インデックス投資

暴落が目前でもつみたてNISAはガチホ戦略一択ですか?

現在の株式市場は、誰かが引き金を引けば暴落が始まりそうな雰囲気ありありです。この状況でまだ上がるのかよと思うくらい、強気相場が続いています。これはバブルじゃないかと思っている人も相当数いることでしょう。それが当たっているかどうかは時間の経過を待たないと分かりません。

さて、特定口座でインデックスファンドに投資している人の中には、暴落が近いから欲を出さずにここでいったん売却し、暴落後に買い直そうかと(別の欲を出して)考えている人も少なくないと思います。それがうまくできればリターンを改善できます。たとえ売却時に譲渡税を払うとしても、平均取得価額を以前よりも十分下げられれば、その行動に伴うリスクは負う価値があります。問題は、うまく平均取得価額を下げられるかどうかです。

では、つみたてNISA口座の場合はどうでしょうか。そんなのガチホ戦略一択に決まっているだろ、と思った方、本当にそうでしょうか。調べてみました。

楽天全米株式

2018年につみたてNISA口座で、楽天全米株式を買い付けた方はたくさんいると思われます。次は2018年に毎月初33,333円を積み立て投資した場合の評価額の推移です。

2018年に毎月初33,333円を積み立て投資した場合の評価額の推移

2018年10月に始まった世界同時株安により、評価額は大きくマイナスになりました。2019年は上がったり下がったりで、2018年のつみたてNISAに非課税枠で見ると、青の丸で囲ったところで含み益がほぼゼロになるなど、うれしくない状態でした。楽天全米株式でこれかよ、と思った人もいることでしょう。

でも今は不思議な強気相場により利益率は12%近くあります。暴落が近いと警告する人もいることだし、ここらへんでいったん売却し、暴落後に買い直したくなっても不思議ではありません。

未来予測

僕には予知能力がないことが実証されていますが、頑張って楽天全米株式の未来の基準価格を予測してみました。

楽天全米株式の未来の基準価格

来春ついにトランプ砲が炸裂し、米中貿易摩擦を原因とする暴落が始まります。後にトランプショックと呼ばれます。

次は直近の最高値からの下落率をプロットしたものです。

直近の最高値からの下落率

トランプショックでの下落率は34%程度です。このぐらいの暴落は十分ありえますね。

ガチホした場合

次は2018年の非課税枠をガチホした場合の評価額の推移です。2029年末までです。その頃になると再度暴落してもおかしくないので、その前までのシミュレーションにしました。

利益率は53.5%です。年率換算すると4.46%と控え目ですが、実際のところ、米国株式のこれからはそんなものかも知れません。

非課税口座ですから、2029年末の譲渡税の税率に関わらず、評価額をまるまる手にできます。61.3万円です。

買い直した場合

今すぐ売却すると44.7万円を手にできます。これを普通預金口座に入れておいて、暴落を待ちます。トランプショックによる暴落が始まっても、底値で買い直すのはほぼ不可能で、ある程度上昇傾向になってから買い直したとします。2021年年初です。男らしく44.7万円を一括投資します。もちろん特定口座でです。

次は買い直してからの評価額の推移です。一括投資なので、元本を示す灰色のラインは水平です。

2029年末の評価額は80.7万円になりました。特定口座なので売却益には譲渡税がかかります。2029年末の譲渡税の税率が20.315%のままだとすると、税額7.3万円で、73.4万円を手にできます。

手にできる額をまとめるとこうなります。

  • ガチホした場合:61.3万円
  • 買い直した場合:73.4万円

リターンを20%程度改善できました。これは買い直しがうまくできるとは限らないリスクを負った結果です。そんなリスクを負いたくない人は、ガチホ戦略一択です。

譲渡税が30%なら

もしも2029年末の譲渡税の税率が30%ならどうでしょうか。税額は10.7万円に増えで、手取り額は69.9万円に減ります。それでもガチホした場合より儲かりました。

結論

非課税のメリットより、暴落を利用して、高く売って安く買うことができた方がリターンが大きくなることもある、ということが分かりました。極端なシミュレーションにはしなかったつもりですが、いかがでしたでしょうか。

問題は、買い直しを上手にできるかどうかは事前には分からない点です。暴落が近いと思って売却したら、基準価格はその後もどんどん上昇してしまい、その後暴落したものの下落率が期待したほど大きくなくて、結局、買い直した時に平均取得価額を大して下げられなかった、で終わるかも知れません。その意味ではギャンブルのようなものです。

でも、リスクを負った人だけがそれに見合う高いリターンを手にできるというのも真です。が、期待リターンに見合わないリスクもあり、この買い直しをどう考えるかはみなさん次第です。

僕は、トランプショックを控えて、NISA口座、特定口座については買い直しはしません。が、iDeCo口座ではすでにその計画を立てていて、条件が満たされれば有言実行します。

スリム先進国株式の基準価格があと500円程度上がれば、買い直し計画が発動されます。僕は十分あり得ると見ています。

-インデックス投資

Copyright© 個人事業主が節税してインデックス投資 , 2019 All Rights Reserved Powered by STINGER.