インデックス投資

つみたてNISA適格でも繰上償還リスク大のファンドはたくさんあります

2019年9月26日

投資信託は粗製乱造される傾向にあり、毎月数本が繰上償還されています。が、アセットマネジメントOneが、たわらノーロードplusシリーズの1商品を設定からわずか3年半で繰上償還すると決めたことは、驚きでした。

たわら先進国株式低ボラティリティ高配当戦略の目論見書には、こう書かれています。(赤字にしたのは僕です。)

次のいずれかに該当する場合には、受託会社と合意の上、信託契約を解約し、当該信託を終了(繰上償還)することがあります。

  • 信託契約を解約することが受益者のために有利であると認める場合
  • 受益権口数が10億口を下回ることとなった場合
  • やむを得ない事情が発生した場合

引用:目論見書

受益権口数(=総口数)が10億を下回ると、の部分は、30億口のものもザラにあります。が、この数値を下回っている投資信託は無数にあります。つみたてNISA適格商品にもあります。もし目論見書通りに実行されたら大変なことになります。

設定後約1年経過しても10億口に遠く及ばないと

まず、つみたてNISA適格商品を繰上償還しようとしたら、金融庁が黙っていないと思われます。よって、総口数が極端に少ないからと言って、繰上償還に踏み切るのは現実にはないかも知れません。でも、受益者はそのリスクの存在を認識すべきです。

この記事では、つみたてNISA適格商品のうち、設定後約1年経過しているものについて、2019年9月20日時点の総口数で順位付けしています。

  • つみたてNISA適格商品であっても、僕が極端にマイナーだと思っているものは対象外です。
  • 設定日が2018年9月1日以前のものだけが対象です。
  • ETFは対象外です。

なお、設定日が2018年9月2日以降のため除外したのは次の商品です。日付は設定日です。

  • 2019/07/22 たわら全世界株式
  • 2018/10/31 eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
  • 2018/09/26 ターゲット・デート・ファンド(ベーシック)2060
  • 2018/09/19 auスマート・ベーシック(安定)
  • 2018/09/19 auスマート・ベーシック(安定成長)

おことわり

総口数は純資産総額と基準価額から計算できます。設定されてから約1年(以上)経過したものだけをリストアップしていますが、総口数や純資産総額が極端に少ないものを見ると、それら商品の受益者は不安に感じるかも知れません。

僕ができるのは計算結果を並べたリストを公開することであって、それら商品の未来がどうなるかは予測できません。今後、時間はかかろうとも人気を獲得して10億口を超えられるかも知れませんし、総口数が少なくても、つみたてNISA適格というバッジが重荷になって繰上償還されることはないかも知れません。

ランキング:総口数の少ない順

リストが長いので分割しています。総口数(緑の列)でソートしています。10億に遠く及ばないものは心配になります。

  • 単位はどれも「億」です。
  • 最後の列の「総口数の変化」は、2018年9月1日と2019年9月20日の総口数の差です。

次は1位から40位までです。

1位から40位まで

10億未満は33本もあります。上位14位までは特に心配です。

次は41位から80位までです。

41位から80位まで

次は81位から120位までです。

81位から120位まで

次は121位以降です。有名どころが並んでいます。

121位以降

ランキング:総口数の変化の大きい順

総口数の変化でソートしました。言わば、直近1年間の人気の高い順、のようなものです。(人気の数値化は困難なので真に受けないでください。)

ランキング:総口数の変化の大きい順

これは40位までにしておきます。上位にランキングした商品は誰もが納得できるものだと思います。

目論見書にある数値

これは本当に手作業なのでたくさんはできませんでした。総口数の少ない順の20位までで勘弁してください。

目論見書にある数値

「繰上償還条件」の列の数値が、目論見書に「この口数を下回ったら」と書かれているものです。30億口が多いですが、1億、5億、10億もあります。上位20位までだと、ほとんどが絶望的に足りていません。

いやいや、もっと長い目で見てあげるべきと思うかも知れませんが、アセットマネジメントOneは「たわら先進国株式低ボラティリティ高配当戦略」を設定後たったの3年半で見限りました。繰上償還を言い出す権利は運用会社側にあります。受益者は反対票を投じることしかできません。

結論:商品選択は慎重に

つみたてNISA適格商品であっても、極端に人気が出ないと繰上償還されるかも知れません。本来、つみたてNISAは20年間ガチホして、その間の基準価額上昇による利益を非課税で手にするべきものです。繰上償還なんて冗談じゃないです。

純資産総額(総口数)が極端に少ないと繰上償還されるリスクはゼロではありませんが、新規設定された投資信託の場合、人気が出るかどうかを事前に予測するのは難しいのも事実です。自分で納得の行く選択ができないとか、リスクを減らしたい場合は次を目安にするといいかも知れません。

  • すでに純資産総額が10億円以上ある。
  • 設定来の純資産総額の推移が右肩上がりで、年あたり数億円以上増えている。

とは言うものの、外れても責任はとれません。

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この記事用に作ったプログラムを改造して、総口数を調べたのでした。とても手作業ではできません。

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