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【債券研究】為替ヘッジコストは高いですがそれでも僕は払います

投稿日:2019年8月17日 更新日:

僕はリスク資産は株式100%で良いとする債券不要論者です。なぜなら、高いボラティリティによって生じる含み損に耐えられるなら、株式100%の方がたいてい儲かるからです。そして、インデックス投資の目的は資産形成(=儲けること)であり、債券への投資は時間と資金の無駄だと考えています。

が、これは資金を取り崩すようになる前の話です。僕は死ぬまで株式100%のポートフォリオを維持できません。

それで債券を利用した出口戦略を考えているところです。その条件のひとつに為替ヘッジをあげていますが、為替ヘッジにはコストがかかります。決して安くはありません。いや、高いですが、それでも僕は払います。

iシェアーズ米国債7-10年 ETF

iシェアーズ米国債7-10年 ETFは次の記事に登場しました。

このETFには為替ヘッジなしとありの2種類が存在します。次はiシェアーズ米国債7-10年 ETFの為替ヘッジなし、ありの取引価格の推移をプロットしたものです。

iシェアーズ米国債7-10年 ETFの為替ヘッジなし、ありの取引価格の推移

赤のラインがヘッジなし、緑のラインがヘッジありです。直近では債券金利の低下により取引価格が上昇しています。

為替の影響

ドル円のTTM(仲値)の推移をヘッジなしとプロットしました。

ドル円のTTM(仲値)の推移をヘッジなしとプロット

緑のラインがドル円です。ヘッジなしの取引価格の変動率よりは小さいですが、2年にも満たない期間で変動率は6%を超えています。

次はドル円のTTM(仲値)の過去10年間の推移です。

ドル円のTTM(仲値)の過去10年間の推移

最小75円から最大125円まで変動しています。インデックス投資の出口戦略として米国債券を利用した場合、大きな為替変動リスクにさらされます。米国債券の値動きが小さくても為替変動実績は半端ないからです。

為替ヘッジの効果

iシェアーズ米国債7-10年 ETFのヘッジなしとありの違いはまさに為替ヘッジの有無だけのように思えます。公開されている資料によると実際に売買している債券にも差があるようですが、基本的には為替ヘッジの有無だけではないでしょうか。

次はヘッジなしの取引価格をドル円のTTMからドルに戻したものと、ヘッジありをプロットしたものです。

ヘッジなしの取引価格をドル円のTTMからドルに戻したものと、ヘッジありをプロットしたもの

赤のラインがヘッジなしをドルに戻したもの、緑のラインがヘッジありです。理屈の上では為替ヘッジがロスなく行われれば、緑のラインは赤のラインと重なるはずです。が、為替ヘッジにはコストがかかるのでヘッジありはリターンが劣化します。

次はリターン差をプロットしたものです。

リターン差をプロットしたもの

青のラインはリターン差です。変動していますが見事な右肩上がりです。この青のラインの傾きが為替ヘッジコストを示していると思われます。そこでヘッジなしをドルに戻したもののコストを増量してみます。

年率2.2%ポイント増量しました。足りませんね。

年率2.5%ポイント増量しました。かなりフラットになりました。

年率2.7%ポイント増量しました。この方がピッタリ感があります。

年率2.9%ポイント増量しました。増やしすぎですね。

よって為替ヘッジコストは年率2.7%ポイントだと推測します。(変動しますからこの比較期間の平均的な値が、ということです。)

え、年率2.7%ポイントですと?ボッタクリ投信の信託報酬でもあまりお目にかかれない数値です。本当にそんなに高いものでしょうか。

米ドル円のヘッジコスト

米ドル円のヘッジコストを決める主要因はドルの短期金利と円の短期金利の差です。上記比較期間だとドルの短期金利は上昇、円の短期金利は横ばいで、ヘッジコストは上昇傾向です。

米ドル円のヘッジコストの推移

引用:為替ヘッジコストについて

上記比較期間だと2%から3%に上昇途中でしたので、リターン差から推測した年率2.7%ポイントは妥当と言えます。それにしても高いですね。

SSGA米国社債インデックス

SSGA米国社債インデックスは次の記事に登場しました。

同じ比較をしてみました。

SSGA米国社債インデックスの場合

青のラインは不思議なくらい暴れが少ないですね。

次は年率2.4%ポイント増量したものです。

年率2.4%ポイント増量

やはり米ドル円のヘッジコストは安くないですね。

米国債券ETFに期待すること

僕がインデックス投資の出口戦略として米国債券ETFに期待するのは次の2つです。

  • 資産を取り崩す時(必要なだけ売却する時)の取引価格が購入時と大して変わらない。上がっていることは求めない。
  • 年間の配当金合計が税引き後で年率1%以上。

この出口戦略を発動するのは株高で政策金利が上がっている時です。FRBが景気の過熱を抑えるために金融引き締めをしている最中です。スリム先進国株式の含み益が十分あり、もういいだろうと思えた時に雑念を捨てて(キリのない欲を抑えて)スリム先進国株式を売却して対象の米国債券ETFを買います。

僕の目的には為替ヘッジが必須ですが、そのコストは安くありません。正直高いです。それでも僕は払う価値があると思っています。他に、これより有利な出口戦略を知らないためです。

先進国債券でもいいですが

先進国債券インデックスファンドも有力な候補ですが、これは通貨が単一ではないため同じ検討ができません。でも似たような水準のコストがかかると思った方がいいでしょう。

次の1サイクルが終わるまでに

現在、世界経済は強気相場の最終段階にあり、誰かが引き金を引けば株価は暴落を始めると思われます。暴落してから次の暴落までを1サイクルとするなら、今のサイクルは10年を超えています。僕は次の1サイクルが終わる前に出口戦略を発動するつもりでいます。よって、過去の例にならうなら考える時間はたっぷりあります。

また、株高の絶頂から暴落、低迷、そこからの復活という異なるフェーズを実体験しながら、出口戦略の候補がどういう値動きをするかリアルタイムで観察できます。とても楽しみにしています。

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