インデックス投資

120万円を一般NISA vs 40万円をつみたてNISA✕3年:どちらが有利か調べました

2019年10月27日

インデックス投資に振り向けられる余裕資金が40万円ある場合、最優先で利用すべきは「つみたてNISA」でしょう。では余裕資金が120万円ある場合はどうでしょうか。一般NISAに120万円投資して、5年後に特定口座で運用を続けるのと、つみたてNISAに40万円投資するのを3年続けるのではどちらが有利でしょうか。(一般NISAで投資できるのは2023年までですが、その分の非課税期間も5年です。)

これを暗算で視覚化できる高IQの人もいると思いますが僕には無理なので専用プログラムを書いて確認しました。

なお、一般NISAに120万円と、つみたてNISAに40万円、残り80万円を特定口座で運用するパターンの比較は次の記事で行いました。

今回はその記事のために書いたプログラムの改造で間に合ったので、それほど大変ではありませんでした。

比較方法

次の2つの投資方法における、税引き後評価額をグラフにプロットします。

  • 120万円を一般NISAに投資します。5年経過後は特定口座に移管されます。
  • つみたてNISAに40万円投資するのを3年続けます。
  • 一般NISAは比較期間の初日に一括投資します。
  • つみたてNISAでは年初一括投資の場合、40万円一度には買えないはずですがここではそれができるものとします。これを3年継続します。
  • 投資対象の基準価額は期待リターンを決めて数学的に生成したものを使います。
  • 比較期間は2020年1月から2039年12月末までの20年間です。
  • 特定口座では利益に20.315%の譲渡税がかかるものとします。(本当は、復興特別所得税は2037年末までです。)

グラフの見方

最初に種明かしをします。次は投資対象のリターンが年率5%の場合のグラフです。左端は2020年1月、右端は2039年12月末です。

グラフの見方

緑のラインは120万円を一般NISAに、2020年年初に一括投資した場合の税引き後評価額です。5年間は非課税ですが、その後特定口座に移管されるのでそれ以降は移管時の評価額を元本として利益に課税されます。

黄色に塗ったのが2年、緑に塗ったのが3年です。その後、緑のラインは特定口座なので課税後で考えるとリターンの上昇率がそれまでより下がります。

赤のラインはつみたてNISAの3本の非課税枠の合計評価額です。黄色に塗った部分で階段状なのは40万円、80万円、120万円と元本が増えるからです。最初の5年間は一般NISAの評価額に追い付くことは不可能ですが、その後は特定口座対非課税口座となるため徐々に差が縮まります。

赤の矢印の位置でついに非課税口座が特定口座に勝ちます。その後は差が広がる一方です。特定口座では20.315%の譲渡税が重くのしかかるからです。

青のラインは税引き後評価額の差です。分かりやすく単位を円にしました。青のラインはマイナスからスタートしますが、5年後から上昇し始め、損益分岐点とも言える赤の矢印の位置で0になり、その後は増える一方です。

つまり、投資対象が数学的に生成した期待リターンのような動きをするなら(現実にはありえません)、損益分岐点を超えてホールドできるならつみたてNISAの方が有利、それより前に売却したいなら一般NISAが有利と言えます。

期待リターンが年率3%の場合

期待リターンが年率3%の場合

元本120万円は20年後に税引き後で203万円程度に増えました。つみたてNISAの方が9.7万円儲かりました。

損益分岐点は2030年3月です。10年以上ガチホできる自信があるならつみたてNISAでいいでしょう。

期待リターンが年率4%の場合

期待リターンが年率4%の場合

元本120万円は20年後に税引き後で244万円程度に増えました。つみたてNISAの方が14.1万円儲かりました。

損益分岐点は2030年4月です。10年以上ガチホできる自信があるならつみたてNISAでいいでしょう。

期待リターンが年率5%の場合

期待リターンが年率5%の場合

元本120万円は20年後に税引き後で294万円程度に増えました。つみたてNISAの方が19.3万円儲かりました。

損益分岐点は2030年6月です。10年以上ガチホできる自信があるならつみたてNISAでいいでしょう。

結論:余裕資金が120万円ある場合つみたてNISA一択じゃない

現状、今年含めてあと5年しか投資機会のない一般NISAですが、余裕資金が120万円ある場合、事情によってはつみたてNISAに40万円ずつ3年かけて投資するより儲かるかも知れません。たとえば寿命の制約により20年後まで待てないとか、ライフプラン上10年以内に売却したい場合の選択肢になり得ます。

僕は今年含めてあと5年間、一般NISAの非課税枠を目一杯利用します。

今回確認できた損益分岐点のこと、現実の投資対象であるスリム先進国株式の過去の値動きから一日でも早くできるだけ多くの資金を投入しておいた方が儲かりそうなことから、一般NISAの選択は正解だったと思っています。

特に僕の場合、次の暴落を起点にした景気の1サイクルでリスク資産の大半を売却し、リスクの低い債権に移動させようと思っているのが大きいです。僕は20年も待てないのです。

こういう考え方もあるのだと、みなさんの選択の参考にして頂ければ幸いです。

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