インデックス投資

つみたてNISAで選択できる先進国株式インデックスで迷っている方へ

2019年8月4日

つみたてNISAで選択できる、MSCIコクサイをベンチマークにしている先進国株式インデックスファンドは11本もあります。ベンチマークは同じでも、中身は結構違います。その違いは得られるリターンに影響を与えます。非課税期間が満了する20年間ガチホできた人は十分大きな差を実感できます。(もし比較できれば、ですが。)

11本もある先進国株式インデックスファンドはどれも同じではないので、自分で選択してからその商品を扱っている金融機関を利用すべきです。この順番を逆にしてはいけません。

トータルコスト一覧

次はつみたてNISAで選択できる11本の先進国株式インデックス一覧です。トータルコストの安い順に並べています。

トータルコスト一覧

背景を赤くしたものは信託報酬が0.5%以上なので問答無用で切り捨てていいです。それらは数世代前のもので、今からつみたてNISAで購入して20年もガチホするに値しません。

推定税込み隠れコストの列を見ると、結構違いがあることに気付きます。Smart-i 先進国株式は突出して高いです。

純資産総額一覧

純資産総額が十分ないと早期償還のリスクが高まります。つみたてNISA認定商品で20年の非課税期間中に早期償還すると、金融庁から非難されることは容易に想像できますから現実にはないかも知れません。でも、設定後まもないものを除いて、純資産総額が少ないものは人気がないことを示していますから、敬遠した方が無難です。

次は純資産総額の多い順に並べたものです。

純資産総額一覧

背景を赤くしたものは極端に少ないので敬遠した方がいいです。

リターン比較

信託報酬と純資産総額から選択対象外としたものを除くと6本になりました。

信託報酬と純資産総額から選択対象外としたものを除いた

次はつみたてNISAが開始した2018年年初から2019年7月26日までのリターンを年率換算して、高い順に並べたものです。

この比較期間内でも信託報酬を引き下げたものがあるため、トータルコスト一覧とリターンは一致しません。また、運用の良し悪しや、運用報告書に現れない要因が基準価額に影響します。

トータルコスト差が生む違い

つみたてNISAの素晴らしいことのひとつに、20年の非課税期間があります。20年というのはめちゃくちゃ長いです。0才児の赤ちゃんが成人するまでの年数です。俺はかなり長くインデックス投資しているだんぜ、と息巻いているおじさんだって、20年もガチホしている投信なんて保有していないのではないでしょうか。

僕は、MSCIコクサイをベンチマークにしている先進国株式インデックスファンドなら、期待リターンを年率5%としても許されると考えています。次は2020年につみたてNISA口座で、期待リターン年率5%の先進国株式インデックスファンドに積み立て投資を行い、その後19年間ガチホしたシミュレーションです。

つみたてNISAシミュレーション

灰色のラインが元本です。2021年以降は増えません。赤のラインが評価額で、複利効果で弓なりに曲がっています。20年後の利益率は166.5%ですから、元本の2.66倍に増えました。そして、非課税口座ですから利益をまるまる手にできます。

次はトータルコストが0.1%ポイント高かった場合のシミュレーションです。

トータルコストが0.1%ポイント高かった場合

違いはトータルコストがわずか0.1%ポイント高いだけですが、期待リターン年率5%と20年という長い期間が作用する複利効果は計算間違いではないかと思うような差を生みます。利益率は161.2%に下がってしまいました。

分かりやすい表にするとこうなります。

分かりやすい表

(他の条件が同じなら)トータルコストが安いものを選ぶべきだというのが納得できるでしょう。

なんか嘘っぽい?

数学的に計算したデータだと嘘っぽいですか。では、仮につみたてNISA制度が2010年から始まっていたとして、次の2商品の実際の基準価額データを使ってシミュレーションします。

2018年末の評価額を比べます。ガチホしている期間は7年です。次は三井住友外国株式指数ファンドです。

三井住友外国株式指数ファン

次はeMAXIS先進国株式です。信託報酬が0.1%ポイント程度高いです。

eMAXIS先進国株式

まとめるとこうなります。

結果

利益率は147.3%と143.6%と3.7%ポイントも開きました。これなら嘘っぽくないでしょ。

結論

同じだけの元本を投資し、同じだけの期間ガチホするのに、ベンチマークが同じで同じだけのリスクを負うなら、トータルコストが低い方が得です。コストはリターンを確実に劣化させるからです。

その観点では、現状ではスリム先進国株式かニッセイ外国株式の二択となります。が、次のことから僕はスリム先進国株式をおすすめします。

  • スリム先進国株式が同率首位戦略で、これまで信託報酬を引き下げてきた実績。
  • スリム先進国株式には、純資産総額が増えると信託報酬が自動的に漸減される仕組みがある。
  • ニッセイの外国株式は運用に不安がある。

そして、自分が投資したい商品が決まったらそれを扱っている金融機関でつみたてNISA口座を開設します。僕は楽天証券で楽天カード決済するのが良いと思います。この組み合わせで後悔することはないでしょう。

たとえば、スリム先進国株式をつみたてNISAで買いたいと思っても、りそな銀行に出向いてはいけません。りそな銀行ではスリム先進国株式は扱っておらず、代わりにSmart-i 先進国株式を買わされます。その際、銀行窓口の担当者は「当行では残念ながらスリム先進国株式の扱いはございませんので、ネット証券などのご利用がよろしいかと思います」とは絶対に言いません。どういう話で言いくるめられるかは分かりませんが、後悔する結果になる可能性が極めて高いです。

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