インデックス投資

繰上償還で消された投信

注意を払っていた人などほとんどいないと思いますが、11月19日にたわら先進国株式低ボラティリティ高配当戦略が繰上償還されました。予定通りです。

実は繰上償還される投信はたくさんあり、まったく珍しくないのですが、たわら先進国株式低ボラティリティ高配当戦略の繰上償還にはびっくりした人もいくらかいるかも知れません。少なくとも、繰上償還は他人事ではないのだと認識させられる出来事でした。

繰上償還当日

次はアセットマネジメントOneの商品ラインアップページからの引用です。繰上償還当日の画面です。

たわらノーロードplus

繰上償還翌日

同じページからの引用です。繰上償還翌日の画面です。

先進国が消えました。(残りの2つも永くはないかも知れません。)

Yahoo! ファイナンスでは

次はYahoo! ファイナンスで「たわらノーロードplus」で検索した結果です。

Yahoo! ファイナンスで「たわらノーロードplus」で検索した結果

先進国は出てきません。

でも直リンクだと該当商品のページにアクセスできました。悪趣味ですか。変態ですからね。

繰上償還ほど怖いものはない

リスク資産に投資することで高いリスクを負う代わりに、定期預金などとは比較にならないほど高いリターンを狙うのが株式投資です。個別株は怖くてできない人でも、インデックス投資ならできるという人は、僕も含めてたくさんいるはずです。

つみたてNISAは受益者保護が重視された制度ですが、主たる投資対象に株式を含まないものは、指定インデックス投資信託として認められません。俗に地雷と呼ばれる投信を排除していますが、リスクを取ってリターンを得ることで資産形成して欲しいという考えの現れだと思います。

リスク資産である以上、含み損になることもあります。それがなければみんなもっと気楽に投資できます。含み損になることはあっても、この資産に、あるいはこの投信に投資して買い持ちを続ければいずれプラスに回復すると思えるからこそ投資するわけです。でも未来のことは予測不可能で、含み損が含み益に変わるのにどれだけの期間(年数)待たされるかも分かりません。

その待っている最中に繰上償還されたら損が確定してしまいます。怖いですね。

人気が出たことを確認する前に投資するのは冒険か

目論見書には良く、受益権口数が10億とか30億を下回ったら繰上償還するという条件が書かれています。それを真に受けると、そんな投信は掃いて捨てるほどあるわけですが、現実にそうなることもあるわけです。

たわら先進国株式低ボラティリティ高配当戦略を繰上償還するお知らせにはこうありました。

当ファンドは2016年3月31日に設定し、信託財産の成長を図ることを目的として積極的な運用を行ってまいりました。しかしながら、2019年6月末時点の受益権口数が約4.5億口と信託約款に定める繰上償還(信託終了)の基準となる口数(10億口)を下回っているため、信託約款の規定に基づき繰上償還(信託終了)する予定です。

引用:「たわらノーロードplus 先進国株式低ボラティリティ高配当戦略」 繰上償還(信託終了)(予定)のお知らせ

総口数が4.5億口で、目論見書にある条件の10億口未満だから悪いけど運用やめちゃうよ、ごめんね、ということでした。高コストなのにパフォーマンスがものすごく悪く、将来がないと判断された結果でしょう。でも現実に存在した受益者にとっては残念な話です。基準価格の推移を見ると、損した人は少なかったかも知れませんが、普通のたわら先進国株式の方が儲かっていたことは確かで、高いコストを払って低パフォーマンスで残念でした、ということです。

投信は粗製乱造される傾向にありますが、人気を獲得できず目論見書にある総口数を満たせないと繰上償還のリスクが付きまといます。かと言って誰もが人気が出るまで手を出さないと一向に総口数は増えません。難しいところです。

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