インデックス投資

【資産運用】金融機関にカモにされないための最低限の金融リテラシー

2019年8月2日

最低限の金融リテラシーがないと、金融機関にカモにされたり、相対的に損する可能性の高い商品を買うハメになったりするリスクが高くなります。ではその最低限の金融リテラシーを身に付けるにはどうすればよいか、と聞かれても「これです」という解を持っていませんでした。

が、見つけました。「やってはいけない! 老後の資産運用」というタイトルの書籍です。

著者はファイナンシャルプランナーで、投資信託を運用している会社の社長が書いたような本とは視点が丸っきり異なります。

本書に書かれている「やってはいけない」ことを守れば、損する可能性が高い、あるいは相対的に不利な条件の金融商品を避けることができると思われます。

内容紹介

引用:Amazonの内容紹介ページ

本書であげられている避けるべき商品、サービスはどれも納得の行くものです。

難しいのは「やっていいこと」

やってはいけないことを明示するのは(意見の相違はあるとしても)難しくありません。難しいのは、やっていいことを示す方です。資産形成に限った話であっても、読者それぞれで状況が異なるため唯一の最適解など存在しないからです。少なくとも次の条件を考慮する必要があるでしょう。

  • 年齢、家族構成、収入、支出。
  • 現在の保有資産。
  • リスク許容度。
  • リスク選好度。
  • インデックス投資の経験の有無。

でもそれを言い出すと話が発散するからでしょう、著者はつみたてNISAで選択できる全世界株式に投資する4本のインデックスファンドを取り上げています。バランスファンドではなくて全世界株式を選択したところを僕はすごいと思いました。難点があるとするなら近い将来避けられないはずの暴落時に、全世界株式はバランスファンドより大きく下落するので、その下落幅に耐えられるかどうかです。でもバランスファンドだって十分血の気を失うほど下がるでしょうから、そこは五十歩百歩とも言えます。

その書籍のメインテーマは「やってはいけないこと」で、「やっていいこと」には最小限のページしか割いていません。よって、つみたてNISAの中から自分にあった商品を選択する話は別の情報源から学んで下さいということになるでしょう。

つみたてNISAで選択できる全世界株式インデックスファンド

その書籍では次の4本を紹介していました。

  • SBI全世界株式
  • SSGA全世界株式
  • スリム全世界株式(オール・カントリー)
  • 楽天全世界株式

現在ではオール・カントリーの対抗馬である、たわら全世界株式も候補になりますが、設定後間もないのでこの記事の対象外とします。また、厳密にはスリム全世界株式(3地域均等型)も全世界株式インデックスファンドではありますが、組成が一般的ではないので取り上げなくて正解です。

次は運用報告書または最新レポートから計算したトータルコストです。

スリム全世界株式(オール・カントリー)の信託報酬は8月9日予定の引き下げ後のものです。

まず、SSGA全世界株式は信託報酬が税込み0.5184%と高いので落選です。これに異論を唱える人はいないでしょう。

次にSBI全世界株式ですが、これはベンチマークがFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスとしてつみたてNISAの認定を受けていますが、実態はそれとは無関係な3本のETFを組み合わせたものです。

それでFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスに連動できるとするなら、あまりにベンチマークを軽視していると思うのは僕だけでしょうか。

スリム全世界株式(オール・カントリー)と楽天全世界株式のどちらが良いかは次の記事で検討しました。

あの書籍の想定読者に僕がベストバイとして推奨するのは、もちろんスリム全世界株式(オール・カントリー)です。それは三菱UFJ国際投信への忖度ではなくて、データ比較の結果です。また、僕は三重課税問題も気にします。

暴落に耐えられるか

つみたてNISAの「指定インデックス投資信託」はクソ投信が除外されていることもあり、まずここをスタート地点にするのが良いです。次に信託報酬が0.5%を超えるものは問答無用で除外していいでしょう。難しいのはそこからです。本当に自分にあった商品がどれなのかを判断するには、商品について知る以前に自分のことを知る必要がありますが、おそらくインデックス投資の経験なしでは分からないでしょう。

数年経験して基準価額の変動で含み益が大きく変わることや、たまには含み損になることは、経験してみないと実感できません。特に含み損になった時にどう感じるかは経験しないで想像しても無意味です。

僕はインデックス投資で最も重要なのは商品(投資対象)選択だと信じています。次は積み立て投資の継続で、(出口戦略発動時を除いて)絶対に売却しないで買い持ちすることです。現実に起こり得る問題は、次の暴落時に狼狽売りしないかです。3割、4割下がるのは当たり前だと思った方がいいわけですが、それに耐えて買い持ちできるかどうかが運命を分けます。

つまり、やってはいけないことリストには続きがあるのです。

  • 暴落時に狼狽売りしないこと。

それも含めて資産形成を成功させるのに必要な知識が「金融リテラシー」なのです。

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