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グローバル3倍3分法ファンド、ウルトラバランス世界株式を撃沈か

2019年10月14日

グラフを眺めていて「撃沈」という単語をタイトルに使いたくなり、少し煽った感じになってしまいました。次の記事で取り上げたウルトラバランス世界株式ですが、それから1ヶ月が経過しました。

グローバル3倍3分法ファンドよりも過激な「20年で21倍」を掲げていますが、目論見通り追撃できているでしょうか。結論はタイトルにある通り、できていません。逆に撃沈されています。

以下、登場するグローバル3倍3分法ファンドは一年決算型です。隔月分配型は別の機会に取り上げます。

グローバル3倍3分法ファンド vs スリム米国株式(S&P500)

次はグローバル3倍3分法ファンドの設定日からの、スリム米国株式とのリターン比較です。グローバル3倍3分法ファンドが設定されたのは奇しくも世界同時株安直前でした。

赤のラインがグローバル3倍3分法ファンド、緑のラインがスリム米国株式です。青のラインがリターン差で、グローバル3倍3分法ファンドースリム米国株式です。

ほぼ1年間で30%ポイントもの差が生まれています。この1年間だと成長できていない資産クラスが多い中、グローバル3倍3分法ファンドのパフォーマンスは驚異的です。

グローバル3倍3分法ファンド vs ウルトラバランス世界株式

次はウルトラバランス世界株式の設定日以降の、グローバル3倍3分法ファンドとのリターン比較です。通常は設定日直後は避けるのですが、「20年で21倍」と豪語しているので厳しく行きます。

グローバル3倍3分法ファンド vs ウルトラバランス世界株式

緑のラインがウルトラバランス世界株式です。グローバル3倍3分法ファンドに負けています。比較期間は2ヶ月未満ですが、3%ポイントもの差が生まれています。

売れ行きは

次は設定来の総口数の推移です。

設定来の総口数の推移

赤のラインのグローバル3倍3分法ファンドは人気を獲得するのに半年以上かかりましたが、その後の増加率は異常です。純資産総額は2,175億円もあります。セゾングローバルバランスの1,862億円を超えてしまいました。

緑のラインのウルトラバランス世界株式は見えません。純資産総額がまだ5.1億円しかないためです。次はウルトラバランス世界株式の総口数の推移だけをプロットしたものです。

ウルトラバランス世界株式の総口数の推移

最初だけ良くてすぐに頭打ちになる、典型的なダメパターンです。ウルトラバランス世界株式にとっては、グローバル3倍3分法ファンドが市場を開拓してくれているわけですから、環境としては売りやすいはずです。グローバル3倍3分法ファンドが人気の獲得に半年以上かかったのと同じには見てくれないでしょう。もちろん、今後のことは分かりませんが、ウルトラバランス世界株式にとっては厳しい船出になった、グローバル3倍3分法ファンドにとっては「ナメたらあかんぜよ」という感じでしょうか。

3匹目のどじょう狙い

グローバル3倍3分法ファンドのこれまでのパフォーマンスは素晴らしいです。そして人気の高さは異常です。景気後退時にどうなるか、現実の世界ではそうなってみないと分からないので未知のリスクがあると言えますが、それでも少し期待してしまいます。僕はグローバル3倍3分法ファンドは買いませんが、これを買う人は実は良い選択をしているのかも知れないとも思ってしまいます。少なくとも、ファンドマネージャーの能力と運に依存するアクティブファンドに投資するよりはよっぽどいいと思っています。(この表現にムカつく人、少なくないだろうな。)

ウルトラバランス世界株式は置いといて、グローバル3倍3分法ファンドの素晴らしい値動きは僕には理解(説明)できません。そして、早くも3匹目のどじょうを狙った商品が登場します。米国3倍4資産リスク分散ファンドです。

  • 運用会社は大和証券投資信託委託。
  • 設定日は2019年10月15日ですが、償還日まで10年ありません。
  • 税込み信託報酬は高額で1.1275%もします。
  • 米国株、米国債、米国REI、金の4資産に投資します。
  • レバレッジは3倍です。
  • 分配回数が年12回、6回、2回の3商品があります。

僕の印象は悪いです。高額な信託報酬、高い分配志向、短い信託期間は典型的なボッタクリ商品を類推させます。

4匹目のどじょう狙い

さらにもう1商品登場します。楽天米国レバレッジバランスファンドです。

  • 運用会社は楽天投信投資顧問。
  • 設定日は2019年11月5日。信託期間は無期限です。
  • 税込み信託報酬は0.4945%と控え目です。
  • 米国債券と米国株式に比率3:1で投資します。
  • 米国株式部分はVTIです。
  • レバレッジは3.6倍です。
  • 無分配を通す方針ではないでしょうか。

これはやばいです。僕はグローバル3倍3分法ファンドについてこちらの記事で次のように書きました。

投資対象の資産配分は全く好みではありません。同じ手法で、先進国株式+先進国リート+先進国債券で組成してくれたら心が激しく乱れると思います。

正直、僕の心は乱れています。もしこれでグローバル3倍3分法ファンド並に、上昇率はしっかり、下落率は抑えて、が実現できるならサテライトで投資してもいいかなと。そうであっても、投資するのは次の暴落後になると思いますけどね。

でも、単に株式+債券でレバレッジかけるだけでそんなにうまく行くのかどうか懐疑的です。そもそもグローバル3倍3分法ファンドがどうしてあのようなパフォーマンスを実現できるのか理解できていませんから。

今後も登場するはず

株式と債券を含む資産にレバレッジをかけて投資するバランスファンドは今後も登場すると予想します。堅実なものもボッタクリ商品じゃないかと思うものもあるでしょう。確実に言えるのは、それらの商品は僕に格好のブログネタを提供してくれるということです。売れ行きやパフォーマンスがどうなろうともです。素晴らしい時代です。

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