インデックス投資

eMAXIS国内リートのパフォーマンス劣化原因は信託財産留保額改定なのか

2019年12月11日

次の記事で、eMAXIS国内リートの最近のリターンが劣化していると書きました。

その記事へのコメントで、読者の方から教えて頂きました。

10/26付、信託財産留保費の変更がリターン低下の理由だと思います。
ファンドとマザーファンドの両方の信託財産留保費が変更されました。
https://emaxis.jp/text/250906s_191028.pdf

eMAXIS国内リートの解約時信託財産留保額は10月26日に、0.3%から0.1%に引き下げられました。一瞬それでどうしてリターンが劣化するのか分からなかったのですが、売却される資産額が大きいとあり得そうです。どういうことでしょうか。

信託財産留保額

(解約時)信託財産留保額は、僕が嫌いなもののひとつです。

インデックスファンドを短期売買目的で買っている、他の受益者から見て迷惑な人へのペナルティー的性格が強いと思います。好き嫌いはともかく、最近のローコストインデックスファンドではほとんど設定されていないはずです。

eMAXIS国内リートの信託財産留保額は0.3%でした。これは解約時に、売却される資産の0.3%が純資産総額に残されるということです。これが10月26日から1/3に圧縮されました。

eMAXIS国内リートだけで考えた場合

eMAXIS国内リートの、10月26日以降の純資産総額は170億円前後です。10月26日以降にその10%が売却されたとすると、改定前なら純資産総額の0.03%が留保されました。その分だけ受益者は現金を得られず、純資産総額に残されたことにより、リターンが改善します。

改定後は、それが0.01%に減少したわけです。よって、それまでも同じ割合で売却されていたとすると、10月26日以降、リターンは0.02%ポイント劣化します。理屈としては分かります。

実際には、eMAXIS国内リートのリターンは、最近0.05%ポイント程度劣化していると思います。信託財産留保額の改定が原因でそれだけ劣化するには、純資産総額の25%程度が10月26日から11月29日の約1ヶ月間に売却される必要があります。

次はeMAXIS国内リートの、10月月初から11月末までの総口数の推移です。10月26日以降を黄色に塗っています。

eMAXIS国内リートの、10月月初から11月末までの総口数の推移グラフ

次は同じ期間の基準価格の推移です。

eMAXIS国内リートの、10月月初から11月末までの基準価格の推移グラフ

たまたま、絶好調だった国内リートが急落、その後急回復して一部の受益者をビビらせた時期と重なっています。確かに売却した人がそれなりにいたことは想像できますが、純資産総額の25%も売却されたとは思えません。総口数はせいぜい10%しか減少せず、その後回復していますが、その間に純資産総額の25%も売却されたとなると、ほぼ同じだけ購入されたことになってしまいます。それは無理でしょう。

計算、間違っているでしょうか。

マザーファンドの信託財産留保額?

こちらの案内には、東証REIT指数マザーファンドの信託財産留保額も引き下げたとあります。ベビーファンドのは分かるのですが、マザーファンドのは理解できません。

たとえば、eMAXIS国内リートは他のeMAXISシリーズ同様、信託財産留保額が設定されており、解約時にはベビーファンドに資産がいくらか留保されます。が、スリムシリーズには信託財産留保額は設定されておらず、スリム国内リートもそうです。よって、スリム国内リートの受益者は解約時に基準価格✕保有口数の全額を手にできます。(譲渡税が別途かかります。)が、スリム国内リートはeMAXIS国内リートと同じ、東証REIT指数マザーファンドを利用しています。で、東証REIT指数マザーファンドに信託財産留保額があるというのが、一体何を意味するのか理解できていません。

結論:三菱UFJ国際投信は真相を把握している

一定の条件が満たされている場合、信託財産留保額が引き下げられると、リターンが劣化するというのは理屈としては分かります。が、それが最近のeMAXIS国内リートのリターンの劣化を説明できるという気がしません。

真相を把握している三菱UFJ国際投信がレポートを出してくれるとうれしいのですが、無理でしょうね。

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