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【資産形成】専業主婦がつみたてNISAよりiDeCoの利用で得する条件

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少額非課税制度である「つみたてNISA」は、誰もが働き方に関わらず利用可能で、制度として非常に分かりやすいです。現行制度だと非課税期間は20年なので、非課税枠をもらった年を含めて20年を超えると、課税口座に払い出されます。そのため、たとえば20年間積み立て+20年間ガチホの合計40年間を「投資期間」とした場合、最初の年の投資分は非課税口座20年+課税口座20年、次の年の投資分は非課税口座20年+課税口座19年・・・、となります。

もし、つみたてNISA制度が恒久化され、僕の期待通りに無限ロールオーバーが可能になると、40年間の投資で得られた利益全額が非課税になります。

つみたてNISA制度が恒久化されても、無限ロールオーバーができない場合は、iDeCoを利用した方が得することがあります。この記事では専業主婦を例にして、使いにくいiDeCoを有利に活用する方法を考えます。

投資期間40年

専業主婦2名に登場して頂きます。

  • 専業主婦のAさんは25歳からつみたてNISAで積み立てを開始しました。20年間積み立てたあと、20年間ガチホします。65歳で全額売却します。
  • 専業主婦のBさんは25歳からiDeCoで積み立てを開始しました。20年間積み立てたあと、45歳からは積み立て額を5,000円に減額します。65歳で解約し、全額一時金で受け取ります。

Bさんの時代では、65歳まで拠出可能可能になっているものとします。

また、この記事ではiDeCoで発生する手数料の話はしません。

Aさんの投資可能金額の上限は月額33,333円です。Bさんは国民年金の第3号被保険者なので月額23,000円です。

つみたてNISAの場合

リスク資産に投資して、順調に基準価額が上昇する場合、つみたてNISAであっても投資期間が40年だと無税では終われません。非課税期間20年を終了したものが毎年課税口座に払い出され、そこから生じた利益には譲渡税が適用されるからです。つまり、投資期間40年の場合、つみたてNISA口座+特定口座での運用となるため、譲渡税の発生は免れません。

iDeCoの場合

iDeCoは非課税制度ではなく、一時金として受け取ると強力な退職所得控除が利用できるものの、課税対象は資産全体です。利益ではありません。

一時金の場合の税額を求めるにはまず次の式で課税所得を計算します。

課税所得=(資産額ー退職所得控除額)÷2

  • 資産額はiDeCoの解約で受け取る全額のことです。
  • 退職所得控除額は拠出期間20年までは年40万円、21年目以降は年70万円です。

この課税所得に対して所得税が超過累進税率で、住民税が一律10%課税されます。次は超過累進税率表です。

超過累進税率表

引用:国税庁

Bさんの拠出期間は40年なので、40万円✕20年+70万円✕20年=2,200万円になります。

BさんにはAさんとの比較のために拠出期間を20年にし、その後運用指図者になってもらいたかったのですが、そうすると拠出期間が20年になり、退職所得控除額が800万円に下がってしまいます。それでやむなく、最初の20年間でしっかり積み立てて、残りの20年間は拠出期間を稼ぐのを目的としたのです。(とは言っても、毎月5,000円の積み立てを20年も続けると投資額は120万円にもなります。)

ではなぜその40年間で投資できる総額を均等割した金額を積み立てないかと言うと、できるだけ早く投資してしまった方が有利だからです。

また、Bさんは専業主婦なので、iDeCoの意地悪仕様を問題なく回避できます。

その結果、Bさんの退職所得控除額は2,200万円なので、投資期間40年における資産額が2,200万円以下なら、無税となります。その場合は明らかに、つみたてNISAより有利です。

2,200万円ですと

Bさんが20年間上限の23,000円を積み立て、残り20年間5,000円を積み立てた場合、手数料を無視した投資元本は672万円です。2,200万円は元本の3.27倍なので、利益率427%以下なら無税です。

次は期待リターン年率4%の場合のシミュレーションです。

期待リターン年率4%の場合

灰色のラインが元本で、20年経過後は拠出額が23,000円から5,000円に下がるので角度が小さくなります。利益率は196%なので余裕で無税です。

次は期待リターン年率5%の場合のシミュレーションです。

期待リターン年率5%の場合

利益率は296%なので、まだまだ余裕で無税です。

この場合は

Aさんは、投資対象の期待リターンがプラスなら、その率に関わらず無税では済みません。Bさんは、投資対象の期待リターンがまあ一般的な株式のものなら、多分無税で済みます。無税で済まない場合でも、Aさんより得するような気がします。

Bさんがパートタイマーなら

もしBさんがパートタイマーの場合、iDeCoへの拠出金は全額所得控除できます。主婦のパート収入が増えた場合の節税手段にiDeCoを利用するのはそれほど簡単ではないと思いますが、良く調べた上で適用可能ならチャレンジするといいでしょう。

iDeCoで得する条件

iDeCoで得するというのは、退職所得控除をフルに利用して、投資成果をまるごと無税で手にすることです。iDeCo特有の手数料のことを無視すれば、つみたてNISAよりも有利にできます。

  • iDeCoの意地悪仕様を回避して退職所得控除をフルに利用する。専業主婦なら楽勝。
  • 拠出期間は長ければ長いほど良い。退職所得控除が増えるから。

専業主婦の場合、拠出可能額の上限は月額23,000円であることが自然と有利にしています。国民年金の第1号被保険者の場合は68,000円ですが、それでガンガン投資すると資産額が増えすぎて、退職所得控除を超えやすくなります。それで少々課税されたから損だということでもないところが、iDeCoの利用に関する議論の難しい面でもあります。

傾向として投信ブロガーも、iDeCoを評価する人としない人に分かれます。双方の言い分を良く聞いて、自分の場合はどうなのかを冷静に考えるのが良いです。

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