インデックス投資

ブラックロック・グローバルバランスは高コスト過ぎておすすめできません

2019年10月2日

バランスファンドはマザーファンドさえあれば容易に組成できるため、粗製乱造される傾向にあります。ブラックロック・グローバルバランスファンドは6資産クラスに投資するつみたてNISA適格商品ですが、正直なところ、おすすめできません。余程の理由がない限り、他の商品を選択したほうが賢明です。

ブラックロック・グローバルバランス

6資産の選択と投資比率は独特です。

ブラックロック・グローバルバランスの投資先

出典:目論見書アセットアロケーション円グラフメーカーで作成

基本8資産クラスから新興国債券と国内リートを外しています。理屈を議論しても始まらないので、未来のことはともかく、過去のリターン実績で判断するしかありません。

高いトータルコスト

ブラックロック・グローバルバランスは信託報酬が高い上に隠れコストも高く、トータルコストは2018年に設定されたものとは思えない高さです。(この表の税額は8%です。)

トータルコスト比較

良質なバランスファンドのトータルコストが0.2%台で手に入るのに、わざわざ0.7%台の商品に投資するなら余程のメリットが必要です。が、所詮基本6資産クラスに投資するバランスファンドです。そんなメリット期待できません。

冴えないパフォーマンス

次はブラックロック・グローバルバランスの設定日直後を避けた2018年1月22日から2019年9月27日までのリターン比較です。スリムバランス(8資産均等型)と野村6資産均等バランスもプロットしています。

2018年1月22日から2019年9月27日までのリターン比較

赤のラインがブラックロック・グローバルバランス、緑のラインがスリムバランス、青のラインが野村6資産均等バランスです。ブラックロック・グローバルバランスはこの中で最も悪いです。これなら無難なスリムバランスを選択するのが賢明です。

ETFを3本も買っている

ブラックロック・グローバルバランスは、次の資産クラスに投資するのに自社のETFを買っています。

  • 国内株式(国内籍)
  • 先進国株式(米国籍)
  • 新興国株式(米国籍)

現物株運用に比べて次の点が不利です。

  • ETFの経費率が別にかかります。
  • 米国籍ETFで、米国以外への投資には三重課税問題があります。

このことからもおすすめできません。普通に現物株運用のバランスファンドを選択する方が賢明です。

合成結果との比較

試しに目論見書にある基本比率で、スリムシリーズの商品とeMAXIS先進国リートの基準価額データを合成したものと比較しました。

合成結果との比較

青のラインはリターン差で、合成結果ー本物です。合成結果の方がリターンが高いので、青のラインはプラス圏内を推移しています。

この比較はとても乱暴ですが、ブラックロック・グローバルバランスが高コストであることを示していると言えます。

売れ行きは

次は設定来の総口数の推移です。野村6資産均等バランスもプロットしました。

純資産総額はブラックロック・グローバルバランスが41.1億円、野村6資産均等バランスが72.4億円です。

設定来の総口数の推移

赤のラインがブラックロック・グローバルバランス、緑のラインが野村6資産均等バランスです。僕は2018年に高い信託報酬で設定されたブラックロック・グローバルバランスがこれだけ売れていることに驚いています。純資産総額41億円は少ない額ではありませんし、総口数の推移を見ると、順調に人気を獲得していると言えます。絶望的に売れていないバランスファンドはもっとたくさんあります。

失礼ながら、ブラックロック・グローバルバランスの受益者は商品選択の目がないですね。どうしてわざわざこの商品を買うのか僕には理解できません。

結論:払うに値しないコスト

僕は、あらゆる商品がスリムシリーズのような低コストでなければダメだとは思っていません。たとえばニッチな投資先に、米国ETFではなくて日本のインデックスファンドとして投資できる場合は、相応の信託報酬でも良いという考えです。

でもブラックロック・グローバルバランスはそうではありません。特定の6資産に意図が不明な資産比率で投資するバランスファンドです。高い信託報酬+ETFの経費率+高い隠れコストは、払うに値しないコストです。どうしてもその資産クラス、その投資比率でないといけないということでなければ、他のローコスト商品から好みに合うものを選択する方が賢明です。

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