インデックス投資

グローバル3倍3分法ファンドを追撃するウルトラバランス世界株式

2019年9月9日

グローバル3倍3分法ファンドは2018年10月4日に設定された、これまでになかったタイプのバランスファンドです。急速に売れ始めたのは3月中旬からですが、純資産総額は1,584億円もあります。キング・オブ・バランスファンドのセゾングローバルバランスファンドの純資産総額は1,844億円ですが、抜かれるのは時間の問題です。

次はセゾングローバルバランスファンドとグローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)の設定来の純資産総額の推移です。右端にある、あり得ない角度で立ち上がっているのがグローバル3倍3分法ファンドです。セゾングローバルバランスファンドは12年かけて1,800億円集めましたが、グローバル3倍3分法ファンドはその84%を1年未満で集めました。

商品に魅力がなければマーケティングに資金を投じても、これほどの人気は獲得できないでしょう。その魅力のひとつは高いパフォーマンスだと思われます。

次はグローバル3倍3分法ファンドの設定来の、スリムS&P500とのリターン比較です。

グローバル3倍3分法ファンドの設定来の、スリムS&P500とのリターン比較

グローバル3倍3分法ファンドの圧勝です。S&P500インデックスファンドの高いパフォーマンスを理解している人ほど、このグラフは納得しがたいと想像します。

なお、グローバル3倍3分法ファンドは次の記事にも登場しています。

ウルトラバランス世界株式

予想通り類似商品が登場しました。

ウルトラバランス世界株式は、グローバル3倍3分法ファンドの成功を見て組成された、二匹目のドジョウを狙った商品なのは明らかです。細かい違いはありますが、どちらも先物を利用して約3倍のレバレッジをかけます。狙っているのは、グローバル3倍3分法ファンドに近いパフォーマンスのはずです。そして、どちらも目論見通りの結果を出せるかどうかはこれから実証されます。受益者の貴重な資金と時間を使ってです。

宣伝用の資料は、ウルトラバランス世界株式の方が煽情的です。次はグローバル3倍3分法ファンドの刺激的なシミュレーション結果です。

グローバル3倍3分法ファンドの刺激的なシミュレーション結果

引用:日興アセットマネジメント

15年で10倍とあります。ウルトラバランス世界株式はその上を行きます。

ウルトラバランス世界株式のシミュレーション結果

引用:SBI証券

20年で21倍とあります。

こういうのをバックワードテストと呼ぶそうですが、バックワードテストでは良くても実際に組成して運用すると上手く行かないこともあると、専門家の方から聞いたことがあります。(三菱UFJ国際投信主催のブロガーミーティングでのことです。)

ウルトラバランス世界株式は強気

グローバル3倍3分法ファンドの信託報酬は税込み0.4752%と良心的な水準ですが、ウルトラバランス世界株式は税込み0.73224%と強気です。

グローバル3倍3分法ファンドは信託期間が10年もないことが最大の問題だと思っていますが、ウルトラバランス世界株式は無期限です。グローバル3倍3分法ファンドもいずれ無期限に変わるかも知れません。

設定されてからまだ11営業日しか経過していませんが、純資産総額は3.8億円もあります。

リターンが全て

あらゆる違いを超えて、評価すべきはただひとつ、リターンです。これまでのところ、グローバル3倍3分法ファンドのパフォーマンスは素晴らしいです。僕にはどうしてそんなことができるのか全く理解できません。

より煽情的で強気なウルトラバランス世界株式のパフォーマンスがどうなるか、じっくり見させてもらうとしましょう。受益者にならなくてもリターン実績を比較できるのは(当然だとしても)素晴らしいですね。

積み立てシミュレーション

次はグローバル3倍3分法ファンドが設定された翌月から毎月初5万円積み立てたシミュレーションです。右端は2019年8月末です。

グローバル3倍3分法ファンドが設定された翌月から毎月初5万円積み立てたシミュレーション

スリムS&P500の利益率が2.5%なのにグローバル3倍3分法ファンドの利益率は12.8%もあります。もしこの傾向が続くなら、投資対象にしたくなりますよね。

次の暴落時にどうなるかは予測不可能

あと1年以内には次の暴落を経験できると思っていますが、その時、そしてその後しばらくグローバル3倍3分法ファンドとウルトラバランス世界株式がどのような値動きになるのかは予測不可能です。暴落はその都度原因も現象も異なるからです。バックワードテストと同じ良い結果が得られる保証はありません。

僕は買いません

グローバル3倍3分法ファンドの信託期間が無期限になっても僕は買いません。ウルトラバランス世界株式も買いません。それは好みの問題です。そこまで高いリスクを負いたくないのです。僕はスリム先進国株式に集中投資することで、すでに十分高いリスクを負っています。

だからと言って、これらの新しい試みは否定しませんし、買うべきでないとも思いません。自分のリスク許容度の範囲内で賭けてみるのも悪くないと思います。ファンドマネージャーの運と能力に依存するアクティブファンドより良いと言ったら怒られるでしょうか。でもこれらのファンドを主力の投資対象にするのは(リスクが高くなりすぎるので)やめた方がいいでしょう。

3年から5年経過し、暴落も経験した後でこの新しい手法の有効性が評価されると、現在はキワモノ的存在ですが、当たり前になるかも知れません。そして僕もスリム3倍バランスみたいなのにリスク資産の何割かを投資しているかも知れません。

逆に、やっぱりキワモノだったねで終わっているかも知れません。

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