インデックス投資

つみたてNISAで買えるコスト最安の4資産均等型バランスファンドは

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バランスファンドは人気のジャンルですが、人気が高いのは株式と債券の比率が50:50の伝統的な組成のものと、8種類の資産クラスに均等に投資するものに分かれます。バランスファンドはマザーファンドさえあれば任意の比率で容易に組成できることから、粗製乱造される傾向にあります。そんな中で、4種類の資産クラスに均等に投資するものも一定の人気を得ています。

次の記事で4資産均等型と8資産均等型ではどちらが良いのか検討しました。

僕は8資産均等型の方が良いと思いますが、4資産均等型を買うとしたらどんな選択肢があるでしょうか。つみたてNISAで買えるものに絞って調べてみました。

つみたてNISAで買える4資産均等型バランスファンド

4本あります。設定日の古い順に並べました。

eMAXISバランス(4資産均等型)は税込み信託報酬が0.54%と高いので、問答無用で選択肢から外します。また、同じマザーファンドを利用した低価格版である、つみたて4資産均等バランスがあるので、eMAXISバランス(4資産均等型)を選択する意味がありません。

現在の信託報酬と、運用報告書から計算した隠れコストを合算した推定トータルコストが最安なのは、ニッセイバランス(4資産均等)です。商品名に「型」はありません。

でも、ごまかしの効かない基準価額は、そうやって計算したトータルコストとは違う姿を見せることが良くあります。

4資産のベンチマークは同じ

上記4商品の投資先のベンチマークは同じです。JP4資産均等バランスは4本の投資信託を購入する、言ってみれば手抜きの組成です。それ以外は三菱UFJ国際投信とニッセイアセットマネジメントの商品なので、それぞれのマザーファンドを利用しています。

ニッセイバランス(4資産均等型) vs つみたて4資産均等バランス

最も遅く設定されたJP4資産均等バランスの設定日直後を避けた2017年11月1日から2019年9月13日までの比較です。

ニッセイバランス(4資産均等)はこの比較期間の途中で信託報酬を引き下げているため、リターン比較しにくいことをご了承ください。

ニッセイバランス(4資産均等型) vs つみたて4資産均等バランス

赤のラインがつみたて4資産均等バランス、緑のラインがニッセイバランス(4資産均等)です。青のラインがリターン差で、つみたて4資産均等バランスーニッセイバランス(4資産均等)です。おそらく、計算上はニッセイバランス(4資産均等)の方が低コストになるものの、実際のリターンはほとんど変わらないと思います。

そもそもバランスファンドは、4資産均等型であっても、投資対象資産の比率がぴったり同じにはならないので、厳密なリターン比較は無理があります。そのため、この程度の差なら、実際のトータルコストはほとんど変わらないと言っていいでしょう。

つみたて4資産均等バランス vs JP4資産均等バランス

意外な結果になりました。

つみたて4資産均等バランス vs JP4資産均等バランス

赤のラインがJP4資産均等バランス、緑のラインがつみたて4資産均等バランスです。青のラインはJP4資産均等バランスーつみたて4資産均等バランスです。

ばっと見、JP4資産均等バランスの方がリターンが高い気がしますが、それは2018年年初の株価調整時に生じた差が維持されているだけです。この差は、不都合な理由によって生じたのではないでしょうか。

結論として、この2商品には大きなリターン差はない、つまり、トータルコストはほぼ同じだと思います。

また、先物比率が大きいものに見られる激しい変動が観測されます。経験上、このような変動は、良質なインデックスファンドでは見られません。

ニッセイバランス(4資産均等型) vs eMAXISバランス(4資産均等型)

せっかくなので高コスト商品とも比較しましょう。

ニッセイバランス(4資産均等型) vs eMAXISバランス(4資産均等型)

青のラインは傾向として右肩上がりで、それは明確なトータルコスト差の存在を示しています。

JP4資産均等バランスの先物比率

運用報告書を見たところ、先物比率は高くありませんでした。先進国株式1.7%、国内株式2.2%なので普通です。よって、あの激しい変動は先物取引によるものではないと思われます。謎です。

コスト最安は

つみたて4資産均等バランスとニッセイバランス(4資産均等型)のリターンはほぼ同じですが、次の理由からニッセイバランス(4資産均等型)をコスト最安とします。

  • つみたて4資産均等バランスは信託報酬が下がる見込みがほぼない。
  • ニッセイバランス(4資産均等型)は今後も信託報酬が下がるかも知れない。

JP4資産均等バランスは次の理由からおすすめしません。

  • 運用しているのはJP投信株式会社ですが、ゆうちょ銀行が45%、日本郵便が5%の株式を保有しています。あの不誠実極まりない組織です。
  • JP4資産均等バランスを販売しているのはゆうちょ銀行だけです。クソ投信ばかりを扱っているゆうちょ銀行と関わるべきではありません。
  • リターン比較から、JP4資産均等バランスは良質なインデックスファンドとは言えません。

JP4資産均等バランスは、ゆうちょ銀行の投信で買ってもいいとされた7本のうちのひとつでした。

売れ行きは

次は設定来の純資産総額の推移です。

  • 緑のラインのニッセイバランス(4資産均等)の圧勝です。と言っても純資産総額は41.4億円ですので、4資産均等型がバランスファンドの中ではマイナーな存在であることが分かります。
  • 赤のラインのeMAXISバランス(4資産均等型)は十分な人気を獲得できませんでした。
  • 紫のラインのJP4資産均等バランスの純資産総額は25.3億円です。受益者は全員、ゆうちょ銀行の顧客です。他にクソ投信を買わされていないことを祈ります。
  • 青のラインのつみたて4資産均等バランスの純資産総額は16.3億円で、もうじき派生元のeMAXISバランス(4資産均等型)に並びます。

インデックスファンドの評価と純資産総額の多い少ないは、一致しないことも多いのが現実です。

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