インデックス投資

楽天米国高配当株式の運用コストは下がりましたが楽天全米株式で十分です

投稿日:2019年9月20日 更新日:

近年の米国株式ブームに乗る形で登場した楽天全米株式は、先行していたiFree S&P500をあさっり抜き去ってしまいました。9ヶ月遅れで登場したスリムS&P500も高い人気を獲得していますが、楽天全米株式にはかないません。

楽天バンガードシリーズにはもう一本、米国株式インデックスファンドがあります。VYMを買う楽天米国高配当株式です。儲かりそうな名前だし、楽天全米株式ほどではないにしても高い人気を獲得できるかと思いきや、全くそうではありませんでした。純資産総額は19.1億円しかありません。受益者の心を掴んで多額の資金を集めるのがいかに難しいかを示しています。

楽天全米株式、楽天全世界株式、楽天新興国株式のトータルコストは残念だった第一期から、第二期は大幅に削減されました。楽天米国高配当株式はどうだったでしょうか。

大幅に削減されたトータルコスト

第二期は大幅に削減されました。

楽天米国高配当株式のトータルコスト

が、楽天全米株式と比べると物足りません。隠れコストが大きいのです。

楽天全米株式のトータルコスト

楽天米国高配当株式の隠れコストは楽天全米株式の倍以上あります。

楽天投信投資顧問から見ると、買うETFがVTIなのかVYMなのかの違いしかないと思うのですが、どうしてそんなに違うのでしょうか。

次は隠れコストの明細です。

隠れコストの明細

売買委託手数料が激減しています。これは期待通りです。

その他費用の「その他」は印刷費用です。まだ0.061%もあります。楽天全米株式、楽天全世界株式は第二期でゼロに改善したことを考えるとがっかりです。受益者をナメてませんか。

隠れコストを楽天全米株式と比較します。

隠れコストを楽天全米株式と比較

楽天米国高配当株式が高い項目を赤字にしています。

  • 売買委託手数料が高いのは純資産総額が少ないからかも知れません。
  • 保管費用が高い理由は分かりません。
  • 印刷費用が足を引っ張っているのがよく分かります。

SBIバンガードS&P500の信託報酬は税抜き0.058%です。印刷費用に税込み0.061%もかけていたら競争になりませんよ。

楽天全米株式で十分

楽天全米株式とのリターン比較です。楽天米国高配当株式の設定直後を避けた2018年2月1日から2019年9月13日までです。

楽天全米株式 vs 楽天米国高配当株式

この比較期間だと楽天全米株式で十分です。

次の記事で過去にさかのぼって比較しています。

結論はこうでした。

2010年以降の9年7ヶ月の比較だと互角または楽天全米株式の方が有利だったことが分かりました。未来のことは分かりませんが、楽天米国高配当株式に特段思い入れがないなら楽天全米株式で十分でしょう。

売れていません

次は設定来の総口数の推移です。楽天全米株式との比較です。

楽天全米株式との総口数の推移比較

これじゃパワハラですね。楽天全米株式の純資産総額は576億円あります。楽天米国高配当株式は19.1億円しかありません。

楽天米国高配当株式だけをプロットしました。

楽天米国高配当株式だけをプロット

設定当初は良い角度で立ち上がるものの、その後頭打ちになる典型的なパターンです。この様子だと今後も厳しいでしょう。

どうして人気が出ないのか

人気が出ないのは、商品性と売り方の問題でしょうか。つみたてNISA適格でない(ベンチマークが要件を満たしません)影響もあるかも知れませんが、理由はそれだけではないはずです。販売会社は現在10社ですが、積極的に受益者にアプローチしていないような気がします。

が、みずほ銀行でしか販売していない「リスクコントロール世界資産分散ファンド」の純資産総額が340億円もある事実に、僕はとても不安を感じます。

それだけ売れたのは、みずほ銀行が受益者に積極的なアプローチをした結果かも知れないのですが、本当に受益者の利益になっているのかが心配なのです。その観点からは、楽天全米株式で十分だと思える現状では、楽天全米国高配当株式が売れていないことに不思議に安堵してしまいます。

-インデックス投資

Copyright© 個人事業主が節税してインデックス投資 , 2019 All Rights Reserved Powered by STINGER.