インデックス投資

【朗報】スリム先進国リートは最安の先進国リートインデックスです+悲報あり

2019年10月22日

この記事で扱う先進国リートはベンチマークが「S&P先進国リートインデックス」のものです。たとえばニッセイグローバルリートはベンチマークが「S&Pグローバルリートインデックス」なので対象外としました。

先日、スリムシリーズにスリム国内リートスリム先進国リートを追加設定するとの発表がありました。どちらもマザーファンドを持っており、eMAXISシリーズにある商品の信託報酬を下げれば良いだけです。ついでに信託財産留保額もゼロにしました。

スリム国内リートについては次の記事でそのパフォーマンスを推測しました。

同じ方法でスリム先進国リートのパフォーマンス比較をします。

スリム先進国リートが信託報酬を1/3に削減して登場するのは朗報ですが、eMAXIS先進国リートが最近下方乖離を起こしていたことが分かったのが悲報です。

先進国リートの現状

国内リートインデックスは現在絶好調です。では先進国リートはどうでしょうか。次はeMAXIS先進国リートとスリム先進国株式の2018年年初からのリターン比較です。

eMAXIS先進国リートとスリム先進国株式の2018年年初からのリターン比較

赤のラインが先進国リートです。先進国株式より大きく下落した時期もありましたが、基本資産クラスの中では悪くはないですね。

比較方法

スリム先進国リートの信託報酬は、Smart-i 先進国リートと同率に設定されました。次はベンチマークが「S&P先進国リートインデックス」の主な先進国リートインデックスの一覧です。設定日の古い順に並んでいます。

主な先進国リートインデックスの一覧

最も遅く設定された、Smart-i 先進国リートの設定日直後をさけて2017年9月14日から比較します。ほぼ25ヶ月です。

仮想スリム先進国リートの基準価額は、eMAXIS先進国リートの基準価額を、税込み信託報酬の削減量である年率0.44%ポイントだけ増強して生成しました。

青のラインは仮想スリム先進国リートー比較対象です。青のラインがプラス圏にあるなら、仮想スリム先進国リートの方がパフォーマンスが高いです。そして青のラインの傾きは、あらゆるコストと運用の上手い下手が反映された、真のトータルコスト差を示しています。

それでは、eMAXIS先進国リートの超廉価版の実力を見せてもらいましょう。

仮想スリム先進国リート vs eMAXIS先進国リート

仮想スリム先進国リート vs eMAXIS先進国リート

これは数学的に加工したものなので青のラインはきれいな直線になります。(厳密には弓なりに曲がっています。)1%ポイント近い差が生まれています。

仮想スリム先進国リート vs たわら先進国リート

仮想スリム先進国リート vs たわら先進国リート

青のラインは傾向としては右肩上がりですが、きれいな直線ではありません。また、最近eMAXIS先進国リートは下方乖離したように見えます。

仮想スリム先進国リート vs Smart-i 先進国リート

仮想スリム先進国リート vs Smart-i 先進国リート

青のラインは傾向として右肩上がりで、ほぼ直線です。不思議なことにeMAXIS先進国リートの最近の下方乖離がはっきりと観測されません。

仮想スリム先進国リート vs iシェアーズ先進国リート

仮想スリム先進国リート vs iシェアーズ先進国リート

青のラインは傾向として右肩上がりで、ほぼ直線です。これぐらいの変動は先進国リートなら避けられないのかも知れません。eMAXIS先進国リートが最近下方乖離したのは間違いなさそうです。

仮想スリム先進国リート vs 三井住友DC外国リート

仮想スリム先進国リート vs 三井住友DC外国リート

この比較でもeMAXIS先進国リートに最近何かがあったことが分かります。

仮想スリム先進国リート vs iFree外国REIT

仮想スリム先進国リート vs iFree外国REIT

iFree外国リートはこれまで最安の先進国リートインデックスだったようです。青のラインの右肩上がりの傾向が途中から右肩下がりに変わった理由は分かりません。

仮想スリム先進国リート vs Funds-i 外国REIT

仮想スリム先進国リート vs Funds-i 外国REIT

この比較でもeMAXIS先進国リートに最近何かがあったことが分かります。

下方乖離で失ったリターン

次はFunds-i 外国REITと、加工していないeMAXIS先進国リートのリターン比較です。縦軸のスケールを拡大しています。

青のラインが上方向にどーんと上がっているのは、eMAXIS先進国リートのリターンが大きく劣化したためで、そうなった理由は下方乖離でしょう。2018年8、9月頃にもおかしな動きがありました。

直近の下方乖離でリターンは0.25%ポイント程度劣化しました。スリム先進国株式で言えば年間のトータルコストを超える水準です。受益者は怒るべきです。

どうしてこうなったのか説明して欲しいです。下方乖離が起きたのは9月下旬ですが、直近の月次レポートには何も書かれていませんでした。(このことにブロガーミーティング前に気付いていたら懇親会で質問したんですけどね。次回に持ち越しですね。)

iFree外国リートに並んで最安に

リターン比較から、iFree外国リートに並んで最安の先進国リートインデックスになると思われます。また、国内リートインデックスと違ってリターン差にある変動が目立ちます。これはその資産クラス特有の事情ではないでしょうか。

そして多数決により、eMAXIS先進国リートは最近下方乖離を起こしたと判断します。三菱UFJ国際投信だって問題を起こすことはあるという実例ですね。

僕は買いませんが、先進国リートインデックスに投資したい人にとってスリム先進国リートはiFree外国リートと並ぶ良い選択肢になるでしょう。でも直近の下方乖離は気になります。

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