インデックス投資

米国ハイイールド債券インデックスへの投資はおすすめですか?

投稿日:2019年10月5日 更新日:

ハイイールド債券とは信用度が低い代わりに利回りが高いもので、ジャンク債とも呼ばれます。米国ハイイールド債券に手軽に投資できる、インデックスファンドの選択肢もあります。それを魅力的に思うかどうかは受益者次第です。

この記事は「債券研究シリーズ」ではありません。次の記事でFunds-i 米国ハイ・イールド債券(ヘッジあり)を取り上げました。

僕が考えている出口戦略には向いていなかったということです。この記事では「ヘッジなし」の次の2商品を取り上げます。

  • iシェアーズハイイールド債券インデックス
  • Funds-i 米国ハイ・イールド債券

「ハイイールド」「ハイ・イールド」と表記が違うのはオリジナルの商品名のままにしています。

Funds-i 米国ハイ・イールド債券

Funds-i 米国ハイ・イールド債券は「ブルームバーグ・バークレイズ米国ハイイールド社債高流動性インデックス」をベンチマークにしています。信託報酬は税込み0.88%です。2016年7月に設定されたにしては高額です。おそらく意図的な値付けでしょう。また、解約時信託財産留保額が0.2%かかります。

iシェアーズハイイールド債券インデックス

iシェアーズハイイールド債券インデックスは「マークイット iBoxx 米ドル建てリキッド・ハイイールド・キャップト指数」をベンチマークにしています。自社の米国籍ETFを買っていますが、その経費率0.49%を含む信託報酬は税込み0.7579%です。設定されたのは2013年9月12日です。安くはないですが、そもそもETFの経費率が0.49%もすることが商品の性格を表していると言えるでしょう。

トータルコスト比較

ほとんど変わりません。一般的な資産に投資するインデックスファンドから見ると、どちらも高いです。

リターン比較

ベンチマークが異なることに注意が必要です。後から設定された、Funds-i 米国ハイ・イールド債券の設定直後を避けた2016年8月1日から2019年9月27日までの比較です。

リターン比較

ベンチマークが異なるにしては、ほとんど差がありません。

先進国債券と比較

先進国債券インデックスを代表してeMAXIS先進国債券と、2013年9月に設定されたiシェアーズハイイールド債券インデックスを比較します。

eMAXIS先進国債券 vs iシェアーズハイイールド債券インデックス

赤のラインのiシェアーズハイイールド債券インデックスの圧勝です。でも投資対象のリスクの高さを理解し、実際の変動率の高さにビビらないことが必要ですが、それができるなら良い選択肢になるかも知れません。

HYG

iシェアーズハイイールド債券インデックスが買っているETFはHYGです。2007年4月に設定されたので、そこそこ歴史があります。次はHYGの配当金を米国課税のみで再投資して生成したトータルリターンです。もし日本の証券会社がHYGを買うだけのインデックスファンドを組成して、コストゼロで運用した場合の理想的なものです。

HYGトータルリターン

米国の高配当債券ですから、比較するならやはり米国株式がいいでしょう。そこで、S&P500種指数に投資するIVVのトータルリターンを選びました。

IVVトータルリターンとの比較

無謀に思えましたが、赤のラインのHYGはけっこう頑張っていますね。リーマンショック時の下落率はIVVより小さく、回復も早かったです。でも2014年以降は置き去りにされています。

単純にリターンを追求するのなら、S&P500種指数をベンチマークにしているインデックスファンドで十分だと思えます。その高いリスクに耐えられればですが、iシェアーズハイイールド債券インデックスだって十分高いわけですし、ジャンク債なので実はもっと怖いかも知れません。

また、この値動きから考えると両方に投資してもいいことはないように思います。

売れ行きは

純資産総額はiシェアーズハイイールド債券インデックスが4.2億円、Funds-i 米国ハイ・イールド債券が6.4億円です。次は設定来の総口数の推移です。

設定来の総口数の推移

赤のラインがiシェアーズハイイールド債券インデックス、緑のラインがFunds-i 米国ハイ・イールド債券です。緑のラインが浮いているのは、設定日の純資産総額が7.4億円あったからですが、そのうちいくらかは運営側の初期投資かも知れません。

どちらも伸び悩んでいます。今後も厳しい気がします。

結論:おすすめしません

高いリスクを許容するから高いリターンを目指したいのなら、米国株式インデックスファンドを選択すれば良いと思います。スリム米国株式(S&P500)、SBIバンガードS&P500、楽天米国株式などが選択肢になります。米国ハイイールド債券インデックスのリスクに耐えられるなら、問題ないはずです。

米国ハイイールド債券インデックスの選択肢2つのトータルコストが高いのもおすすめしない理由のひとつです。僕にはその高いコストを支払うだけのメリットがあると思えないのです。

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