インデックス投資

スリム先進国株式とスリム全世界株式(オール・カントリー)のどちらがおすすめですか

2019年8月22日

スリムシリーズで一番売れているのはスリム先進国株式ですが、スリム全世界株式(オール・カントリー)を勧める人もいます。まだ自分の投資スタイルを確立しておらず、どちらが良いか迷っている人も少なくないことでしょう。

インデックス投資の教科書的表現に従うなら、日本を除く先進国への投資より、日本と新興国へも投資する方が「世界分散」されていて良いとなります。ではどうして教科書は「世界分散」が良いとするのでしょうか。どの地域が成長するか誰にも予見できないからでしょうか。特定の地域に集中投資するよりは全世界に広く分散投資した方がリスクが低くなるからでしょうか。(でもその「リスク」は議論の視点によって大きく変わります。)

おことわり

僕はスリム先進国株式に集中投資しています。たとえオール・カントリーの信託報酬がスリム先進国株式と同率にまで引き下げられたとしても、オール・カントリーに投資することはありません。それは僕の存命中に国内株式と新興国株式への投資が報われる気が全くしないからです。その点において、世界分散が良いとする教科書的思考は柔軟性に欠けると思っています。

そういう強いバイアスを持った僕が書く記事なので、公平・平等な評価ができなくても不思議はありません。一歩引いたところから見て、自分なりの判断をして下さい。

eMAXIS先進国株式

スリム先進国株式が設定されたのは2017年2月27日ですが、もっと前からリターン比較したいので、同じマザーファンドを利用しているeMAXIS先進国株式に代理で登場して頂きます。違いは運用コストだけですが、無視できない差を生み出しています。

でもこの記事の主旨だとeMAXIS先進国株式は十分代役が務まります。

スリム全世界株式(オール・カントリー) vs ACWIトータルリターン

次の記事でオール・カントリーとACWIトータルリターンの関係について検討しました。

オール・カントリーが設定されたのは直後2018年10月31日ですが、もっと前からリターン比較したいものです。そこでACWIトータルリターンのコストを年率0.15%ポイント増量することでオール・カントリー偽物を生成しました。

2010年年初からの比較

以下、青のラインはeMAXIS先進国株式ーオール・カントリーです。

先進国株式 vs オール・カントリー、2010年年初からの比較

eMAXIS先進国株式の圧勝です。

2013年年初からの比較

先進国株式 vs オール・カントリー、2013年年初からの比較

eMAXIS先進国株式の方が常時リターンが高いです。

2016年年初からの比較

先進国株式 vs オール・カントリー、2016年年初からの比較

おや、オール・カントリーの方がリターンが高い期間がありますね。

どうしてこうなったかは、3地域の基準価額の動きを見ると理解できます。次はeMAXISシリーズの先進国株式、新興国株式、国内株式(TOPIX)の2013年年初からのリターン比較です。

eMAXISシリーズの先進国株式、新興国株式、国内株式(TOPIX)の2013年年初からのリターン比較

2016年から2017年までは、新興国株式は絶好調で国内株式も好調でした。2018年からは共に不調になりました。確かに教科書が言う通り、どの地域が成長するかは(逆に低迷するかも)予見できないわけです。

2018年年初からの比較

先進国株式 vs オール・カントリー、2018年年初からの比較

わずかながらeMAXIS先進国株式の方がリターンが高いです。

楽天全世界株式偽物乱入

ACWIトータルリターンのコストを増量して生成したオール・カントリーの偽物はイマイチ信用できないかも知れません。ではVTトータルリターンのコストを増量して生成した楽天全世界株式偽物ではどうでしょうか。こちらの方が怪しくない気がしませんか。

同じ比較をしました。ほぼ同じ結果なので、グラフのみ掲載します。

2010年年初からの比較です。

2013年年初からの比較です。

2016年年初からの比較です。

2018年年初からの比較です。

新興国株式を混ぜるべきか

次の記事で、新興国株式に投資するとしても先進国株式+新興国株式はやめた方が良いと書きました。

その理屈からすると、全世界株式はやめた方が良いとなります。

結論

「世界分散」は誰にでもいつの時代でも有利な投資方法であることを保証してくれません。だから自分が生きている時代において、できるだけ後悔する可能性が低い投資方法を考えるべきです。でもそれは簡単ではありません。何年かいろんなものに投資してみて一番しっくり来るものを選べばいいかも知れませんが、その何年かとその後の10年、20年が同じ保証もありません。

結局、将来を前もって見通せない以上、何を選んでも賭けになります。それなら全世界株式に投資して全世界の平均リターンを求めるのも悪くないでしょう。僕は、先進国株式のみの方が儲かると判断しました。そして、次の暴落を起点とする1サイクルにおいて、たとえ全世界株式に投資していた方がより儲かった結果になったとしても後悔しないと確信しています。

なお、スリム先進国株式とスリムS&P500のどちらが良いかについては次の記事に書きました。

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