インデックス投資

株式100%のインデックスファンドはどれぐらい保有するとバランスファンドに負けなくなるのですか

2019年8月21日

債券を含むバランスファンドは基準価額の変動率(ボラティリティ)が株式100%のインデックスファンドより低くなります。そのため株価変動に慣れていない人はバランスファンドを選択した方が、株価調整時に狼狽売りする可能性が相対的に小さくなると思われます。これは確かにバランスファンドのメリットのひとつと言えます。

が、株価調整時の含み損を気にしないのであれば、株式100%の方がたいてい儲かります。

では株式100%のインデックスファンドはどれぐらいの期間保有したら、株価調整時に大きく下落してもバランスファンドよりもリターンが高くなる(=バランスファンドに負けなくなる)のでしょうか。調べました。

MSCIコクサイ vs セゾングローバルバランスファンド

株式100%のインデックスファンドの代表として、MSCIコクサイをベンチマークにしている日興インデックスファンド海外株式に登場して頂きます。バランスファンドの代表はもちろんセゾングローバルバランスファンドです。

次は2017年年初からのリターン比較です。青の丸で囲ったところが2018年のクリスマスです。

MSCIコクサイの基準価額は急落し、セゾングローバルバランスファンドよりも下がってしまいました。

次は2010年年初からのリターン比較です。全然余裕です。セゾングローバルバランスファンドの手の届かない領域にいます。

MSCIコクサイ vs セゾングローバルバランスファンド

次は2012年年初からのリターン比較です。まだまだ余裕です。

次は2014年年初からのリターン比較です。余裕がなくなってきました。

次は2015年年初からのリターン比較です。なんとか踏みとどまっています。

次は2016年年初からのリターン比較です。ギリギリセーフです。

この比較作業は手間がかかる上、いつ頃から保有していたらバランスファンドに負けないかが分かりにくいです。そこで比較結果がグラフで分かる専用プログラムを作りました。

MSCIコクサイ vs セゾングローバルバランスファンド、一目瞭然

日興インデックスファンド海外株式とセゾングローバルバランスファンドの2018年クリスマスのリターン差を、横軸を保有開始日にしてプロットしました。

日興インデックスファンド海外株式とセゾングローバルバランスファンドの2018年のクリスマスのリターン差を、横軸を保有開始日にしてプロット

左端は2010年年初、右端は2017年末です。青のラインがマイナス圏にある時はバランスファンドに負けています。このグラフから、2013年6月以前に保有を開始した場合、MSCIコクサイはセゾングローバルバランスファンドに(あのクリスマスの急落時に)余裕で負けないことが分かります。

楽天全世界株式 vs セゾングローバルバランスファンド

2010年年初から比較したいので、VTトータルリターンのコストを増量して生成した偽物に登場して頂きます。

楽天全世界株式 vs セゾングローバルバランスファンド

楽天全世界株式はMSCIコクサイよりパフォーマンスが劣るため、青のラインは低めになりました。でも2013年以前に保有を開始した場合、楽天全世界株式はセゾングローバルバランスファンドに余裕で負けないことが分かります。

楽天全米株式 vs セゾングローバルバランスファンド

2010年年初から比較したいので、VTIトータルリターンのコストを増量して生成した偽物に登場して頂きます。

楽天全米株式 vs セゾングローバルバランスファンド

楽天全米株式はパフォーマンスが高いので縦軸のスケールを変更しました。2014年以前に保有を開始した場合、楽天全米株式はセゾングローバルバランスファンドに余裕で負けないことが分かります。

楽天全世界株式 vs eMAXISバランス(8資産均等型)

せっかくなのでeMAXISバランス(8資産均等型)とも比較してみました。

楽天全世界株式 vs eMAXISバランス(8資産均等型)

傾向は同じです。2013年以前に保有を開始した場合、楽天全世界株式はeMAXISバランス(8資産均等型)に余裕で負けません。

結論

過去のデータで、2018年クリスマスの急落時のリターン比較で勝ち負けを判断するなら、株式100%のインデックスファンドを4、5年保有すればバランスファンドに負けなくなります。これは過去10年が株式投資家にとって素晴らしい強気相場であったからこそで、未来は大きく変わるかも知れません。

またリーマンショック級の暴落が再来したら思惑が外れるかも知れません。

でも保有期間が長くなれば株式100%のインデックスファンドがバランスファンドより儲かることは変わらないと思います。そうなる保有期間は株価の成長の様子に大きく依存します。バランスファンドへの投資をやめてスリム先進国株式への集中投資をしている我が家としては、次の暴落から始まる1サイクルにおいても相応の強気相場、力強い株価の上昇を期待しています。

-インデックス投資

Copyright© 個人事業主が節税してインデックス投資 , 2019 All Rights Reserved Powered by STINGER.