインがトータルリターン、緑のラインが取引価格です。配当金の再投資と取引価格の上昇による複利効果の破壊的な作用を実感できると思います。

トータルリターンの26.4年間の利益率が796.4%なので、平均年率30.2%にもなります。とんでもないですね。

え、配当金の再投資でそんな大きな差が生まれるとは思えないですか。次のグラフはSPYの取引価格とiFree S&P500の基準価額の比較です。

SPYの取引価格とiFree S&P500の基準価額の比較

青のラインはリターン差で、iFree S&P500ーSPYです。青のラインが階段状に上がるのは、iFree S&P500は配当金を再投資するからです。そして取引価格の上昇は再投資分にも効きます。

次はSPYトータルリターンとiFree S&P500の基準価額の比較です。

SPYトータルリターンとiFree S&P500の基準価額の比較

スケールは同じです。青のラインはSPYトータルリターンーiFree S&P500です。青のラインが右肩上がりなのは、iFree S&P500の方が運用コストが大きいからです。

配当金再投資が生む圧倒的破壊力

SPYトータルリターンとSPYの取引価格の差を見るとその破壊力の凄まじさを実感できます。

配当金再投資が生む圧倒的破壊力

ここからはSPYトータルリターンだけを見ます。

一様ではなかった26年間

過去26年間には大きな下落が何度もありました。

やはり100年に1度と言われたリーマンショックでの暴落は大きく、黄色で塗った時期に投資した人はリーマンショックの暴落とその後の低迷時期をやり過ごすのがつらかったと思われます。逆に、リーマンショック後の低迷時期に集中投資できた人は、この10年間でひと財産築けたことでしょう。

こういう見方もできます。

低迷時期もあった

黄色の丸で囲った5年間は成長が止まっていました。5年もです。今振り返る5年と、リアルタイムで経験している5年では長さがまるっきり違うはずです。どれだけ待てば低迷から成長に変わるか、いつまで我慢すればいいか誰にも分からないわけですから。

同じことは青の丸で囲った、リーマンショック後の低迷時期にも言えるでしょう。でも暴落で下がったことが分かっているので、黄色の丸部分よりは気分的に楽で、絶好の買い時だと確信できたでしょう。

それらの長い低迷時期と比べれば、緑の丸で囲ったチャイナ・ショックは屁みたいなものです。

過去26年間の利益率は796%にもなりますが、このグラフを2009年で2つに分けるとちょっと不安になります。次は2008年末までです。

2008年末まで

このグラフからは、S&P500への投資がそれほど素晴らしい結果を生むように思えません。

次は2009年以降です。

2009年以降

チャイナ・ショックを何でもないと思えるかどうかは人によるでしょうが、過去10年間の強気相場は素晴らしかったと言えます。

次の10年はどうなる

バンガード社を創設したジョン・C・ボーグル氏は著書「インデックス投資は勝者のゲーム」の中で「良き時代はもはや続かない」として今後10年間は年率6%程度になるとしています。

景気後退(リセッション)が近づいている兆候は確かにあります。FRB(米連邦準備制度理事会)が政策金利を下げるのはバブルを成長させているのではという気もします。まだしばらく強気相場が続くとしても、いずれリセッション入りし、株価は暴落するでしょう。

問題は暴落した後です。再度リーマンショック後の10年間のような強気相場にできるでしょうか。たとえジョン・C・ボーグル氏が言うように年率6%程度だとしても、右肩上がりで成長できるかどうかが問題です。長期投資を前提としたインデックス投資でリターンを得るにはそれが必須条件だからです。

米国株式には次の暴落後の10年間も世界経済の強気相場を牽引して欲しいです。

-インデックス投資

Copyright© 個人事業主が節税してインデックス投資 , 2019 All Rights Reserved Powered by STINGER.