先進国株式

【悲報】ニッセイ外国株式の人気が失速しています

2019年12月12日

ニッセイ外国株式はキング・オブ・MSCIコクサイで、その純資産総額は、他のMSCIコクサイをベンチマークにしている商品を大きく引き離しています。ところが最近、明らかに人気が失速しています。ニッセイ外国株式のコアなファンは涙目になりそうなくらいに。

でも、実はスリム先進国株式もわずかながら勢いを失いつつあります。不思議なことにたわら先進国株式は変化なしです。これ、純資産総額しか見ていないブロガーは気付きません。

純資産総額の推移

次はMSCIコクサイをベンチマークにしている先進国株式インデックスファンドの代表格である、ニッセイ外国株式、たわら先進国株式、スリム先進国株式の設定来の純資産総額の推移です。

ニッセイ外国株式、たわら先進国株式、スリム先進国株式の純資産総額の推移グラフ

赤のラインのニッセイ外国株式はめちゃくちゃ強いです。信託報酬引き下げ競争では遅れを取りましたが、大きなダメージを受けたようには見えません。

緑のラインのたわら先進国株式と、ラインの傾きを比べれば人気の差は明らかです。このままなら時間の経過と共に差は広がるはずです。

青のラインのスリム先進国株式は、Fund of the Year 2018で1位になったとは言え、純資産総額の伸びを見るとニッセイ外国株式は遠い存在です。

この純資産総額の推移は、基準価格の変動の影響を受けるため、人気の動向(トレンド)を見るのに不向きです。

総口数の推移

総口数(受益者権数)は基準価格の変動の影響を受けません。次は設定来の総口数の推移です。

ニッセイ外国株式、たわら先進国株式、スリム先進国株式の総口数の推移グラフ

基準価格の変動の影響を受けないため、ラインは暴れが少なく、受益者の売買の結果の傾向が把握できます。口数が増えるのは受益者が買い注文を出すか、運営側が受益者還元目的で付与した場合に限られます。口数が減るのは受益者が売り注文を出した場合だけです。たとえ配当金が分配されてもそれだけでは口数は変わりません。(配当金が出ると純資産総額は減ります。)

このグラフで見ているのは、買い注文ー売り注文の結果です。その比率は分かりませんし、増加率が減ったのは売り注文のためではなくて、積立設定を解除されたからかも知れません。その実態は、受益者にアンケートを取るか、楽天証券やSBI証券が持っている受益者の行動データを見ないと掴めません。(もしかするとそういうデータ、個人を特定できない形式で売買されているかも知れませんね。)

信託報酬引き下げ履歴

次は御三家の信託報酬引き下げ履歴です。

信託報酬引き下げ履歴一覧表

ニッセイ外国株式は長いこと、信託報酬引き下げに消極的でした。たわら先進国株式やスリム先進国株式に遅れを取っていたのです。そのため、スリム先進国株式より先に0.0999%に引き下げると発表したのには驚きました。

ニッセイ外国株式は明らかに失速

次は2019年年初からの総口数の推移です。

ニッセイ外国株式、たわら先進国株式、スリム先進国株式の2019年年初からの総口数の推移グラフ

赤のラインのニッセイ外国株式は明らかに増加率が減っています。青のラインのスリム先進国株式も、わずかながら増加率が減っています。(黄色の補助線を引いています。)

が、緑のラインのたわら先進国株式は一定ペースで推移しています。

次は2019年年初の総口数をゼロにして、そこからの変化をプロットしたものです。

ニッセイ外国株式、たわら先進国株式、スリム先進国株式の2019年年初の総口数をゼロにして、そこからの変化をプロットしたグラフ

ニッセイ外国株式は2019年4月まで伸び悩み、その後勢いを取り戻しますが、10月以降再度伸び悩んでいるのが良く分かります。

たわら先進国株式は10月に、1年10ヶ月ぶりに信託報酬を引き下げて税抜き0.0999%で並んだのですが、総口数の推移に変化があったようには見えません。総口数の増加率は他の2商品より低いので、このままだと差は開く一方です。

スリム先進国株式は、総口数の増加率で言えばニッセイ外国株式よりも高いですが、絶好調でもありません。

ここで1点、マニアックな注意があります。ニッセイ外国株式の基準価額は、スリム先進国株式の1.32倍もします。それは運用期間が長く、その間に基準価額が大きく伸びたからなのです。そのため、同じ額の資金流入があっても、総口数の増加数はニッセイ外国株式の方が少なくなります。基準価額に開きがあるものの総口数の推移を比較する場合は、この特性に注意を払う必要があります。

絶好調を維持できているものもある

ここで、総口数の推移の微妙な変化に意味があるのか、とか、どんな商品だって受益者の行動なんて不安定なものだろとか思われる方もいることでしょう。が、そうでもないことを証明しましょう。

次は純資産総額399億円で、超ローコストバランスファンドで一番人気の、スリムバランス(8資産均等型)の、2019年年初からの総口数の推移です。

スリムバランス(8資産均等型)の、2019年年初からの総口数の推移グラフ

安定した人気を維持できています。わずかながら反り返っているのが分かると思います。

次は設定来の総口数の推移です。

スリムバランス(8資産均等型)の、設定来の総口数の推移グラフ

すごいと思いませんか。設定されてから2年5ヶ月、株価の大きな変動もあった中でこの安定した人気です。賢明なインデックス投資家に支持されているものと推測します。

スリムバランスは人気の獲得と維持に関しては優等生です。これだけの純資産総額を集めながら、こういうきれいなカーブを描けている商品は珍しいです。どうして断言できるかと言うと、僕は総口数の推移グラフを、数を書いたら変態だと思われるぐらいの商品について、定期的に確認しているからです。

結果しか分からない

スリム先進国株式は、税抜き信託報酬を0.1095%に引き下げてから、急速に人気を獲得しました。現在からは想像できないでしょうが、それより前は不人気だったのです。

が、この事例を除くと、御三家の信託報酬引き下げ競争が総口数の推移に(人気の動向に)大きな影響を与えているようには見えません。いや、それが影響した結果を見ているわけで、対抗値下げがなかったら現在のようになっていなかったかも知れません。

市場で販売されている商品には、「売れています」と宣伝するものが多いですが、実際の販売数はほとんど公開されていないと思います。が、投資信託は基準価額と純資産総額から総口数の推移が分かるので、売れているかどうかが判断できます。少なくともそれらについては誤魔化せません。

ニッセイ外国株式の人気が今後どうなるのか、結果しか分からないとしても、楽しみです。

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