個人事業主が節税してインデックス投資

個人事業主のリアルな節税やインデックス投資、お金についてお話しします

インデックス投資

株式100%インデックスのリスクに耐えられるならシャープレシオは無視できます

投稿日:

インデックス投資の教科書にはリスク、リターン、シャープレシオと言った単語が登場します。シャープレシオはリターンとリスクの比で、これが高いと「リターンが高い割にリスクが低い」と評価されます。でもほとんどの人はシャープレシオなんか気にしていないと思われます。シャープレシオを重視して商品選択をすることは、リターンの追求から遠ざかるからです。

ここで言うリスクは基準価額データから数式で計算できる変動率のことです。シャープレシオも数式で計算できます。新興国株式の期待リターンとリスクは過去のデータからこれこれだ、と言ったものではありません。

株式100%インデックスファンドの高いリスクに耐えられる人は、シャープレシオに関する話は無視していいです。

リスクとシャープレシオ

リスクとシャープレシオについて実感できる良いデータがあります。楽天バランス3姉妹です。株式と債券の比率だけが異なり、債券比率が高いほど変動率は低いけどリターンも低くなります。

次は設定来のリターン比較です。

楽天バランス3姉妹のリターン比較

赤のラインが均等型、緑のラインが株式重視型、青のラインが債券重視型です。見事に教科書的な差が生まれています。

次はリスクをプロットしたものです。変動率を21営業日の幅により月次相当で求め、年率換算しています。

楽天バランス3姉妹のリスク比較

リターンのグラフから想像できる通り、株式比率が高いものほどリスクが高いです。

次はシャープレシオをプロットしたものです。これも月次相当で求め、年率換算しています。

楽天バランス3姉妹のシャープレシオ比較

これだけ見ると、債券重視型が飛び抜けて優秀です。おそらく現実のリターン比較から受ける印象よりも大きな差があるように感じることでしょう。

シャープレシオは単なる計算結果

インデックスファンドで値動きが小さい(=変動率が小さい=リスクが低い)ものの代表格と言えば国内債券です。次は楽天バランス(債券重視型)とスリム国内債券のリターン比較です。

楽天バランス(債券重視型)とスリム国内債券のリターン比較

緑のラインがスリム国内債券です。見るからに変動率が低いです。

次はリスク比較です。

楽天バランス(債券重視型)とスリム国内債券のリスク比較

次はシャープレシオ比較です。

楽天バランス(債券重視型)とスリム国内債券のシャープレシオ比較

シャープレシオの数値だけで評価するとスリム国内債券の方が優秀となってしまいます。こういうことから、僕は普段ブログでシャープレシオを扱っていません。(過去には扱ったこともありました。)あまり有益と思えないです。シャープレシオが高い?だからどうした、という感じです。

株式100%インデックス vs バランスファンド

現実的な比較のために、楽天全米株式、楽天全世界株式、スリム先進国株式、セゾンVGBFに登場して頂きます。

次はリスク比較です。

株式100%インデックス vs バランスファンド、リスク比較

紫のラインがセゾンVGBFです。リスクは圧倒的に低いです。

株式100%組は目くそ鼻くそを笑う程度の差ですが、楽天全米株式がやや高いです。

次はシャープレシオ比較です。

株式100%インデックス vs バランスファンド、シャープレシオ比較

株式100%組のシャープレシオは目くそ鼻くそです。

偽物登場

株式100%組のリスクとシャープレシオを2010年年初から比較したかったので、おなじみの偽物に登場して頂きます。MSCIコクサイ代表は日興インデックスファンド海外株式です。

株式100%組のリターン比較、2010年から

赤のラインの楽天全米株式の圧勝です。比較期間が9年半にもなると複利効果により圧倒的な差が生まれます。

次はリスク比較です。

株式100%組のリスク比較、2010年から

大差ありません。

次はシャープレシオ比較です。

株式100%組のシャープレシオ比較、2010年から

大差ありません。

グラフが生み出す錯覚

楽天全米株式と楽天全世界株式のリスク、シャープレシオに大差がないという結果に対して、本当かと思った人もいることでしょう。楽天全米株式のリターンは明らかに大きく変動しているように見えるからです。

基準価額の騰落率をグラフにプロットした時には、グラフが生み出す錯覚に注意する必要があります。次のグラフで黄色の丸で囲ったところを見ると、楽天全米株式の変動率は楽天全世界株式よりずっと大きく感じます。

グラフが生み出す錯覚

次は比較期間を黄色の丸で囲ったあたりに変更したものです。

比較期間を黄色の丸で囲ったあたりに変更

おや、ずいぶん印象が変わりましたね。下落率は楽天全米株式の方が低いぐらいです。その後の上昇率は楽天全米株式の方が高いです。

どうしてこうなるかと言うと、グラフが指数化されているからです。(比較開始の基準価額からの変化率をプロットしているからです。)100から80に20%減少したのと、60から48に20%減少したのでは、減少率は同じですが、グラフ上でみると下落の様子は20対12で同じに見えません。これが、錯覚の原因です。

結論

まず、リターンを追求したい人にとってシャープレシオはほぼ無意味です。どこかから雑音として聞こえてきても無視しましょう。

次に、この記事での比較結果では、米国株式集中も全世界株式もリスクに大差はありませんでした。これは次の記事の内容を補強します。

でも株式100%インデックスファンドの高いリスクに耐えられない人は、債券を含むバランスファンドを選択するのが良いでしょう。インデックス投資で最も避けたいことのひとつが、暴落時の狼狽売りです。暴落しても売却しない、積立投資を継続できる商品選択が必要です。最初はバランスファンドから始めて、基準価額の変動に慣れてきたら株式100%にシフトするのも良いでしょう。

-インデックス投資

Copyright© 個人事業主が節税してインデックス投資 , 2019 All Rights Reserved Powered by STINGER.