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【情弱御用達】ワールドアセットバランス(リスク抑制コース)はおすすめできません

アセットマネジメントOneが運用している「ワールドアセットバランス」には、「基本コース」と「リスク抑制コース」の2つがあります。コースとありますが、別のファンドです。あえて紛らわしい表現を採用したと思われます。

ワールドアセットバランス(基本コース)は、残念ながら、情弱だけど裕福な受益者を狙ったボッタクリ商品です。

ワールドアセットバランス(リスク抑制コース)はその相棒です。

ワールドアセットバランス

投資先は6資産+現金で、国内株式、国内債券、国内リートはありません。日本を避けた組成です。先進国債券は為替ヘッジされます。以下、図は目論見書からの引用です。

リスク資産の投資割合はこうなっています。

リスク資産の投資割合

先進国債券の比率が高いことから、相対的にリスク(変動率)を抑えめにする意図があると思われます。基本コースですらです。

基本コース

基本コースは現金部分(2%程度)とリスク資産の比率は変更しません。リスク抑制コースは大きく変更します。

リスク抑制コース

リスク資産の比率は10%から100%程度の間で変更するとあります。

二匹目のどじょう

このブログの愛読者の方で、なんか似たような話があったなと思われた方、正解です。

リスクコントロール世界資産分散ファンドも、みずほ銀行とアセットマネジメントOneが手を組んで販売しています。推して知るべしです。

おそらく、ワールドアセットバランス(リスク抑制コース)の売上が好調だったので二匹目のどじょうを狙ったのだと思います。

基本コース vs リスク抑制コース

兄弟同士でのリターン比較です。設定直後を避けて2017年2月1日から2019年9月27までの比較です。

基本コース vs リスク抑制コース

2018年2月頃まではほとんど差がありません。リスク抑制コースのリスク資産比率が基本コースと同じだったと思われます。その頃から株価調整が始まり、株価はいったん回復しますが、10月から世界同時株安が始まります。それに呼応するように差が生まれています。

赤のラインが基本コースです。この比較期間だと、余計なことをしなかった方がリターンが高いです。それに、リスクを抑制したいのは基準価額の大幅な下落を避けたい(ビビらせて欲しくない)からだと思いますが、世界同時株安ではほぼ同じだけ下落しているので、ほとんど効果がありませんでした。

次は月次換算したリスク比較です。

リスク比較

ほとんど変わりません。

リスク抑制コース vs リスクコントロール世界資産分散ファンド

次はリスクコントロール世界資産分散ファンドの設定日直後を避けた2018年6月11日からの、リスク抑制コースとのリターン比較です。

リスク抑制コース vs リスクコントロール世界資産分散ファンド

組成が全く違うバランスファンドを比較するのは乱暴かつ不適切ですが、この比較期間だと緑のラインのリスクコントロール世界資産分散ファンドの方がその名にふさわしい値動きをしています。

ボッタクリ仕様

2017年に設定されたと思えないボッタクリ仕様です。(基本コースと全く同じ。)

  • みずほ銀行でしか買えず、購入額が1億円未満の場合、購入時手数料は税込み2.20%です。これを見た瞬間に、どういう意図で設定したか分かってしまいます。
  • 信託報酬は税込み1.243%です。高いです。このバランスファンドにそんな価値ないでしょ。
  • 購入単位は店頭だと20万円以上、それ以外は1万円以上です。このことからも、狙っている顧客層が違うと分かります。
  • 信託期間は2027年6月11日までです。あと8年ありません。どうせ信託期間満了時に別のボッタクリファンドを買わせる算段でしょう。

こんなもん、僅かな金融リテラシーがあれば買わされないで済みます。

受益者を逃さない仕組み

みずほ銀行のファンド説明ページにはこうあります。

基本コース、リスク抑制コースの2コースから選択でき、その後のスイッチングが無手数料で行えます。ただしスイッチングの際には、換金時と同様に税金(課税対象者の場合)がかかります。

引用:みずほ銀行

このファンドはノーロードではないので、つみたてNISA適格ではありません。NISA口座で買えるかも知れませんが「スイッチング」はできません。iDeCo口座なら可能ですが、ワールドアセットバランスの扱いはありません。そのため、買えるとしても特定口座なので、スイッチングしたら譲渡税がかかります。

スイッチングは無手数料でできるとありますが、そもそもノーロードなら無手数料です。このスイッチングは、普通に売却して普通に購入するだけです。本来メリットではない購入時手数料をネタに、スイッチングは無手数料でできてお得ですというセールストークを展開し、いったん獲得した受益者をガッチリつかむ意図があるのでしょう。まさに情弱御用達です。

売れ行きは

次は設定来の総口数の推移です。基本コースもプロットしています。基本コースの純資産総額は122億円、リスク抑制コースはなんと480億円もあります。スリムバランスでさえ334億円しかないのにです。

赤のラインがリスク抑制コースです。緑のラインの基本コース同様、2018年春をピークに減少傾向です。でもこの高コストなボッタクリファンドが良くこれだけの資金を集められたものだと感心してしまいます。

青のラインはリスクコントロール世界分散ファンドです。高コストファンドは儲かるのでやめられませんね。

結論:情弱はカモにされます

僅かな金融リテラシーがあれば、こういうボッタクリ商品を買わされないで済みます。そもそも、みずほ銀行で投資信託を買う結果になるのを避けるべきです。情弱ゆえに、銀行に狙われてしまうのです。

  • このような高コスト商品を買わないこと。
  • 高コスト商品を売りつける金融機関を避けること。
  • リスク資産への投資は、相応のリスクを負うことで高いリターンを期待するのだから、リスク(変動率)には慣れるべき。
  • リスクを抑えたいなら債券比率が高い普通のバランスファンドを検討するのが良い。

ワールドアセットバランスの受益者にこの話をしても手遅れですかね。

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